はちみつ探検隊 桜並木のはちみつ、の巻。1万年以上前から人が食べていて、いまも変わらない食べかたで親しんでいるもの、それは、はちみつです。ある日、わたしたちはひと瓶の、花のかおりあふれるはちみつに出会いました。それは作家の塩野米松さんからいただいたものでした。日本の花と蜂がもたらすめぐみをもらう旅。はちみつ探検隊、一歩ずつ進みます。 はちみつ探検隊 桜並木のはちみつ、の巻。1万年以上前から人が食べていて、いまも変わらない食べかたで親しんでいるもの、それは、はちみつです。ある日、わたしたちはひと瓶の、花のかおりあふれるはちみつに出会いました。それは作家の塩野米松さんからいただいたものでした。日本の花と蜂がもたらすめぐみをもらう旅。はちみつ探検隊、一歩ずつ進みます。
1958年福島県生まれ。福島県喜多方市の酒蔵「峰の雪酒造場」の4代目。日本ではめずらしいはちみつ酒のつくり手。/はちみつ探検隊 ほぼ日乗組員3人、S 蜂が好き、O 花が好き、T 酒が好き
第3回 最古の酒。
こんにちは、はちみつ探検隊です。
会津のはちみつ酒の酒造場である
「峰の雪酒造場」の四代目の佐藤利也さんに
お話をうかがっています。
今日が第3回です。



佐藤さんが私たちを
蔵のなかへと案内してくださいました。
仕込みタンクには、
発酵中のミードがたっぷり入っていました。
▲発酵中のミードを味見。
▲この段階でとってもおいしい!
発酵中のミードは
ちょっとはちみつの味がしますね。



「うん、そうでしょう。
まだあまみが残っていますね。
これからは、トチだけじゃなくて、
いろんなはちみつでミードをつくりたいし、
酵母を変えたミードやスパークリングミードも
考えたいと思ってるんですよ」



この「途中のミード」も、
あまくてすごくよさそうだけど、
これじゃアルコール度数が足りないのかなぁ。



「いま、何杯もめしあがってますが」



はい。
「悪酔い、しなくないですか? 
私は思うんですけれども、
ミードっていくら飲んでも
悪酔いしない気がするんですよ。
からだにいいものしか入っていないので」



水、酵母、はちみつ、だけですもんね。



「いちど、思いっきり飲んで、
試してみてください」



わははは、わかりました。



「はちみつって抗酸化物質と言われるでしょう? 
ワインと違って酸化しづらいんです。
だからこのミードには酸化防止剤が入ってないんですよ」



ということは、蓋を開けても
酸化しづらいんですか?



「そのとおりです。
開封しても、ふたたび蓋を閉めておけば、
ある程度の期間はおいしくめしあがれますよ。
あわてて飲まなくたって大丈夫」



おおおお。



「また、熟成すればするほど
味も変わっていきます。
私は熟成したほうがおいしくなると思ってます。
2年もののミードもここにあるので、
飲んでみますか?」



はい、いただきます。
‥‥あ、なんだか、よりまろやかでこくがある!



「そうでしょう。
これは未開封のまま常温で2年置いたものです。
だから、もしよければ、
いちどに2本買って、
1本はそのまま置いておいてほしいです。
熟成のミード、おすすめですよ」
蔵のなかでは、ミードといっしょに
峰の雪酒造場の自慢の清酒が
たくさん仕込まれていました。
清酒もおいしそうです。
はちみつ探検隊に関係ないけどおいしそうです。
▲佐藤さんとはちみつ探検隊3人。
じつはミードは人類最古のお酒と言われていて、
古代インドの経典「リグ・ヴェーダ」にも
サンスクリット語で
「ミード」の記述があるそうです。
また新婚旅行Honey Moonの語源とも言われています。
ワインよりもビールよりも、もっと前から、
はちみつ酒は人に親しまれてきたんですね。



