ほぼ日の金曜日は、
「インデペンデント・デー」です。

「インデペンデント・デー」とは、
なるべく打ち合わせは入れずに、
展覧会に行ったり、じっくり本を読んだり、
自分の成長になるようなことに
たっぷりと時間を使おうという、
ほぼ日独自のはたらき方のひとつです。

そんな６月５日の金曜日。
東京では４月から休館していた
TOHOシネマズの営業が再開しました。
うっれしいーー！

ということで、
さっそく日比谷にある
TOHOシネマズに行ってきました。

オンラインでチケットをとったのですが、
座席はひとつ飛ばしでしか
予約できませんでした。
中に入るときも顔認証カメラで
検温されるという徹底ぶりです。

あと、いつもと大きく違ったのが、
映画館どこを探しても、
上映中のポスターだったり、
チラシがなかったということ。

ここに写真を載せるために
あちこち探しまくったのですが、
どこを見わたしても、ない。
そういえば映画がはじまる前の予告も、
いつもより短かったような気がします。

まさに映画館も少しずつ、ですね。
いきなりすべてが
元通りになるわけではありません。

ちなみにきょう観たのは、
ジム・ジャームッシュ監督の
『デッド・ドント・ダイ』というゾンビ映画。
いやー、もうね、大満足！
ジム・ジャームッシュ好きなので、
見どころたっぷりで
いろいろと最高すぎました。
ま、万人受けはしなそうですけどね（笑）。

NetflixもYouTubeも大好きですが、
やっぱり映画館で観る映画はいいですね。

今日は振替休日をとって、
自転車で二子玉川にきました。
気晴らしのサイクリング。
息子の短パンを買う。
という目的もあるのですが、
ぼくにとっての最大の目的はメガネです。

娘が顔にのしかかって、
メガネのフレームが
ぐいーんと広がってしまっていたのです。
これが4月、
緊急事態宣言中のメガネ屋さんは
営業をずっと休んでいたので
直せないまま過ごしていました。

いま、2ヶ月ぶりに直ったメガネをかけて、
「ああ、これだこれだ」とようやくひと息。
メガネで困ったという人、
意外と少なくないんじゃないかなあ。

スーパーマーケットでレジに並ぶ前、
足元の床を見る習慣ができました。
みんなルールを守って、
足あとマークの上にぴたっと止まっています。

でも、急に決まったルールのため、
「ここに立ってね」の足あとマークが、
商品棚の狭い通路の端から端まで
続いているスーパーもあって、
「ああ、あの商品を取りたいのに、
人が通路に並んでいて、
すぐに取れに行けない〜」
なんてこともあります。
きっと世界中で同じ現象があるんだろうな。

だけどそんなことは
全然たいした問題ではなく、
本当にスーパーの存在はありがたいです。
旬の野菜、新鮮な魚や肉、
新発売のあれこれが並んでいる様子に、
日常を感じてホッとし、
「さあこれで何を作ろうかな」と、
日々を楽しむ気持ちが生まれます。
スーパーのみなさま、
ありがとうございます。

最近、立ち寄ったスーパーは、
いろんな工夫をしていて、
「混雑時間」を書いた表もありました。
なるほど‥‥11時と17時と18時が混むのか。

そんなところで自画自賛しても
しょうがないかもしれませんが、
この２ヵ月で、ぼくは明らかに
手を洗うのがうまくなったと思います。

４月に正しい手の洗い方を
「黒いインクを手に広げることで表現」した
動画がSNSで出回って、
それを漫画家のおかざき真里さんが
イラストにしてくださったんですね。
（かっこよくてわかりやすい！）

以来、ぼくはこれをお手本にして
手を洗っていて、いまではもう、
完全に一連の動作としてこれで洗ってます。
たぶん、前よりずっと、
きれいに洗えてると思います。
逆にいうと、３ヵ月前まで、
ぼくは手の洗い方を知らなかった、
というわけなんですね。

こんなふうにして、生活はすこしずつ
新しくなっていくのだなあと思います。

思えば、地下鉄サリン事件では、
街のあちこちにあったゴミ箱がなくなり、
いつか戻るのかなと思ったら戻らないままで、
それでも街にゴミはあふれていません。

たぶん、アルコール消毒も、
一時的なものではなく、
「え、昔は、これ、なかったの？」
って言われるようなものに
なるんじゃないかなあ。

きのう、6月になってから
はじめての出社をしました。

週に一度、糸井さんが
乗組員全員に向けての話をする
「水曜ミーティング」が目的です。
3月までは全員が同じ部屋に集まって
耳を傾けていたのですが、
4月からは社内向けに配信される
映像が中心になっていました。

