「ほぼ日の塾」の塾生たちが、第2回生活のたのしみ展を自由にレポートします。

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絵本をめくっていくようなライブペインティング

2017/11/18 05:48
「行くのは3日目!」と決めていました。
ほぼ日の塾3期生の阿部光平です。

僕が3日目に行こうと思ったのは、
絵本作家・荒井良二さんの
ライブペインティングがあったから。
『生活のたのしみ展』には、
全日参加のお店だけでなく、
日にち限定のお店やイベントもあるんです!

会場に到着したのは17時ちょっと前。
すでに日は暮れ、
六本木の街にイルミネーションが灯る中、
荒井さんは急遽移設された特設ステージで、
グラスに絵を描いていました。

ガラスに絵を描くことはほとんどないという
荒井さんでしたが、
着色や塗料の乾き方を色々と試した結果、
今回のグラスに描くのは、
「?花?が一番いい」
という結論に至ったそうです。

荒井さん曰く、
「俺が描きたいというか、
これ(塗料)が花を描かせる」
とのこと。

そんな題材の決め方があるとは驚きですが、
完成したグラスに描かれたバラの花は、
見れば見るほど綺麗でした。

しかし、僕が到着したとき、
荒井さんが持っていたグラスには、
なぜかハトの絵が。
聞くところによると、
最初は花の絵を中心に描いていたのが、
いつの間にか、お客さんからの
リクエスト方式になっていたそうです。

途中で様子を見に来た糸井さんは、
リクエストに応えて絵を描く荒井さんに、
「飴細工の職人みたいだね(笑)」と一言。

荒井さんは、
「こんなはずじゃなかったんだけどねー」と
笑いながら、
今度は、「娘の絵を描いて欲しい」という
お客さんのリクエストに応えて、
小さな女の子を描いていました。

荒井さんの絵が描かれた世界に1つのグラス
というだけでも欲しくなるのに、
リクエストした絵を描いてもらえるなんて!
これも作家さんと直接話すことができる
生活のたのしみ展ならではの魅力ですね。

無色透明なグラスに
次々と絵が浮かび上がっていく様子は、
まるで絵本のページがめくられていくのを
眺めているようで、
荒井さんがまっさらなグラスを手に取る度に
「次はどんな物語が始まるんだろう」という
期待で胸が膨らみました。

気づけば、あっという間に1時間が経過。
時間も寒さも忘れるほど夢中にさせられる
ライブペインティングでした。

土曜日と日曜日も、
ここだけのイベントが盛りだくさんです!
是非、タイムテーブルを
チェックしてみてくださいね!

(3期生 阿部光平)