アクを丁寧にすくいましょう。火加減は、家々によって違うのですが、弱火で。ただいま、ワークショップの現場では、火力のつよい、中華料理屋さんなどにあるガス台(あさがおというそうです)です。こちらの台ですと写真のような火です。
弱火にしたあとには、重曹を煮汁でといていれましょう。まんべんなく行き渡るようにやさしく混ぜます。でてきたアクは丁寧にすくっていってください。重曹の役割は、皮をやわらかくするそうです。なにか恐ろしいものだと思いがちでしたが、「とらや」さんが入れてつくられるということをきいて、大統領は、入れるようになった、とのこと。じつは、ほぼ日のおやつ部のモギも、同じ豆で重曹をいれたあんこと入れないあんこを作ってみまして、口当たりのなめらかさが違うことがよくわかりました。
本日は3つの鍋にわけて小豆を煮ています。それぞれ火力が少し違うので鵜澤さんが、目を配っていきます。灰汁をとる本田さんも、真剣。
沸騰したら弱火にしてくださいね。ぐつぐつしていると、皮がやぶけて爆発してしまいます。
鍋のなかの豆の状態を感じてみます。いまは、コロコロまわせますよね。これがだんだん重くなっていくんですよ。
約10分ほどで、あずきの皮にしわがよってきます。5〜6割にしわがはいったところで、煮汁の色を確認してください。紅茶くらいの色になったら、(白いレンゲなどがあればベスト! そうでなければ、白い小皿などで 色を確認しましょう。)小豆が沈むのをまって、煮汁の3分の2くらいを捨てます。捨て終わったら、捨てたのと同量くらいのお水を鍋に追加しましょう。このお水を「ビックリ水」といい、小豆をやわらかく煮る助けをしてくれます。
最高技術者の染谷さんとあんこ責任者の鵜澤さんが、グラグラしてきた鍋を前に語り合う。これぞあんこのWBCではないでしょうか?がんばれ、ニッポン!
まずは、水洗いをします。両手のひらでこするようにして、「マラカス」のようないい音を聴きながら、小豆をあらっていきましょう。手を拝むようにこすり合わせましょう。「おいしいあんこになりますように」と、お願いするといいですよ、と上級技術者の鵜澤さん。小豆の3〜4倍の水で強火にかけます。
作業場の近くに寄って、みんな真剣にメモをとっています。なかなか聞けないあんこの話。「今日の小豆はどこのものですか?」「北海道です。」「うちは豆を一晩水につけてから 炊いていたのですが?」「圧力鍋でやるのと、どう違うのですか?」Ustreamから目が、耳が離せないかも。
あんこの旅人のみなさん、東京、大阪、京都、和歌山、仙台…いろいろなところからおこしくださいました。笑顔がこぼれてます。あんこ大統領に負けないステキな笑顔です。