６月に入ってから出社する人が増えました。
「水曜ミーティング」のある水曜日は、
もともと社内の定例ミーティングも多いのか
社内の人の数も多かったです。

せっかく出社したわけだし、
「水曜ミーティング」も
久しぶりに生で聴きたいと思っていたら、
人数が増えることを見越して
リモート会場がセッティングされていました。
なにせ、全員が同じ空間に集まったら
100人を超えてしまうので。
ここ２か月、ひとり自宅で聴いていましたが、
社内でいっしょに聴く人がいる状況は
おなじリモート配信でもやっぱり違う。
笑うタイミングだったり、
メモをとる仕草だったり、
人が集まれば、入ってくる情報があります。

集まっているんだけれど、離れている。
離れているんだけど、つながっている。
人と離れていることが普通になってくると、
「この指とまれ」みたいなことですら
ものすごく贅沢なものになりそうです。
またみんなで集まれたらいいのにねえ。

一昨日、たまたま入ったコンビニでは
マスクが品切れでしたが、
その隣の薬局には在庫がありました。

もうずっと長いあいだ、
薬局やスーパーで、
「マスクはありません」
「入荷は未定です」の
張り紙を見続けていましたが、
最近は、やっと
手に入りやすくなってきたようです。
（近くの薬局にしか行ってないので、
東京全体かどうかはわかりません）

いま私は、あまり暑くない日は
布製マスクを愛用しています。
コロナが最初に騒がれはじめたころ、
もともと花粉症でもなく、
風邪も何年もひいていなかったので、
マスクは家に１枚もありませんでした。
買わなきゃ！と思ったときには、
かなり出遅れていた私‥‥。

いったいどこに行けば手に入るんだろう、
と、途方にくれていたら、
同僚が、マスクを２枚縫って
プレゼントしてくれたんです。
手作りマスク！（しかも好きな色合い！）
涙がでるほどうれしかったです。

淡いピンクのほうは
伊藤尚美さんの生地を使ったそう。
どちらも肌触りがよく、かなりお気に入りです。

久々に出社すると、
デスクには郵便物がうずたかく
積もっていました。

そのうちの１つは、
地元、香川県の
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館から
「リオープンのお知らせ」でした。
一昨年、取材させていただいた
大好きな美術館です。
リニューアルのため長期閉館していて、
本当だったら４月に開館予定だったのが、
コロナ自粛のため延期になり、
６月２日より改めてリオープン！とのこと。
感染症予防の対策を徹底した上での
運営になるそうです。

こうやって、他の県もだんだんと
日常が戻りつつあること、うれしいです。
またいつか行ける日をたのしみにしています。

お昼は、同僚のと
隣駅の青山一丁目駅近くまで歩いて、
うどんやに入りました。

リモートワークに入る３月までは、
週１〜２回ランチはここ！
と決めていた、
私たちのお気に入りのうどんやです。
（もっと近ければ毎日行ってもいいくらい）

席を１つあけてジグザグに座り、
こうやってまた３人でうどんを食べに来られて、
本当にうれしいねーと言い合いました。
おいしかったです。

知ってる方も多いと思いますが、
ほぼ日オフィスと新国立競技場は、
歩いて数分の距離にあります。

きょうは久々に出社していたので、
お昼ごはんを買いに行くついでに、
新国立競技場のようすを見てきました。

なぜか勝手に完成していると
思い込んでいたのですが、
スタジアム周辺はまだまだ工事中なんですね。
途中、柵のすきまから中のようすを
チラッとのぞいたのですが、
これがまあ、とにかく大きかった！！
頭の中で想像していたスタジアムの
1.5倍くらいあった気がします。

あちこちに緑が植えられていて、
屋根には木材も使われているため、
パッと見はスタジアムというより、
めちゃくちゃ大きい集合住宅のようでした。

そして、ほんのちょっとだけ見えた
グラウンドの芝生に
やたらとテンションがあがりました。
（写真の４枚め）

ほんとうなら東京オリンピックの開会式まで、
あと１ヶ月半くらいなんですよね。
そう思うとすごく不思議な気分です。

きょうはあまり人も歩いていませんでしたが、
来年のいまごろはどうなってるんでしょうね。
うーん、ぜんぜん想像できません。

そんなことを思いながら、
ランチを買って会社に戻りました。