「おらがジャム・いちご」
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ほぼ日のジャムのお店

おらがジャム・いちご(2020)発売記念! ホットビスケットを家でつくろう。 ほぼ日ジャムチーム、なかしましほさんにホットビスケットの作り方を教わる。

長野産の旬の紅ほっぺを
「本気めんどくさ仕込み」でジャムにしている
「おらがジャム・いちご」
ごろっとした実のこりが特徴で、
ひと瓶あると、朝の時間が充実する
「ほぼ日のジャムのお店」
定番ジャムです。
今年もいよいよ、お届けできる季節が
やってきました。

「なにか今年ならではの
おいしい食べ方をご紹介できたら」と
ジャムチームが思いついたのが
アメリカ発のホットビスケット。
ときどきファーストフード店などで
売っているものですが、
ジャムによく合いそうですし、
自分で作れたら、きっとすごく嬉しいはず。

‥‥と、いうわけで、
料理家のなかしましほさんに、
ほぼ日でも販売している
「おやつミックス」を使った、
簡単に作れるレシピを教えていただきました。
(レシピはこのページの最後で紹介します)

こんな感じで作れるみたいです。おいしそう!

なかしまさんには「おらがジャム・あんず」で
試作してもらいました。ホイップつき。

さて、こちらのホットビスケット。
普段であれば直接なかしまさんに
作り方を教わりにいくところですが、
まだまだ、取材がはばかられる時期。

そこで今回は、ほぼ日のジャム&おやつチームの
3人 (田中みやのモギ)で、
家で作ってみることにしました。

このページではその試行錯誤の結果を
そのままお伝えします。
よければどうぞ、ごらんください。

(ここから大量の試作の結果報告が続きます。
すぐにレシピを知りたい人は、
ページのいちばん下へどうぞ)

1日目(1回目)

まずはビデオチャットをしながら、
みんなで作ってみることに。
慣れないことに多少不安もありましたが‥‥

みんなで作ると、超たのしい。
わからないことを聞きあったり、
調理道具を見せたり、
「ホイップも作る?」とその場で相談したり、
焼き上がりを待つあいだに
「最近どうですか?」みたいな話をしたり。

工程もそんなにないので、
あっという間にできました。
多少ワタワタしたものの、1時間もかかっていません。
完成したものがこちらです。

モギ作(1回目)

田中作(1回目)

みやの作(1回目・ホイップクリームつき)

そしてできあがったものを、みんなで試食。
‥‥おいしい!
外がサクサク、中がほわほわで、軽い仕上がり。
目の前にあるとずっと食べ続けてしまう
タイプの食べもの。
素朴なおいしさで、甘みと酸味がしっかりある
「おらがジャム・いちご」にもよくあいます。
ホイップクリームをのせると豪華な味わい。

「おいしかったし、簡単に作れるから、
初心者の人にもおすすめできますね。
よかったよかった‥‥!」と、
みんなで終了。

ま、おいしくできたし、
これで終わりでもいいのですが‥‥。

実はなんとなく気になったところが、
少しだけありました。
生地が若干ゆるい感じがあり、
なかしまさんの完成写真と比べると
高さが出ていないような気がするのです。

というわけで、気になったみやのと田中、
それぞれこっそり自分の家で作り直しました。

1日目(2回目)

こんどは手順がわかっているので、
「サランラップがない!」「ハカリはどこだ!」
などと大騒ぎしながら作った(じつは)
1回目よりは、
ずいぶん順調に出来た気がします。

ただ‥‥高さはまだ出ません。

こちらが2回目。

田中作(2回目)

意識的に生地を高めに作って
カットしてみましたが、
焼いているうちにボテーッとしてしまいました。
味はおいしいのですが‥‥。
そして、チキンナゲットのような写真に。

みやの作(2回目)

同じくみやのも、高さがでない状態。
下の3つはドーナツ状にしてみたはずが、
穴が潰れてしまいました。
焼きすぎてしまい、見た目もいまいち。

というわけで、なかしまさんに
結果報告とともに質問。
「おいしい気はするのですが、ベターッと流れて、
あまり高さが出ないんです‥‥」

と、なかしまさんからこんな返信が。

なかしまさんより。

みなさんで作ったんですね! 楽しそう。
写真と感想を見て、申し訳ないのですが、
すこしレシピを変更したいと思いました。
たぶんバターを細かくする作業に
慣れていらっしゃらないので、
バターが溶けてしまい、生地がかなり
やわらかくなってしまうんだと思います。
なので焼くと横に広がって高さが出ません。

なるほど‥‥作り慣れていないわれわれだと、
変にバターがとけてしまい、
生地がやわらかくなりすぎてしまう。

ということで、なかしまさんがレシピを
初心者向けに改良してくれました。
もともと50gだったバターの量を、30gに。
より失敗しにくいように(手早くできるように)、
手順もすこし変えてくださいました。

(途中のものを紹介してもよくないので、
レシピはこの記事の最後にご紹介します!)

