輝かなくていいんだけど、輝け! ピクチャー・オブ・ザ・イヤー2012! 今年も、押しつけるように発表!

みなさん、お待たせしました!

この場合の「お待たせしました!」は、
みなさんがちっとも待っていない
ということを十分承知のうえで、
いえ、むしろ、読者のみなさんが
ちっとも待っていないからこそあえて、
自分を鼓舞する意味も含めて、
わざわざ勢いよく言っているのです。
そういった意味を込めまして、
さぁ、もう一度。

みなさん、お待たせしました!
「ピクチャー・オブ・ザ・イヤー2012」の発表です!

みなさまはとっくにご存じかと思いますが、
念のためにご説明いたしましょう。
ちなみにこの場合の
「とっくにご存じかと思いますが」というのは、
みなさまがちっともご存じじゃないことを
十分にわかったうえで
あえて(以下、省略)さぁ、もう一度。

みなさまはとっくにご存じかと思いますが、
念のためにご説明いたしましょう!

「ピクチャー・オブ・ザ・イヤー」とは、
ほぼ日刊イトイ新聞の活動を日常的にお伝えする
「ただいま製作中!」のコーナーに
その年掲載されたすべての写真のなかから、
もっともすばらしいものを
意味もなく選出し、
なぜだか表彰し、
あまつさえ祝福するという
たいへん勝手極まりない恒例企画でございます。
しかも、驚くなかれ、
ノミネートするのも投票するのも
表彰するのも受賞するのも、
すべて自分たちだという手前味噌の重ね塗り。
この手前味噌のミルフィーユのような企画を
なんと私たちは2007年から続けているのです。
え? じゃあなに? 今年で6年目?
大丈夫、オレら?
しかも意外に人気企画なんだって?
大丈夫、みなさん?

いや、大丈夫ですとも!

というわけで、はじめていきましょう。
申し遅れました、このレポートの担当は
例年通り、私、永田が務めさせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。

さて、みなさん、
2012年の「ただいま製作中!」に掲載された写真は
ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉと数えてみると
なんと約5000枚もございました。
このなかからおもしろそうな写真を
200枚ほどピックアップし、
ほぼ日刊イトイ新聞の全乗組員の投票により
順位をつけたのが
これから発表する20枚の写真です。
なんのためにそんなことをするのかということは
6年目のいま訊くべきことではありません。
だってそんなこと言ったら
なんでお正月におめでとうって言うんですか。
なんのためにラグビーというスポーツは
はじまったんですか。
ちなみに内部での発表は、
昨年末に開催された納会にて
にぎにぎしく行われました。

さぁ、それではいよいよ発表していきましょう。
以下、おもしろいけどくだらないので、
遠慮なく斜めに読みながら
ばしばしスクロールしてくださいね。
まず、第20位の発表です!
じゃじゃじゃじゃん!

 

うん、いきなり、もう困りましたね。
おもしろいんですけどね。
これをいきなり見せられて
「20位です!」とか言われても困っちゃいますよね。
わかります、わかります。
ちなみにこれがどういう場面かというと、
大分県から送られてきた食品を
オトヤが食べて「うめぇ!」とポーズを決めたところを
西田くんが超クールに見つめている、と。
それを「20位です!」って言われても困っちゃいますよね。
ちなみにこのおかしな写真に
18票も入ってるっていうから笑っちゃうよな。
さぁ、もっともっと困らせるよー。
19位の写真はコレ!

 

おいおい、20位の「うめぇ!」に続き、
19位も「おいしーい!」じゃないか。
いきなり同系統の写真が続くあたりが、
逆にリアルじゃないですか?
大きなメディアじゃありえない展開でしょ?
さて、こちらは小池ちゃんが台所で焼いた
気仙沼のさんまを試食して、
「おいしーい!」ってなってるところ。
いや、いいリアクションしてるね、小池ちゃん。
さすが元吉本興業。
つづいてはなかなか名作だよ、18位!

 

あーーー、これ、伝わるかなぁ。
納会で発表したときは
司会の山下がマイクを持ったまま
その場に突っ伏して笑ってしまったという名作。
ポイントは向かって右に座る
ちなちゃんの白衣と帽子と無表情。
いいやー、これ。見れば見るほどおもしろい。
説明すると、これは、
「おらがジャム」の試作段階で
ジャム工場を取材したときの一コマ。
真顔で悟りの境地にいるちなの伸びた背筋にご注目。
はい、17位!

 

‥‥‥‥うん。
ま、こういうのもあって、いいんじゃないかな。
ていうか、
ここにあってダメな写真なんて、ないだろ?
説明する気も失せるが、
マスクマンの正体はムネヒロだった。
さぁ! 16位!

