着替えるように、ネイルをたのしむ。

NAILSINC新しさを感じるカラーたち

TALK

HOBONICHI

ロンドン発のネイルブランド、
「NAILSINC(ネイルズインク)」。
草場さんが初めて目にしたとき、
その豊かなファッション性と
固定概念にとらわれないカラー展開に、
「新しいネイルがはじまる」
と感じたそうです。

そんな草場さんが、
ブランドの背景やそれぞれのシリーズの特徴、
おすすめの色の組み合わせ方まで、
NAILSINCの冨重香澄さんにお話を聞きました。

爪を彩りながらも、
すこやかに保つコツも教えてもらいましたよ。

タイトル写真川村恵理

冨重香澄(とみしげ・かすみ)

NAILSINCの日本上陸当初からPRを担当。 ネイル用品の卸会社へ入社後、イベント担当などを経て産休に。 復帰後、NAILSINCの世界観に魅了され、PRおよび国内のディレクション担当に。 最近は美味しいクッキー缶を探してお取り寄せすることが趣味。

NAILS INC /ネイルズ インク

1999年当時、『Tatler』(タトラー/ファッション& ライフスタイル雑誌)の ファッションエディターだった Thea Greenによって設立された、 ロンドン発のファッションネイルブランド。 ハイファッションとラグジュアリーを軸に、 爪にやさしい処方、光沢感、 長持ちするネイルを展開。 特許を取得した独自のワイドキューティクル ブラシは、抜群の塗りやすさが特徴。 ベネチアンガラス製のボトルは、 底に爪を置くだけで塗ったように見えるよう デザインされています。

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04 色や質感をかけ合わせて

草場 「PLANT POWER」というシリーズからは
4色セレクトさせていただきました。
こちらはヴィーガンネイルなんですよね。

冨重 はい。
ヨーロッパは環境に対する意識が高いこともあって、
このシリーズは73%が植物由来で、
サトウキビやキャッサバ、綿といった
植物から採った成分を配合して作っています。

草場 環境にやさしいものにすると、
機能が落ちちゃうんじゃないかと
思われる方もいらっしゃるかもしれないですけど、
「PLANT POWER」はそういう心配がないですよね。
ちゃんと色がきれいに出て、
心強いなと思います。

冨重 そうですね。
たとえば同じオレンジでも、
「45 SECOND SPEEDY」のシリーズは
ペイントみたいにパキッと発色するんですけど、
「PLANT POWER」の色は、
どこか柔らかみのある、有機的な印象を受けます。
乾きは「45 SECOND SPEEDY」に比べると
ゆっくりですが、
塗る時間も楽しんでいただけるような
コレクションだと思います。

草場 フタもウッド素材なのがまた素敵です!

冨重 SFC認証(森林の持続可能な管理を認証する
国際的な制度)のウッドのフタです。
森林って、実は木が生えすぎていると
うまく育たないみたいで、
ある程度、間引きが必要らしいんですが、
このフタは、その間引いた木から作られています。
私、このウッドのフタを閉めるときの、
「カラン」というやさしい音が好きなんです。

草場 ああ、「カチン」じゃないですよね。
ウッド特有の音というか。

冨重 あと、「PLANT POWER」シリーズは、
色の名前もメッセージ性があるところが
個人的にはいいなと思っています。
「Glowing Somewhere」は、
名前のとおり、ほんのり光っているような感じの色ですし、
「Earth Day Every Day」
元気がもらえるような響きがかわいいです。

草場 そういえば、
コレクションによって色名のテーマも違いますね。
「45 SECOND SPEEDY」シリーズの色名は、
「Regent Street Roaming」
「Waiting For Westminster」と、
ロンドンにある場所の名前だったり。

冨重 本社のある場所に由来したネーミングです。
面白いですよね。
私、色選びに悩んだときは、
「PLANT POWER」シリーズの中から、
名前がピンとくるものを選んだりしています。

