もくじ
- 01 新しい世界観
-
02
カラーの前と後の、
マストアイテム - 03 コーディネートの名脇役
- 04 色や質感をかけ合わせて
01 新しい世界観
草場
冨重さん、
今日はどうぞよろしくお願いいたします。
冨重
こちらこそよろしくお願いします。
草場さんには以前から使ってくださっていて、
うれしく思っています。
草場
気づけばもう10年くらい、
NAILSINCを愛用しています。
もともと、イギリスのブランドですよね。
日本では、
どういう形でスタートされたんでしょう。
冨重
最初は店舗を設けず、
百貨店や商業施設などでの
ポップアップストアからはじめました。
2015年に、表参道ヒルズに
期間限定で出店したんですけど、
それが好評だったので、
表参道に日本初の1号店として、店ができました。
草場
ああ、表参道ヒルズのポップアップストア、
行きました!
日本に上陸してからは常にチェックしていて、
とくに「Sparkle Like A Unicorn」という、
2色セットのカラーが大好きでした。
冨重
まさにその2色セットによって
NAILSINCの認知度が上がったと感じます。
初めのうちは、美容系のライターさんだったり、
コスメ好きの方だけが知っているようなブランドで、
一般の方はそんなにご存じなかったと思うのですが、
草場さんが好きでいてくださったおかげで
認知度がぐっと上がった気がします。
草場
ネイルブランドってたくさんありますけど、
NAILSINCを初めて知ったとき、
私には新しい世界観だなと感じたんです。
ただのネイルブランドというよりも、
ファッションの要素が強い気がして、
そこにすごく惹かれました。
冨重
もともとイギリスのファッション誌
『Tatler(タトラー)』で編集者だった
ティア・グリーンが立ち上げたブランドなんですけど、
「ネイルはファッションの一部なのに、
世の中にはファッショナブルなネイルカラーがない。
もっと洋服に合う色をつくりたい。」
という想いがあったそうです。
なので、ブランド初期の頃には、
ロンドンコレクション(ロンドンで開催される
ファッションウィーク)のバックステージに入って、
そのコレクションに合わせて
色を作ったりしていたそうです。
草場
私がNAILSINCに出会うまでは、
ネイルには
「一度塗りでちゃんと色が出る」とか、
「こういうものがいい」という固定観念みたいなものが
あったように思うんです。
けれどNAILSINCが登場して、
透け感のある色や、質感も面白いものが出てきて、
「新しいネイル」が始まったような気がしたんですよね。
そういうところが好きで、
個人としてはもちろん、
ヘアメイクという仕事の中でもずっと愛用しています。
冨重
そのお気持ち、わかります。
実は私も、もともとネイルが好きなわけでは
なかったんです。
草場 えっ。そうなんですか?
冨重
私がこの道についたのが10年前くらいですが、
その頃に流行っていたネイルって、
ピンクベージュが主流で、
「モテネイル」「コンサバ」
みたいなイメージだったんです。
それが自分にはあてはまらないなぁと
感じていたんですけど、
初めてNAILSINCを見たとき、
「こんなに媚びていないネイルがあるんだ!」
と思ったんです。
深い緑があったり、グレーがあったり、
日本では見たことがないカラーにびっくりして。
草場 ええ、本当に新しく見えました。
冨重
ボトルのデザインも、
ファビアン・バロンという男性アーティストが
担当したんですけど、
いい意味でコスメらしくなく、
アーティスティックなビジュアルにも惹かれました。
草場
そうですよね。
ちょっと大きめのボトルが存在感を感じますし、
すごく驚いたのが、
瓶の底に爪を当てると、
その色を塗ったように見えるという
仕掛けになっているんですよね?
冨重
そうなんです。
すごく便利ですよね。
草場
買う前だったり、
家で今日のネイルカラーを決めるときに
わざわざ塗らなくてもいいので、
見た目がきれいなだけじゃなくて、
使いやすいデザインが
素晴らしいなと思いました。
それから、私が一番感動したのは、
とにかく塗りやすい刷毛です!