 

どうです? おもしろいおじさんでしょう?
弊社デザイナーのヒロセは、
打ち合わせの最中に
だんだんだんだんぐにゃぐにゃしはじめて、
気がつくととんでもない格好に
なってたりするんですよ。
いませんか? そういう人、みなさんのまわりに?
あ、そうそう、このヒロセですけどね、
もうひとつ、おもしろい特徴がありまして‥‥15位。

 

なんだか犬っぽいんです。
ベロがべろんと出るとことか。
この写真のうしろにある
タカモリトモコさんのあみぐるみ
あまりにも似てたんで写真を撮りました。
大丈夫ですか?
ついてきてますか、みなさん?
まだ15位ですから、先は長いですよ。
さぁ、つぎもくだらないぞ。14位。

 

おお、小芝居の帝王・シェフ武井、久々のランクイン!
ここ数年、この「ピクチャー・オブ・ザ・イヤー」では
天然旋風が吹き荒れてますが、
ぼちぼち小芝居の復権なるか?
どうでもいいですか。そうですか。
ちなみにこの小芝居のテーマは「おいらん」です。
どうでもいいですか。そうですか。
キミが立ち止まって戸惑っているとしても、ぼくは行く。
13位!

 

わはははははは。
題して、「お金持ちの給食」。
なんでも、さわやなぎとジュンペイのふたりが
ちょっと遅れて給食を食べ始めたところ、
同じ机に座って食べていた人たちが
いっせいに食べ終わって立ち去ったため
このようなおかしなことになってしまったとか。
「ふむ‥‥ジュンペイ、
 新しいクラスはどうだね?」
「問題ありませんよ、おとうさま」
そんなやりとりがあったとかなかったとか。
いや、なかったんですけどね。
12位が知りたくなくてもついてこい!

 

ふははははははは。
おどけすぎやろ、ハリー。
しかも両端のふたりと温度差ありすぎ!
驚いたことに、まだ半分も来てません。
ここらでいったん軽食を摂ったり
お風呂に入ったりするのも手ですよ?
12位のつぎだから11位!

 

ああ、これはもう、アートでは?
縁側に正座し、青山通りに向かい
背筋を正して電話しているのは、
弊社の人事担当、チョウですね。
「縁側に正座し電話する
 チョウの青山通りに向かいし
 眼(まなこ)に我を収めよ」
昔から私の家に伝わる言葉です。
そういったことを言うてる場合ですか?
さあ、10位だ!

 

ガーーン! こりゃオレだ!
本に付箋をたてながら思いっきり寝ている。
しかも、向かいの席に貼った
おかしな「足のイラスト」と
身体がつながってる感あり?
自分の写真にはうまくつっこめないので
サラッと流しつつ第9位!

 

うーーーん、うまーーーい!
って、またかーーい!!
どうもこの「うまーい」っていう写真が
多すぎやしないか?
いや、しかし、おいしいものを食べて
おいしいっていう顔をしている人は
たいへん幸せそうだものなぁ。
にしてもこの、
みっちゃんの「うまーい」は
見ようによっては
「渋ーい」とか「苦ーい」とか
「酸っぱーい」にも見えるね。
ここまで来たら最後まで読もう! 8位!

 

ラストシーンかと。
単館ロードショーかと。
淡々と描かれる日常のありふれた場面の数々に
幸せとはいったいなんなのかを
観るものにあらためて問いかける、
昭和邦画の知られざる傑作かと。
『西日のブランコ』(2012年)
主演・山下哲 キャメラ・ゆーないと かと。

 

びよーーーーーん。
8位の哀愁あふれる写真とうってかわって、
7位はエネルギーに満ちあふれてます!
飛び出せ宇宙へ! オッティロケット発射!
びよーーーーーん。
こちらは、弊社の体力測定からの一コマでした。
さすがオトヤ、元実業団バレーボール選手。
垂直跳びでぶっちぎりの数値を記録。
さぁ、つぎの写真は6位だぞ。
ほら、なんだか、終わるのが
ちょっと残念になってきたでしょう?
え? そうでもない?

 

‥‥メガネが曇ってるだけじゃないか。
おいおい頼むよみんな、
こんな写真に25票も入れないでくれよ。
キャプションをつける身にもなってくれよ。
だってこれ、メガネが曇ってるだけじゃないか。
「ピクチャー・オブ・ザ・イヤー」の
基準が混沌としてきたところで
第5位の‥‥‥‥おっと、その前に!
ここで特別賞を発表いたしましょう!

じつはですね、
ベスト10内に「同じ特長を持つ3枚」が
ほとんど並んでランクインしたんです。
で、これは順位をつけるよりも、
3枚まとめて特別賞にしたほうがいいんじゃないかと。
どういう3枚かというと、こういう3枚です。
じゃじゃじゃじゃん!





