この旅で、
三陸のわかめのおいしさに
開眼したのですが。

「ほんとに、その通りなんですよ。
大船渡のわかめはね、
水温もいいし、おいしいんです。
しかも、わかめの養殖は
ここが日本初だったんですよ」

そうなのか。知らなかった！

「それじゃあね、みなさん。
わかめの芯を抜いていきますけれども、
そもそもわかめの芯てなんだろう、
ってことですよね。

わかめは下から、
根、めかぶがあります。
そこから上がみなさんがふだん食べている　わかめです。
その真ん中に、かたいところがあるのね。
それが芯です。
芯の上のほうはやわらかいので、
茎わかめっていうこともありますね」

茎の部分と
葉っぱの部分を分ける作業。
それがわかめの芯抜きなんですね。

それでは、先生に教えていただきながら、
わかめの芯を抜くぞ！

先生、よろしくお願いいたします。

石油ストーブにあたるのは
久しぶりです。
あたたかいです。

大船渡に来て
わかめのおいしさに魅力された私たちは、
こちらで
「わかめの芯抜き体験」ができると聞き、
訪れました。

わかめの芯、て
いったい何。

田口くんと分かれた私たちは、
降りしきる雪の中、
碁石海岸レストハウスにやってきました。

ひとりで歩きはじめて
しばらく行くと、
ふいに見たことのある文字列が
目に飛びこんできました。

２人が午前中にワイワイしてたやつ、
これじゃん！

チャオー、またあとで
シフォンタイムしよう。
きなこシフォンはふたつあるから。

海鮮丼で充電した田口くんは、
今度はひとりで
雪の中を行きます。

あまりの雪に、
田口くんは、リュックから
ポンチョを取り出しました。