O2 BETTER THAN ONE
SPRING & SUMMER & ANYTIME

雨でも晴れでも快適に過ごせる かっこいいパンツ作りました。 晴れの日も穿けますよ。

〈O2〉SHIRTS

予告02

22年春からはじまった、〈O2〉の雨の日シリーズ。
これまでmont-bellの超軽量傘や
ファッションアイテムとしても楽しめる
「F/ACSION(ファクション)」のレインコートを
ご紹介してきましたが、
足元を雨から守ってくれるボトムがありませんでした。
よそを見ると雨風を防ぐパンツはどうも本格的なものばかり。
アウトドアファッションとしては格好いい‥‥のですけれど、
日々の通勤やお買い物、お出かけに使えるような
「ふつうで、おしゃれ」なものって、なかなかないんです。

そこで考えました。
雨の日も風の日も、安心して穿けるパンツを。
でも、ぜんぜんアウトドアっぽくはない、
晴れの日だって、通勤にだって、
ふつうに穿けちゃうスタイルのパンツを! 

このプロジェクトのはじまりは、
いい生地との出会いから。
〈O2〉チームが惚れ込んだその生地は、
米国発のアウトドアウェアブランド、
サウザンドマイルのオリジナル生地でした。
撥水効果があって、伸び縮みして、イージーケア。
そんな嬉しい機能が三拍子揃った生地を使って、
このパンツをつくりました。

この素材がどんなふうにいいか、
サウザンドマイルの日本企画を手がける
株式会社アイメックスショールームの
久保田さんと立石さんにうかがいました。

そして、肝心のデザインを担当してくださった、
〈O2〉ではすっかりおなじみの、
グランマ ママ ドーターの宇和川恵美子さんにも
お話をお聞きしています。

――
春から夏への移り変わりの時期って
すごく暑い日があったり、
急な雨に降られたりが多いように感じて、
そのためのレインコートや傘は持っているんですが、
足元が意外とおろそかになっていないかなって。
立石
レインコートと防水靴を身に着けていても
パンツに雨水が染みてきてしまいますよね。
――
そうなんです。
ゲリラ豪雨に遭った日なんかは、
裾がびしょびしょになったりして。
そこで、
雨用のパンツをつくろうと思い立って
登山用のゴアテックス素材のパンツなど
防水性に優れているものをいろいろ試したんですが、
一日中穿いていると蒸れたり、
肌触りもゴワゴワして気になったりして、
帯に短し、たすきに長しというか…。
せっかくなら、
晴天でも穿きたいものになるといいなと思っていたときに
サウザンドマイルのワンピースに出合って。
さらっとした肌触りで真夏でも快適でいられるし、
雨をはじくし、「見つけた!」って。
久保田
ワンピースからだったのですね。
うれしいです。
――
「ほぼ日」ではサウザンドマイルは
はじめまして、となりますので
どんなブランドなのか、お聞かせいただけますか?
久保田
1993年にアメリカとメキシコの国境近くにある
サンディエゴという都市で生まれたブランドです。
創業者のクリス・フーバーさんはもともとライフセーバーで、
「人生は旅である」という考えを持った方だったんです。
旅とはいっても、旅行やキャンプだけでなく、
友人と集まって散歩したりバーベキューしたりすることも
広義で旅であるととらえていて。
――
日常のちょっとした移動も旅であると。
久保田
そうです。
テントを張ってキャンプせずとも
河原でバーベキューするだけでもアウトドアだと思うんです。
ブランド名は「1000マイルを旅する」という意味ですが、
人生を歩んでいくうえで
伴走できるような服づくりを目ざしています。
ガチガチな登山用というよりは、
その人の生活になじむような服。
――
本格的な機能服は日常では
ちょっと持て余してしまう感じもありますものね。
久保田
はい。
なので、コンビニも行けるし、バーベキューも楽しめるし、
なんだったらキャンプも乗り切れるような
服を求めていました。
――
バーベキューやキャンプでは煙のにおいがつきそうだし、
よそいきを着るわけにもいかないし、
本気のアウトドア服だと気負いすぎるし…。
久保田
まさにそうです。
そんなときにちょうどいい素材が世の中になくて、
自分たちでイチからつくろうと思ったんです。
――
それでできあがったのがこの生地なんですね。
久保田
ナイロンにポリウレタンが入った素材に、
撥水加工をほどこしています。
ナイロンの軽さ、速乾性、
ポリウレタンの伸縮性、
水をはじく撥水性が特徴です。
肌触りもゴワゴワせず、さらさらですし、
UVカットもついています。
――
いいことづくめですね。
言葉だけ聞くとよくある機能系なのかなって思うのですが、
化学繊維でよくある
ギラギラツヤツヤしたものが抑えられていて、
和紙のようなマットな表情がありますね。
久保田
ナイロン自体こういう質感なんですが、
きれいに見えて、
ふだん使いしやすいものとして、うってつけです。
しかも、イージーケアというのが
ご好評いただいている要因かと。
――
たしかに、
機能系のウェアってどうやって洗うかいつも悩みます。
久保田
これは洗濯機で洗っていただいて大丈夫ですよ。
ただ、洗えば洗うほど撥水効果は
どうしてもうすれてきてしまいます。
15回洗ったらかなりうすれてしまいますが、
一般的に出まわっている撥水の製品と同等です。
完全防水ではないので、そこは留意いただけたら。
立石
毎回洗わなくてもいいと思うんですよね。
撥水加工がついていることで
泥がついてもサッと拭けば落ちますし、
汚れがつきにくいメリットもあります。
――
それはうれしいですね!
雨の日にうっかり水たまりにはまって
泥はねがついちゃった、って焦ることもなさそう。
立石
私なんか子供とサッカーやるときに着るし、
泥がついてもまったく気にしてません(笑)
――
濡れてもすぐ乾くし、軽いし、小さくたためるし、
旅行に持っていきたくなりました。
たたんでおいたものを広げると
最初はシワがついているんですが、
しばらく置いておけば自然にシワが消えていましたし。
久保田
ポリウレタンが伸縮性のある繊維で
戻ろうとする弾性があるので、
時間がたつとシワがうすくなるのかもしれないですね。
――
着ていて、あれ?と気づいたのが、
衣ずれの音があまりしないこと。
こういう服って、歩くたびにシャカシャカと
耳につくこともあるんですが、
これは比較的静かだなぁって。
久保田
素材がやわらかいので
音があまり立たないかもしれないですね。
摩擦にも強いので、すれて毛羽立ったりもしません。
――
たくさんいいところがありますね。
化学繊維のよさを最大限引き出しているというか。
久保田
撥水性や軽さ、値段など、
この部分が突出して優れています、
というわけではないんですが、
日常生活で何がいちばん使いやすいかを考え抜いて、
最適なバランスに落とし込んだ生地になります。
――
オリンピックで金メダルをとるような選手ではないけど、
なんでもスポーツをこなせちゃう
運動神経が優れている人みたいな。
久保田
そうですね(笑)
――
一番手ではないし控えめだけど実力がある、
まさに〈O2〉にぴったりの生地です。
その生地を使って、グランマ ママ ドーターの宇和川さんに
パンツをデザインしていただきました。