かわいいーーー。たまらんーー。
あと、超そっくり。とくにベイちゃん。
完全に余談ですが、ベイちゃんちの子が
あまりにもベイちゃんにそっくりなため、
ベイちゃんが子煩悩なふるまいをすると、
我々はそれを「ナルシスト!」と茶化します。
そういうわけで、
「働くお父さんとその子ども」
という組み合わせの3枚が特別賞を受賞いたしました。
さぁ、さぁ、せっかくだから、
3人のお父さん、壇上へどうぞ。

ああ、さっそく子どもの写真を見せ合ったりして。
はいはい、お父さんたちはほっといて、
ランキングに戻りましょう。
もう、いいから、最後まで読んじゃおうよ。
いよいよTOP5の発表ですよーーー!
第5位は、こちらです!

 

わははははは! 野生動物の隠し撮りか。
「イサワさんが岩を食べてる!?」と
評判になった写真のうちの1枚がこれ。
ちなみに食べているのは岩じゃなくて(当たり前)、
「チョコクッキーシュー」だそうですよ。
ホッとしたような、残念なような‥‥。
ああ、残りが4枚じゃないか。
くちびるを噛みしめつつ、第4位!

 

出ました!
周囲の者を若干引かせるハリーのおどけ!
思えば2012年は、播口にとって、
おどけデビュー、はしゃぎブレイクの年でした。
いったい彼になにがあったのか?
いえ、洋服好きのおしゃれなハリーも
出自を問えば関西人。こってこてでんがな。
いいか、お前たち。第3位はこちらだ。

 

「死刑!」
さぁ、この1980年あたりに
大ヒットした漫画のギャグを
いったい何人がご存じなのでしょうか。
詳しく述べますと、ゆーないとが
なりきっているのは、山上たつひこさんの
人気漫画『がきデカ』の主人公、こまわり君。
当時は、子どもたちがみんな、
この「死刑!」をやってたもんだよ。
「八丈島のきょん!」「あふりか象が好き!」
ちなみにこの写真は、
ゆーないとの熱演もさることながら
ムネヒロをはじめとするギャラリーの
過剰に優しい視線がいいですね。
とかなんとか言ってたら、あと2枚だ。
第2位は、こちらです!

 

わーーーーー、なんだこりゃ、なんだこりゃ。
え? ナマケモノ?
はい、これは、SANKEI EXPRESSという
産経新聞のタブロイド版で
ひっそりのんびり連載している
「ほぼ月刊イトイ新聞」撮影中の一コマ。
なんか、担当のゆーないとによると、
「ナマケモノでもつかえるほぼ日手帳」
というアピールのために
ナマケモノの着ぐるみをつかったらしいんですが、
これ‥‥ナマケモノ? よくわかんないんだけど?
ああ、しかし、このような、
もやっとした説明しかできないものが
第2位になってて大丈夫なんでしょうか?
ていうか、1位がさらに謎な写真だったらどうしよう!
さあ、32票を集めた第1位はこちら!

ドラムロール!
ドロドロドロドロドロドロ‥‥‥‥
じゃじゃじゃじゃん!!!

 

おめでとうございますーーー!
第1位は、経理イサワと
弊社入り口にあるゴリラの置物のツーショット!
with ゴリラのオモチャとバナナ!
ああ、ご家族のみなさん、すいません。
けれど言わせてください。
このバナナ、記念撮影しようとしたら
イサワさんが自ら買ってきたものなんです。
さすがの自己プロデュース!
というわけで、第1位はこの写真でしたー!

さあ、そして、
「ピクチャー・オブ・ザ・イヤー」は
ここで終わりではありません。

ランキング発表のあとは、
その年、もっとも「ただいま製作中!」で
活躍した人に送られる
「去りゆくミッキー賞」の発表です!
ちなみにこの「去りゆくミッキー賞」とは、
2007年、栄えある第1回目の
「ピクチャー・オブ・ザ・イヤー」で
チャンピオンに輝いたべっかむさんの勇姿に
敬意を表して名づけられたものです。
いや、これがその写真なんですけどね。

「去りゆくミッキー賞」の発表と
トロフィー授与を務めるのは、
前年度のタイトルホルダーと決まっています。
今年1年、トロフィーを机に飾っていたのは、
そう、やえちゃんです。
それでは、やえちゃん(やや正装)、
発表を、お願いします!

「発表します‥‥2012年‥‥
 去りゆくミッキー賞に輝いたのは‥‥
 ‥‥‥‥イサワさんです!!」

おめでとう、イサワさん!
お見事、文句なしの受賞です!
岩を食い、バナナを準備し、
見事に「ただいま製作中!」を
盛り上げてくださいました!
ご家族のみなさん、
お父さんはお仕事がんばってます!

というわけで、
ああ、気づけば今年も
こんなに長く書いちゃいました。
「ピクチャー・オブ・ザ・イヤー2012」の
レポートを、これにて終了させていただきます。
最後までおつき合いいただきまして、
どうもありがとうございました!

さあ、2013年は、
誰の写真がスポットライトを浴びるのか?
その戦いは、すでにはじまっているのです。

それではみなさん、また来年。

 

2013-01-14 MON