りんご探検隊

「はいっ、食べてみて」

サクッ、サクッ。

「じゃあこれから、
みなさんが狩ってきたもののなかから、
ピカッと光ったりんごをひとつ、
ためしに切ってみましょう」

「蜜の入り方って、
ぼくらでも、外見じゃ
なかなかわからないんだよ。
これはひとつ目とみっつ目に
テストしたりんごなんだけど、
どちらも同じように見えるでしょ？　
だから出荷前に、こうしてテストして
ランクを分けます」

「ところが、これ。見て。
これくらいに光を通すりんご、
これが最高レベルの吟壌りんごです」

「ほら、これなんて
あまり光らないでしょう」

「この、蜜の調べという
機械に乗せると、
下からライトがあたって、
りんごがピカッと光るんです。
蜜がたくさん入ってあまいりんごのほうが、
光をよく通します。
これは、まあまあのりんごね」

監督、何をなさるんですか？
蜜の調べって‥‥。

「そのとおり、これから、
みなさんが採った
りんごの蜜を調べるんです」

私たちがカフェメニューで迷っているあいだに
カトウ監督が何かの機会を
持ってきました。

その機会には
「蜜の調べ」というステッカーが
貼ってあります。

PEACHMAN CAFEはカフェなので、
とうぜんスイーツメニューもあります。

焼きりんご‥‥ポットパイ‥‥
どうしよう、食べたい。