そういえば、
はちみつそのものだって、
1万年以上前から人間は食べています。
あらためて、私たちは
みつばちに感謝しなくてはなりません。
▲帰りに喜多方ラーメンを食べに行きました。
▲この日撮影係だったため、
ミードの味見ができなかった探検隊T。
ラーメンを心底味わっていました。




では最後に、
それぞれの探検隊員の
ミードの感想をここで述べさせていただきます。



~探検隊T~

ぼくは撮影係だったので、
東京に帰ってきてからミードを飲みました。
以前みんなで取り寄せて飲んだときのイメージがあって
「あまいんだろうな」と思ってました。
でも今回、佐藤さんに教えてもらったとおり
キンキンに冷やして飲むとぜんぜん違って、
キリッとしたさわやかなお酒じゃん!
という印象に変わりました。
これ、もしかして何も言わずに人に出したら、
はちみつのお酒だとわからないかもしれません。



原材料が「水とはちみつと酵母」だけなせいか、
舌に残るような変な味もせず、
ずっと飲んでいられる感じがしました。



ちなみに、飲む前日から
冷凍庫に入れっぱなしで、飲む直前に出しました。
凍ってるのを溶かしながら、
溶けた部分を液体の状態で飲んだり、
シェイクしてフローズンにして飲んだりと、
飲み方を気分で変えられるのも
けっこう楽しかったです。



~探検隊O~

はちみつのお酒なのに、さっぱりさわやか。
いつまでも飲んでいられます。
熟成させたり、凍らせたり、
いろんな状態でおいしい。
キンキンに冷やして、細めのグラスに入れて、
お休みの日に優雅にたのしみたいです。
クセがない味わいなので、
人が集まるところに持っていきやすいです。



~探検隊S~

使っているのが清酒の酵母だからなのか、
日本酒に近いイメージがあるのに、
はちみつだから、なんだかフルーティ。
食事は、こってりしたもの以外は
なんにでも合う気がします。
とにかく「凍らせるくらい冷やして飲む」、
これさえ守れば上機嫌まちがいありません。
ハニームーンのハッピー気分で、
お風呂あがりに飲みたいです。
会津の蜂たち、おいしいお酒をありがとう。



ほぼ日でこのミードを扱うのは、
丸の内で開催する
「生活のたのしみ展」の5日間だけです。
ぜひ試飲しに、おいでくださいね!
生活のたのしみ展でミードを味見できますよ!「ほぼ日のはちみつ 日本の花」

はちみつ探検隊が扱う会津のミードは、
2019年4月17日~21日の5日間、
東京・丸の内で開催する
「生活のたのしみ展」で販売します。
お店の名前は
「ほぼ日のはちみつ 日本の花」です。
エリアは世界サイドの丸ビル、
Marunouchi Café × WIRED CAFEあたりです。
試飲も行いますので、ぜひ味見にいらしてください。
ミードのほかにも、
この探検隊の名物人気商品である、
日本みつばちの貴重なはちみつ、
夏におすすめのユリノキのはちみつなども揃います。
(「ベアハンド」は完売のため今回は扱いません)

▲日本みつばち「ドロップ」。
さわやかで飲みものにとけやすい。
はちみつらしい味。
卵焼きやヨーグルトにもバッチリ。

▲西洋みつばちの「ユリノキ」。
盛岡の森で育ったユリノキのはちみつ。
紅茶やあっさりした飲みもの、
フルーツやパンにもあいます。

▲会津ミードの「花織」180ml。1,512円。

▲会津ミードの「美禄の森」520ml。3,240円。

売り場近くのカフェでは、
カレーなどのお食事と一緒に、
ミードをグラスでもご提供いたします。



※ミードの「花織」と「美禄の森」は
パッケージが違うだけで、中身は同じです。

2019年4月17日~21日 <入場無料>

11~20時(お店によって営業時間がちがいます)

2019-04-17-WED