おお、やってるやってる、
と思い、
画面をバーンと不意に見てみたら
社長はiTunesで曲を選んでいました。

でへへへへへへ。
でへへへへへへ。

読者の方からまた
あたたかいメールをいただきました。
ーーーーーー
スガノさんのダーリンレポート、いいわあ。
まるで中学生の
うちの息子を見ている様です。
テスト前だというのに、
いつまでも勉強にとりかかれずに
ＰＣをいじっています。
もっと書いていいですか。
ＰＣを離れて自分の部屋に行って
静かだなあ、やっと勉強し始めたか、
と思って２時間程経って
部屋から出てきたら、
「寝とった」ということもありました。
ああ、そちらでは努力と言うのでしたね。
ダーリンも何もしないうちに
努力が始まるのではないでしょうか。

（愚息の母）さんより
ーーーーーー

ええ、いま、家だったら
必ず「努力」していると
目の前のこの方はおっしゃっています。

やりはじめた、やりはじめた
やりはじめた、やりはじめた
やりはじめましたよー‥‥

そーーーーっっっ
（と、出て行く）

取りかかれない病も
重傷のようですが、
そろそろ本当にやらないと
シャレにならないと思うんです、社長。

読者の方から
ーーーーーーー
撒き餌！
（ぷ〜っ、くくくくっ）

スガノさん
がんばってください！
あ、違う、
社長さん
がんばってください！！

（m）さんより
ーーーーーーーー
って、応援がきています！

「よーっしゃ。
　スーッとスイッチ
　入れようかね」

スーッと、スーッと、
お願いします！

何にもしてない場合でも、
人はおなかがすくものです。
そこで、我々は
大福を食べることにしました。

甘いものに気が緩んでしまい、つい
小ぶりの大福はいいですね、
と、カンヅメの筆者に
話しかけてしまいました。
そこからまた我々は
「小ぶり」なことについて
いろいろと論じてしまいました。
この部屋には
論じる病が発生しています。
取りかかれない病と
論じる病と
ネットサーフィン病が
蔓延しています。

ほら、見てください、あの指つき。
私はここ約４時間半、
自分の原稿を書きながら横目で
ずっとあの指をチェックしているんですが、
あれは原稿を書いている手ではない。
サーフィンしている手です。

「ガー、
　夜は何を食おうかなあ」

「くふふふ、もう帰ろうかなあ」

いや、たのむ、たのみますから、
３行くらいを、まず
がんばってください。

やりはじめるとやる気が出ます。
やりはじめないとやる気が出ません。

でもたしかに
おなかがすいてきましたね。

すみません、
更新の間があいてしまいましたが、
わりとすぐに社長は
合宿部屋に帰ってきました。

ここで私はまた、
意を決して訊いてみました。

「社長、いったいいま
　何行書かれたんですか？」


「行数の問題じゃないんだよ」

行数の問題じゃないんだよ‥‥
行数の問題じゃないんだよ‥‥

そのとおりそのとおりです。
そのとおりなのですが、
もう時間がすでに６時。

じりじりじり‥‥
という時間をすごしている
合宿組です。

ときどき

「もうメール画面は閉じたからね」

「どっかでスカーンといくからね」

という言葉を
撒き餌のようにいただくのですが、
もう、夢は要りません。
私は現実がほしいです。

‥‥あ、顔を上げたら、いない。

はい、こちら
コーヒーを買いに出たスガノです。

「イトイさんが
　コーヒーを飲みたいというから
　買ってくる」

と言うと、こんなに暗いふたりが
「いっしょに行く」と言い出したので
暗いのはとても嫌だったのですが、
連れて行くことにしました。

コーヒーをとても暗く購入して
上司に与えてみました。
上司はマフラーを巻き、
とても寒そうにしていました。
コーヒーじゃなくて
あったかさがほしかったのだと
私は思いました。

さんの
報告を読む限りでは、
社長には少々余裕が
おありではないか？

ということで、
「一瞬」という心の断りをもって、
さんと、
合宿所に乱入することを決意。

「すみません！　すみません！
　合宿中にすみません！
　一瞬、確認を！」

われわれは、
『ともだちがやって来た。』の
表紙の確認に突撃したのです。

「ん？　なんだ？
　合宿中だぞ。
　あ、でも今
　スガノが、コーヒーを買いに行くから
　その間だけならいいぞ。
　あ、コーヒーは、
　おごってやる。」

と、このように
社長は発言されました。

では、確認いたしまして、と。
スガノさんももどりましたので、
そそくさと退散いたします。

「ああ、もう、
　お邪魔しました！
　おじゃましました！」

わたくし、ここで
若干業を煮やし、意を決して
社長の背面に
スタッと回り込んでみました。
すなわち、
上司のパソコン画面を覗き込み
さぼっとるんではないのか、
という疑惑を
すっぱり晴らしてみたかったのです。

果たして、そこには
原稿作成用のエディットソフトは
開かれていませんでした。
彼はネットサーフィン中でした。

がっくし。

「いま、開こうと思ってたの、
　エディットソフトを、いま！」

と、ムッとして
“振って飲む抹茶のお茶”
みたいなペットボトルを
ものすごく振ってみせ、
大きく何かをごまかそうとして
おられます。