これはもう、私が知っている
数あるブランドの中でもトップクラスかなと思っています。
冨重 ちょっと幅が広めですよね。
草場
幅広で、しかも先端がラウンドしているので、
塗るときに爪の角にはみ出しにくいですし、
小指なんてひとハケでいけちゃうくらいです。
塗る時間の短縮にもなるし、
ネイルって、色によってはムラになったり、
塗るのが難しい色も普通はあるんですけど、
NAILSINCのネイルカラーって、
二度塗りすればだいたいどの色も
うまくいくかなというくらい、
感動的な塗りやすさです。
冨重
創業者のティア・グリーンが、
「女性はすごく忙しいから、
ネイルは速乾で塗りやすく」
ということをとても重視しているんです。
ジェルネイルだと、
1ヶ月間、同じものをつけていたりしますけど、
お洋服は毎日変わりますよね。
「ネイルも、着替えるように使ってほしい」
という想いもあって、
乾きが速い、ストレスフリーの設計で作っています。
今はもうないんですけど、
2016年頃、忙しい女性のために作ったのが、
「スプレーオンネイルポリッシュ」といって、
ベースを塗った上からスプレーして、
はみ出た部分を洗い流せば10分で仕上がる
というものもありました。
草場
ありましたね。持っていました!
発想が面白かったです。
冨重
そういった、
“女性のライフトレンド” のような要素を
取り入れながら、ネイルを作っています。
近年だと、
ヨーロッパの女性にはヴィーガンの方が多いので、
「PLANT POWER」という
73%植物由来成分で作ったシリーズや、
ベースコートにスーパーフードのケール(ケール葉エキス/保湿)を配合したり。
草場
ファッション的な要素を大切にしながら、
その上でライフスタイルにもフォーカスされて
作られているということですね。
すごく納得だし、ありがたいです。
冨重
それから、
NAILSINC本社のあるロンドンは、
住んでいる人種の幅が広い町なので、
「素敵な色だけど、私の肌には似合わないわ」
というようなことがないように、
いろんな肌の色に合うようなバランスで
カラー作りをしているんです。
草場
へえー。
私、NAILSINCって、
友達を連れてお店に行っても、
必ずその人に似合う色に出会えるのが
大きな魅力だなと感じているんです。
その理由の一つには、
色も質感もさまざまな、
このバリエーションの広さがあるなと思っていて、
今回取り扱わせていただくものも、
ついたくさん選んでしまいました。
冨重 うれしいです。
草場
本当にありがたいと思ってるのが、
「45 SECOND SPEEDY」という、
45秒で乾くシリーズです。
このトップコートには
撮影のときにもすごく助けられていて、
「これさえ塗っておけば、45秒で乾く」
っていう安心感が、
私には欠かせないアイテムです。
冨重
「45 SECOND SPEEDY」のシリーズは、
お好きな方が多いです。
草場
家でネイルを塗るときも、
じっとしてなきゃってわかってるのに、
つい携帯を触ったり、
テレビのリモコンを取ってみたり、
意思に反してトイレに行きたくなったり
しちゃうんですよね(笑)。
いつ塗るのがベストなんでしょうか。
冨重
私は朝、仕事をする前に塗っています。
塗る前にPCを開いて、起動させておいてから、
今日会う人だったり、
どんな服を着るかによって色を決めて、
塗ったあと、乾かしながらメールチェックする、
というルーティンにしています。
そうするとキーボードを触っても、
爪は当たらないんです。
草場
なるほど!
それはいいことを聞きました。
冨重
私の場合、気分によって着たい服や
塗りたいネイルカラーが変わりやすいので、
夜塗ってしまうと、翌朝
「この服には赤いネイルじゃなかったな〜」
と、1日中、気になっちゃうタイプなんです。
草場
わかる気がします。
でも私は朝どうしてもバタバタしてしまうので、
夜に塗ることが多いんですけど、
「完全に乾いたから大丈夫」と思って寝ても、
朝起きたらシーツの跡なのか、
傷がついていることがたまにあるんです。
冨重
トップコートと、
ネイルオイルを使うといいかもしれません。
トップコートって、塗り重ねるから
乾くの遅いと思われる方がいるんですけど、
「45 Second Clear Top Coat」は
下に塗ったカラーまで早く乾くように作られているので、
ぜひ使ってほしいです。
そして、その上からネイルオイルを塗っておくと、
オイルが膜を作ってくれるので、
ホコリなどがついても拭き取ればいいだけです。
草場
あ、なるほど。
私のシーツの跡も、
トップコートを重ねただけで
目立たなくなりました。
冨重 トップコートはマストアイテムですよね。