小名久惠さんキャスティング・ディレクター

メイクのアイディア、見せてください 。

肌とメイクと道具のブランド Shin;Kuu

シンクーの商品開発ディレクターで、
ヘアメーキャップアーティストの
岡田いずみさんのメイク哲学を、
5色のバームスティックに落とし込んだのが、
balm stick THE FIVEです。

表情をいきいきと彩る赤色「シンク」
肌を内側から発光させる「ライト」
光と影のコントラストが際立つ「シェード」
気になる部分を目立たなくする「コンシーラー」
肌の透明感(※)を引き出す「コントロール」

じかに塗っても、指でトントンなじませても。
ひと塗りで淡くも、重ね塗りにして深くも。
色と色を混ぜても、もちろんOK。
5色の使い方はさまざまで、自由です。

自由にメイクできると聞くと、
「それって、メイクが得意な人向きでは?」と
むずかしく思われるかたもいるかもしれません。

この5色の魅力にぜひ触れていただきたいと、
知恵を借りに会いにいったのは、
ビューティの世界で活躍する3人の女性たち。
生活のなかにメイクやおしゃれを取り入れて、
自分らしくきれいを楽しんでいる3人は、
どんな風に使ってくださったのでしょう?

※メイクアップ効果による

小名久惠さんキャスティング・ディレクター 肌から浮かなくて、色作りが本当に上手です。

広告やコマーシャルに出演するモデルを
キャスティングする仕事をしている小名さん。
1997年にこの業界で働きはじめて以来、
オーディションには必ず立ち会い、
写真家をはじめとするクリエイターが求める
「時代の顔」を感じ取って、探し出してきました。
1年間で会うモデルや俳優の数は、約3000人だとか!

じつはシンクーの撮影でお願いしている
モデルさんのうちの何人かは、
小名さんと一緒にオーディションをして決めました。
チームが作りたいイメージを理解してくれて、
なにより、おしゃれで、颯爽とした小名さんのことを、
スタッフみんながファンになってしまいました。
「ファッションやビューティのお仕事が多いので、
常にトレンドをキャッチできる存在でいたいですね。
キャスティングの仕事って、短い時間で、
パッと、深く、人を見なきゃならないんです。
だから、私自身がいかにブレないでいられるか、
ということはいつも大切にしています」

この日の装いは、お友達の中山まりこさんのブランド
「マディソンブルー」の白いシャツに、
大きめのサイズの、カーキのカーゴパンツ。
アクセサリーは、シルバーもゴールドも、
パールもターコイズも、
大好きなものをミックスして、ジャラっと。
でも、一番のジュエリーは、なんといっても
ヘルシーな肌とこの大きなスマイル!
どんな風にbalm stick THE FIVEを
使いこなしてくださっているのか、聞いてみました。
balm stick THE FIVEから、「コントロール」と
「コンシーラー 01」の2色を使用します。
まず、コントロールをシミや赤みに塗って、
輪郭を「ゆびブラシ マルチ」でなじませます。
次に、コンシーラーを同じ部分に塗って、
もういちど、ブラシでなじませます。
「2色を使うことと、指ではなくブラシを使うことは、
現場でヘアメイクさんに教えてもらったんです。
ひと手間かけることが大切だよって。
コントロールとコンシーラーは、肌から浮かなくて、
本当に色作りが上手だなと感じますね」
「生え際のさみしい部分に、すごくいいです」
と教えてくださったテクニック。
気になるところに「シェード」で線を描き、
「ゆびブラシ ダブル」を使ってなじませます。
ものの10秒もかからず、あっという間に終了。
「顔を小さく見せる効果もありますよね(笑)」
「そのまま、眉も行っちゃいましょう」。
こう言って、同じく「シェード」を持って、
眉の毛流れをなぞるように、スッスッと色をのせます。
「毛のない隙間を、シェードで埋めるイメージです」
「私、眉カットをしない派なんです。
だから、必ずスクリューブラシを使って、
毛流れをととのえて仕上げています。
balm stickは適度に粘度があるテクスチュアだから、
毛がくっついて落ち着く点も気に入っています」
「ちょっとギャルっぽいんだけど(笑)、
好きなメイクがあるんです」
と前置きして教えてくれたのが、
日焼けしたヘルシーな感じを出す方法。
「シンク」をくるくると薬指に取ってから、
鼻筋の、日焼けしやすい高い部分に置きます。
ただ、「シンク」だけだと主張が強すぎるので、
「ライト」を重ねて、自然に見せるのがコツ。
「ライト」を持ったついでに、目の下にも塗ります。
ここが明るいと、表情まで明るく見えます。
「よし、これでOK!」
‥‥とここまで、とにかくパパッ、ササッ、
流れるように仕上げていく小名さん。
ファンデーションと口紅はなし。
気になるところだけをケアしたミニマムなメイクが、
内面から溢れ出る魅力を引き立てています。

撮影前は「あまり大したメイクはしないんです」と
謙遜されていましたが、いやいや、
ご自分のチャームポイントをよく分かって、
引き算されているんだなあと感じます。

「この仕事をしていておもしろいなあと感じるのは、
昔活躍していた人たちが60代、70代になって、
また現場にカムバックしてくることなんです。
現場で一緒に時間を過ごさせていただくと、
お話もおもしろくて、勉強になって、
こんな風に年齢を重ねたいなと思うかたばかり。
私も生涯ルーキーで、フレッシュでいたいですね」

おな・ひさえ

「東京いちうるさいキャンスティング」と呼ばれるキャスティング・ディレクター。ファッション好きが高じてロンドンへ留学。帰国後、アパレル企業に勤務。自社広告の撮影を担当したことをきっかけに、キャスティングのおもしろさに目覚め、以来25年間この道一筋。趣味は3年前にはじめたバレエ。

(つづきます)
2022-12-01-THU