弓気田みずほさん 美容コーディネーター

メイクのアイディア、見せてください 。

肌とメイクと道具のブランド Shin;Kuu

シンクーの商品開発ディレクターで、
ヘアメーキャップアーティストの
岡田いずみさんのメイク哲学を、
5色のバームスティックに落とし込んだのが、
balm stick THE FIVEです。

表情をいきいきと彩る赤色「シンク」
肌を内側から発光させる「ライト」
光と影のコントラストが際立つ「シェード」
気になる部分を目立たなくする「コンシーラー」
肌の透明感(※)を引き出す「コントロール」

じかに塗っても、指でトントンなじませても。
ひと塗りで淡くも、重ね塗りにして深くも。
色と色を混ぜても、もちろんOK。
5色の使い方はさまざまで、自由です。

自由にメイクできると聞くと、
「それって、メイクが得意な人向きでは?」と
むずかしく思われるかたもいるかもしれません。

この5色の魅力にぜひ触れていただきたいと、
知恵を借りに会いにいったのは、
ビューティの世界で活躍する3人の女性たち。
生活のなかにメイクやおしゃれを取り入れて、
自分らしくきれいを楽しんでいる3人は、
どんな風に使ってくださったのでしょう?

※メイクアップ効果による

コスメよりプロダクトと呼びたい、生活者のためのビューティ。

弓気田さんについて説明するときには必ず、
「伊勢丹の元化粧品バイヤー」の枕詞がつきます。
化粧品といえば、デパートのワンフロアに集結した、
各ブランドのカウンターで買うしかなかった時代に、
ブランドの垣根を取り払って、お客様の声に応える
「ボーテ・コンシェルジュ」サービスをはじめたのが、
当時伊勢丹の社員だった弓気田さんでした。
「たとえば、1万円の美容液を探しているお客様には、
そのかたのライフスタイルをお聞きして、
自分の中におとしこんでから、商品を提案していました。
お客様も、じっくり話せたことで気持ちの整理がついて、
結果、満足度が高い買い物につながったようです」

「ボーテ・コンシェルジュ」を軌道にのせるため、
取り扱うすべての化粧品ブランドを訪問し、
強みや売上目標など、いろんな話をしたといいます。
その経験を生かし、現在は独立して、
コンサルタントとして活躍しています。
化粧品の目利きの弓気田さんに、
balm stick THE FIVEはどんな風に写りますか?

「生活者のためのビューティだなと感じます。
コスメより、プロダクトと呼びたいですね。
テクスチャーが柔らかすぎず、絶妙。
持ち運びしやすくて、レタッチもしやすい点も、
ライフスタイルに組み込みやすいと思います。
もしかしたら人種も超えてしまうような、
普遍的な5色もとても印象に残りますね」

具体的に5色をどう使ってくださっているのか、
教えていただきました。
最初に手にとったのは、
balm stick THE FIVEの「コンシーラー 01」。
目尻のキワ、小鼻のキワの赤み、シミなど、
気になるところに直塗りしていきます。
目の下から、ほお骨の高いところには、
写真のように斜めに線を引くように塗ります。
「下唇のラインが少しあいまいなのが気になるので、
ここにも01を。唇のラインが引き立ちます」
いずれも、ていねいに指でなじませます。
コンシーラーを使ったこんな裏技も。
眉毛を濃く描きすぎたり、ラインが乱れたときは、
「コンシーラーで輪郭をととのえちゃいます。
そのほうが、速くてきれいです」
黒髪が美しい弓気田さんだけど、
「まとめ髪にすると、こめかみの白髪が
少し目立つことがあるんです。
『シェード』で毛と地肌をなぞると、
自然に目立たなくなります。
スティックの形状も、狙った1本に塗りやすい。
ベトつかないし、メイクの延長で使えます」
「自由に混ぜて使っています」と教えてくれたのが、
「シンク」と「コントロール」の2色を
手の甲で混ぜ合わせて色を作るテクニック。
2色の配合は、その日の気分に合わせて。
薬指にとり、チークに塗ることが多いそう。
「乾燥が気になるので、リップクリームを塗ったあと、
『シンク』を直に塗ります。
エッジの部分を使って唇の山をなぞったり、
濃く付いてしまったら指先でなじませたり。
調整しやすいテクスチュアですよね」
ここでも「コンシーラー01」が登場。
「はみだしたら、口紅を落とすことを考えるのではなく、
狙ったラインをコンシーラーで描いて微調整します」
「一見さりげないのに、まさに肌そのものの光みたい」
と気に入っているのが、「ライト」です。
「いちど手の甲にとってなじませてから、
目頭を囲むようにつけたり、ほおの高い部分にのせます。
シェーディングをして立体感を出すメイクもありますが、
私は、顔の真ん中を明るく仕上げることで、
自然なメリハリをつけるのが好きですね」
ノイズを消して、彩りを加えていく、
弓気田さんのシンプルなメイクスタイル。
いちどでメイクを決めてしまおうとせず、
ちょっと付きすぎたなと思ったら、鏡をよく見て、
コンシーラーや指先で微調整する姿が印象的でした。

「こうして自分を主語にビューティを語る機会は、
他のかたに比べると少ないかもしれませんね。
私はライターさんとも、モデルさんとも違って、
ブランドを俯瞰して『あなたはこう見られてます』
ということをお伝えしていく立場なんですね。
その目を養うためには、やっぱり、現場第一。
コンビニでもドラックストアでも、
化粧品が並ぶ棚はこまめにチェックして、
一番売れ筋の目線の高さにどんな商品があるか、
さらにそれがどう移り変わっていくのか、
いつもツッコミ目線で化粧品を見ています。
大手化粧品会社の基礎研究力はすばらしいし、
いっぽうで、小さなブランドやOEM先は、
インフルエンサーからの無茶振り(笑)に鍛えられて
着実に力をつけているところもあるし、
本当に、コスメの世界はおもしろいです」

ゆげた・みずほ

美容コーディネーター。大学卒業後、株式会社伊勢丹に入社。婦人服、婦人雑貨、化粧品売り場、IRなどを担当したのち、化粧品バイヤーとして「ボーテ・コンシェルジュ」を立ち上げる。2004年に株式会社ユジェットを設立。大手化粧品メーカーへのコンサルティング、店舗開発、人材育成、講演、執筆など幅広く活躍している。

Instagram https://www.instagram.com/yugeta_mizuho

(つづきます)
2022-12-02-FRI