そして、糸井は 吉村選手のけがについての エピソードを話しました。
 「1988年、吉村選手が 守備をしているときに、 栄村選手と衝突して 大けがをされました。 そして、長いリハビリを経て 復帰して活躍されたときに、 ぼくは藤田監督に “吉村さん、活躍されてよかったですね、 これでやっと長い物語が終わりましたね” と言ったんです。 そうしたら、藤田監督は こうおっしゃいました。 “いや、終わってないんですよ。 栄村がまるで加害者のようになって 悪人になったままでいるんです。 ほんとうにこの話が終わるのは 栄村が活躍したときなんです” ぼくは、じーんとしました」
ひと言であらわすとすれば、 糸井にとって藤田監督は 理想の男の子なんだそうです。 子どものときにもっていたたましいが、 でかくてきれいだった人。 そう言って糸井は藤田監督の話を 締めくくりました。 |