いま私の机の上に、 石黒亜矢子さんの絵本 『えとえとがっせん』が置いてあります。
(数日後に石黒さんと糸井の対談が はじまるので読み返していました)
すると通りがかった が言いました。
「私、この前、子どもが通う学校で、 絵本の読み聞かせ当番になったんだけど、 この本を買って持っていったの!」
へええー。
「で、この絵本、途中でラップが 出てくるでしょう。 前日に練習してたんだけど、 ラップはちょっとできないと思って‥‥」
すると聞いていた が
「ちょうさん、できますよ。 いまラップ聞きたい!」
と、けしかけ、 なんだかんだ言ってノリのいい は 該当部分を読みはじめました。
「よう、よう♪」
おおお、ラップだ!
「でね、もっと難関があって、 読み進めていくと、たぬきが自分の体の 一部分を使って攻撃するんだけど‥‥」
はい、はい。 一部分を。
「子どもたちに、 それはなんだと訊かれても、 若くてイケメンの担任の先生の前で、 それはズバリ、たぬきの○○です、とは とても言えないっ と思って‥‥」
たしかに、言えない。
「で、もしそういう質問がきたら、 うちの子どもが私の代わりに答える、 という作戦を考えてたんだけど、 結局、タイムオーバーで 私が読み聞かせをする番が来なかったの」
なんと、残念だなぁ。 ぜったいおもしろかったのに。 でもそのおかげというか、 今ここで ラップが聞けて わたしたちはラッキーでした。
最終的に、この絵本は クラスの学級文庫になったそうで 子どもたちが喜んで読んでいるそうです。 |