2日目

さて、新しいレシピで、みんなで再挑戦。

やってみた感じ‥‥おおー、違う。
はっきりと変わりました!
生地の仕上がりが、まったく違います。
ベタベタせず、ちゃんとまとまります。
「レシピがすこし変わるだけで、
こんなに変化がでるんだ‥‥」と感動。

前回までは、焼いている途中で
ベターッと平たくなる印象だったのが、
それなりに高さを保って、
立体感が感じられるようになりました。

というわけで、できたのがこちら。
写真がすこしわかりにくいですが、
確実に全員、前より高くなりました。
手際がよくなって、洗いものも減りました。
やればやるほど上達するおやつ作り、たのしい!

モギ作(2回目)

みやの作(3回目)

田中作(3回目)

田中作(4回目)

しかし、こんな機会なので、
さらにでてきた疑問を
なかしまさんに聞いてみることに。

「生地の最終形がぽろぽろしているのですが、
これであってますか?
粉気はないのですが、ちいさなカケラが
いっぱいある状態です」
「焼いたあとの色がうすい気がします」

‥‥と、さらに
なかしまさんからお返事がきました。
丁寧な説明に、ぐっときます。

なかしまさんより。

◎生地のまとまりかたについて

感想をいただいて、ひょっとしたら
もう一手間加えた方がよいかな?と思いました。
バターをすりまぜるのがうまくいけば、
割となめらかな生地になるのですが、
慣れていないと少しムラが出るのかもしれません。
粉気がなくなるまで混ぜたあと、
半分にして重ねる作業を3回くりかえし、
2.5cm厚さにしてみてください。
これで表面がだいぶなめらかになるはずです。

◎焼け具合について

焼け具合については、使っているオーブンの
庫内の温度が低いか上火が弱いかだと思います。
熱源が上についているなら、
上段にするのは効果がありますが、
そうでなければ次回20度くらい
温度を上げてみると
変化がわかるかもしれません。

というわけで、おやつ作りのたのしさに目覚めた
ほぼ日ジャムチーム、さらにやってみました。

3日目

田中作(5回目&6回目)

週末に作りまくってみた田中。
生地の最終形は、なかしまさんに教わった
「半分にして重ねる作業」をするようにしたら、
一気になめらかな仕上がりに。すごい。
ただ、すこし焦げてしまいました。
(とはいえ焦げてもサクッとしておいしい)

家にあるオーブンは、上段で焼くと
かなり焼き目に偏りが出ることが判明。
(4回目/写真奥)
20度あげて200度で焼くと、
ちょっと火が入りすぎな感じがありました。
(5回目/写真手前)

4日目

ここまで来たら、とことんやってみよう!
ということで毎日おやつ作り。
もう完全にレシピを覚えたので、
何も見なくても作れます。

田中作(7回目)

10度だけ上げて190度にすると、いい感じに。
一部の生地を丸めてみたりもしました。
ただ、カットしただけのほうが、かわいいかも。
しかしこれまたフライドチキンのような写真に‥‥。

田中作(8回目)

気のゆるみがでたのか、生地をさわりすぎたようで
ここへきて、ふたたびベターッとした状態に。
しかし、別に失敗したというわけでもなく、
食べるととてもおいしい。
ある意味「失敗なんてない」という気がしてきました。

5日目

毎日おやつ作り生活の田中、
主食が完全にホットビスケットになっています。
永遠に作っているわけにもいかないので、
「よし、これで最後にしよう」と思って
相当気合いを入れて作った8回目。

田中作(9回目)

事前の準備をすごくきっちりとやって、
とにかく手早く、そしてていねいに。
と、いままででいちばんきれいにできました。
しかも、味もいちばんおいしかった気が。

みやの作(4回目)

みやのもみやので、家で試作をしていました。
なかしまさんに教えてもらった
生地のまとめかたをやってみたところ、
一気にきれいな仕上がりに。
作っている途中で「ちょっとゆるいかな」と
思ったものの、流れることもなく、
ちゃんと高さが出ました。
味も、これまで作ったもののなかで
いちばんおいしくできました。

ホイップクリーム、ふたたび!