草場 すごい、上級者!
でも、そうやって選ぶのも楽しいですね。

冨重 「Glowing Somewhere」は、
こんなネイルカラーで結婚式をしたかったなと思いました。
ほんのり感じる青味が、
サムシングブルーみたいな。

草場 ああ、素敵ですね。

冨重 私、パールのジュエリーが似合わないんですけど、
「Glowing Somewhere」
ちょっとパールっぽい印象があって、
「白を塗りました」という強い感じではなく、
やわらかい色味のニュアンスが好きなんです。
パールの代わりに、これを爪にのせるといいなって。

PLANT POWER Glowing Somewhere

草場 ああ、いいですね。
「PLANT POWER」シリーズ以外のカラーですが、
「Hey Sleep Talker」は、
私が今まで見た中で一番キラキラしたカラーだな
と感じました。
ラメ入りのネイルって、塗ると意外とキラキラが少なくて、
何度か重ねないと思ったように光らならないことが
あるんですけど、
これは1度塗っただけで、ぎっしり光の粒が纏えるし、
何より反射の度合いが強くてびっくりしました!

冨重 そうですよね。
これは普通のグリッターではなくて、
「ハイ ディメンション(高次元)」という種類の
光グリッターを使用してるので、
本当に光の反射がすごいんです。
塗っているとき、自分でもまぶしいくらい(笑)。

草場 そうかもしれません。
日常的には塗れないなというご職業の方も
いらっしゃるかもしれないんですが、
これはアクセントにいいなと思いました。

DAY DREAM Hey Sleep Talker

草場 NAILSINCのお店へ伺うと、
スタッフの方の爪をこっそり拝見しているんですけど、
色を組み合わせて塗られている方も多いですよね。
冨重さんおすすめの色のかけ合わせはありますか?

冨重 そうですね‥‥
ベージュのようなベーシックな色をベースに、
「Wipe The Slate Green」を1〜2本差すと、
手はもちろん、足に塗ってもかわいいと思いますよ。

PLANT POWER Wipe The Slate Green

草場 あ、かわいいですね!
でも、指って左右5本ずつあるので、
2色使う場合は、
交互に塗るとバラバラに見える気がするんですけど、
どんなことに気をつけて塗るといいでしょうか。

冨重 法則みたいなものはないんですけど、
たとえば、
片方の手をどこか1本だけグリーンにしたら、
もう片方の手は中指と薬指をグリーンにするとか、
ちょっとランダムにする感じで塗ると
まとまって見えると思います。
こんなふうに色をかけ合わせる場合、
違う色でも同じトーンのものを選ぶのがポイントです。

草場 なるほど。
トーンを合わせるんですね。

冨重 それから質感ですが、
マットとマットのカラーのかけ合わせは
印象が強くなるので配色が難しいんですけど、
マットとグリッターなど、
質感が違うものだと合わせやすいですよ。

草場 そうなんですね。
印象が強い色を塗るときは、
爪があまり長くない方がバランスはとりやすいのかな
なんて思ったりしますけど、
冨重さんは長さのケアはどんなふうになさってますか。

冨重 手の爪は、伸びたなと思ったら、
ファイル(爪やすり)で長さを調整してから、
スポンジファイルという目がもう少し細かいもので
先端を整えて仕上げます。

草場 私もここ3年くらい、
爪切りを使ってないんですけど、
端が割れたりすることも減ったなと感じます。

冨重 そうですよね。
私は足には爪切りも使いますが、
燕三条の職人さんが手作りしているものを使っています。
けっこう皆さん、
「どこで買ったかわからないけど、家にある」
という爪切りを使われている方が多いんですけど、
切れ味の悪い爪切りで押し切ると、
その反動によって二枚爪になったり、
割れや欠けの原因になるんです。
だから切れ味のいい爪切りを選ぶことが大事なんですけど、
これはおすすめです。

草場 あ、サクッと切れますね。
おすすめの道具まで教えていただいて
どうもありがとうございました。
爪を健康に保ちながら、
カラーをたのしみたいと思います。

冨重 こちらこそです。
お気に入りの色の組み合わせを見つけたりして、
ぜひたのしんでくださいね。

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