伊能忠敬さんです。
江戸時代の測量家です。
いまの時代から見ても
かなり正確な地図を作られた方だと
私も社会の先生から
聞いたことがあります。
「なんたって、千葉から江戸に出られたのは
隠居されてからですよ。
56歳です。
56歳って、歩くのも、
あまり得意じゃない年代ですよ。
だって‥‥その、日本、遠いですよ?」
上柳さん
「しかも、ただ歩くだけでじゃなくて
測量なさって、夜にはそれを
星を利用した天文学で
確認していたというんですから」
「そうですよ、いっぺんでも
海水浴場に行ったことがある人だったら
海岸の岩場のはしっこを
歩いて回るなんて
やっかいなことだとわかるでしょう」
そうだと思います。
「若いときに、希望を持つのは
誰でもできる。
だけど、ご隠居の年代になって
こういうことを成し遂げたというのは
すごいと思います」