‥‥うん、これで大丈夫ではないでしょうか。

おやつ作りに慣れてない人でも、
(たくさん作った結果とはいえ)
いい感じで作れるレシピになった気がします。

それにしても、こんなに作って食べ続けても、
飽きない味なのがすごい。
何かをつけても、つけなくてもおいしい、
「おにぎり感」があるなと思います。
ただし、試作をしながら毎回ぜんぶ食べているので
これを続けると太りそうな気も‥‥。

というわけで、最終的に完成した
おやつ初心者の人にも
作ってもらいやすいレシピがこちらです。

「おやつミックス」でつくる
ホットビスケット(6個分)

材料

おやつミックス 1袋(180g)
バター 30g
ヨーグルト 50g
牛乳 30ml
ジャム 好きなだけ

準備

・バターは包丁で1cm角程度に刻む。
・オーブンを180度に余熱します。
・天板にオーブンシートをしきます。
・おやつミックスに入っている乾燥剤を
忘れずに抜きます。

作り方

1.
ボウルに「おやつミックス」とバターを入れ、
フォークの背や指先で手早くバターを潰します。
バターが米粒程度になるのを目安に、
なるべく短時間で行ってください。
(粒が全てなくなるまでさらさらにしなくて大丈夫)

2.
牛乳とヨーグルトを混ぜたものを加え、
手でぐるぐるっと混ぜます(練らないように)。
粉気がなくなるまで混ぜたら、
包丁で半分に切って重ねる作業を
3回繰り返します。

(切って重ねる作業はこちらを参考に)

3.
ラップの上にのせ、厚さ2.5cmに
手でぽんぽんと伸ばします。
6等分に包丁で切って、
オーブンシートに並べます。
丸口を組み合わせてドーナツ型にしても。

4.
180度のオーブンで16分焼きます。
取り出して網にのせ、
熱がすこし落ち着いたくらいが食べごろです。

作るときのコツ

・オーブンにはそれぞれ癖があります。
最初はレシピどおり作ってみて、
うまくいかないなと思ったら、
オーブン内での焼く位置を変えたり、
温度を少し上げたりするなどして
調整してみてください。

・焼いている途中に生地が
ダラーッとしすぎる場合には
時間をかけすぎているかもしれません。
「バターがとけないように」
だけど「ムラなく」を意識して、
スピーディーにやってみてください。

・もともとのレシピのバターの量は
「50g」でした。
おやつ作りが得意な方は、この量で
ためしてみても面白いと思います。
バターは冷蔵庫で事前に
しっかり冷やしておくのがおすすめです。

仕上がりの味は、作り方によって多少変わりますが、
中がほわほわで、外がほろほろ(サクサク)。
軽くて、どんどん食べられる、くせになる味わい。
「おらがジャム・いちご」にもよく合います。

今回レシピを教えてもらうきっかけになった
おらがジャム・いちご」。
実のこりごろごろで、いちご感たっぷり。


さて、このホットビスケット。
たくさん試作してみたジャムチーム的には、
「何回も作ってみる」のが、
けっこうおすすめです。

1回でちゃんとおいしくできるのですが、
何度かやると、だんだん
「こういうことかな?」とコツがわかって、
おやつ作りの腕が上がっていく実感があります。
(そして、おやつざんまいの日々、たのしい!)

作れば作るだけできますが、
食事にも合う味わいなので、
スープなどと食べてもおいしい。
1回作るのにかかる時間は30分ほどなので、
家仕事のちょっとした気分転換にもなります。

ちなみに「おやつミックス」には、
箱の中に180gの袋が2つ入っているので、
ひとつで2回作れます。
(ちなみにパンケーキやドーナツなども作れます)

それでは最後に、なかしまさんのコメントを。

なかしまさんより。

過程、読ませていただきました。
すごい! たのしい!
どんどん完成に近づく過程がわかって、
すごくよかったです。
最後の試作はエッジも出ていて
焼き色もよく、とてもおいしそう。
理想的なホットビスケットになっていました。
すばらしい!!
読みながら感じたのは、ちょっとした
ひとつひとつの作業を丁寧にすることが、
ちゃんと結果に出るなあと。
お菓子の面白さだと感じました
(料理もそうなんですが、お菓子はより
くっきり形となって出ますよね)。
ぜひこんなふうに、いろいろなかたに
作ってみていただけたらと思いました。

というわけで、
「おらがジャム・いちご」をお求めのみなさん、
「おやつミックス」が家にあるみなさん、
ホットビスケット作り、たのしいですよー!

ぜひやってみてくださいね。

「おらがジャム・いちご」のページはこちら

「おやつミックス」のページはこちら

おらがジャム・いちご(2020)

6月3日(水)午前11時発売
1,944円(税込・配送手数料別)
190g