▲"Rain or Shine" パンツ (ブラック、オリーブ)

立石
ツータックのトラウザータイプで上品ですよね。
クラシックなかたちで機能素材というのは
ほかにないように思います。
――
晴れの日も雨の日もうれしいこのパンツ、
ぜひみなさんにはいてみていただきたいと思っています。
宇和川
素材が軽いので、ゆったりしたシルエットにしても
かっこいい感じになるんじゃないかと思って
前に2タックを入れてワイドなかたちにしました。
結果、スタイリッシュでモード系のようにも見える
パンツになりましたね。
 
ワイドパンツは裾にむかって
ぼわんと広がっていくんですけど、
裾にダーツを入れることで
バルーンシルエットというほど極端でもなく、
いい具合にまあるいふくらみをもたせることができました。
生地そのもののやわらかさと相まって、
いい感じのシルエットに仕上がったかなと思います。
 
ウエストには背面だけゴムを入れています。
雨の中を歩いてきて
そのまま仕事できるようなパンツということを考えると、
全面ゴムだとちょっとルーズかなぁと。
前だけでもシャキッとしているだけでかっこよく見えるので、
ゴムは後ろ側だけに入れました。
 
裾の丈感にもこだわっています。
裾直しをしなくてもいい長さだけど、
フルレングスっぽくも見せられる絶妙な丈に。
 
足首が見えすぎることもないので、
アンクル丈くらいの雨用ブーツを履いていれば
雨や泥はねをガードできますし、
逆にちょっと丈をのばしたいなっていうときは、
ゴムでウエストの位置を調整するだけ。
これひとつ持っておくときっと重宝します。
わたしもほしいです!
宇和川 恵美子(うわがわ えみこ)

セレクトショップの店長、バイヤーを皮切りに、
海外ブランド向け素材の企画・プロデュース、
アパレルブランド製品の企画・生産などの業務を経て、
2010年、
自身のブランド GRANDMA MAMA DAUGHTER を設立。
祖母から母へ、娘へと受け継がれていく
洋服作りをコンセプトに、
ユーザー目線を反映したゆきとどいた製品づくりで
人気を博している。

〈O2〉× F/ACSION の新色も登場します。

雨が多いことで知られる石川県で
「ずっと雨を考えてきた」そう語る、
株式会社前垣さんがファッションをベースに作ったブランド
「F/ACSION(ファクション)」の2つのレインコート。
今年も〈O2〉の別注色で、つくっていただきました。

ジェンダーレス レインコート “MATSU“
オリーブ、チャコール

シックで上品なオリーブと、
光の加減で表情が変わる絶妙なチャコール。
晴れた日もスプリングコートとして
楽しむことができてしまうような一枚。
大きめサイズを羽織ってみても、
すっと馴染んでサマになるのもうれしいコートです。

ジェンダーレス レインジャケット “KENROKU“
オリーブ

さがすと意外に見つからない、
明るめのオリーブでつくりました。
ハリのある生地も手伝って、
軽やかな春のジャケットのような佇まいです。
デザインのポイントにもなっているフードは
雨風のなかで頼もしいだけでなく、
ファスナーで襟にしまうこともできる優れもの。

どちらのデザインも、
「街着」としてふさわしいように
高い耐水性はもちろん、透湿性も大切に考えられていて、
耐水性が30,000mm、透湿性は40,000g/㎡/24hr 。
これは、本格的なアウトドア製品、
たとえば登山用のウェアにも
備わっているような数値です。
たしかな技術で防水を徹底しながらも、
晴れた日に羽織ってもまるで違和感のない
不思議なレインコートです。

〈O2〉× thousand mile
"Rain or Shine" パンツ
各¥12,100(税込)

〈O2〉×F/ACSION
レインコート"MATSU "
各¥22,000(税込)

〈O2〉×F/ACSION
レインジャケット"KENROKU"
¥24,200(税込)

販売インフォメーション

販売開始:
2023年4月12日(水)午前11時

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