「聞く人」が、世界を優しく支えてる。 「聞く人」が、世界を優しく支えてる。
相手の話を聞くだけで、
その場の空気を明るくしてしまう人がいます。
『安住紳一郎の日曜天国』名アシスタントの
中澤有美子アナウンサーです。

「聞く」は「話す」の影に隠れがちですが、
「聞く人」が生み出している価値や効果は計り知れません。
もしかしたら、経済や誰かの人生まで支えているかも? 
そんな「聞く」の力を信じて突き進む中澤さんが、
「上手に聞きたい!」という人へ、
ご著書『口下手で、大丈夫  
~2.4秒に1回頷く、最強傾聴力~』
をもとに
傾聴のヒントをたくさんくださいました。

聞き手としての悩みを中澤さんに相談したのは、
ほぼ日の玉木、安木、松本です。
第2回 『日曜天国』との出会い
玉木
最初に入られたのは、テレビ信州でしたね。
中澤
テレビ信州時代は、
ただただ楽しかったし、
夢中だったし、濃い2年半でした。
玉木
信州でのすごく濃密な2年半があってから、
関東の事務所から声がかかったんですね。
東京でフリーアナウンサーに
なられたときは、
やっぱり迷いがありましたか。
中澤
またゼロから、
しかも何者でもない存在として、
フッと吹けば飛ぶような状況で、
自分はできるのかなぁという迷いは
ありました。
テレビ信州で、正社員として
そのまま年を重ねていく自分を
想像してないわけではなかったですし。
でも、信州に残る理由を
いろいろ挙げていると、
なんだかとても自分が逃げているような
気持ちになったんです。
消極的な理由で残るのは、
テレビ信州にも申し訳なかった。
だからダメでもともと、
挑戦してみようと思いました。
写真
玉木
その後、安住さんの番組のアシスタントの
お声がかかったことが、
転機になったんですね。
それまでも、
安住さんと面識はあったんですか。
中澤
週に2、3日はメイク室でご一緒することが
ありました。
話すときもあるし、話さないときもあるし
というような関係が続いていました(笑)。
もちろん、安住さんはとても将来を嘱望された
アナウンサーなんだろうなということは
認識していました。
でも、お仕事の仕方などを
つぶさに見たことはなかったですし、
視聴者のみなさんと同じように、
テレビで見る安住さんしか
知らなかったです。
玉木
そのようななかアシスタントに抜擢されて、
「どうして私なんだろうか」
とは感じましたか。
中澤
はい、ちょっとほんとに
よくわからないんです(笑)。
最初から息が合っていたわけではなく、
ひとつひとつ学んで、
うまく安住さんにフィットするように
自分をチューニングしていった感じです。
玉木
チューニングは、
いまもやっておられますか。
中澤
はい、探り探りやっております。
玉木
そうだったんですね、
気づいていませんでした。
就職される前は、アナウンサーは
もっと前に出る人じゃないと難しい
と思っていたとおっしゃいました。
でも、2年半充実したお仕事をされて、
東京からも声がかかったという
ご経験を聞くと、中澤さんの、
前に出ること以外の力が
必要とされていたように思います。
中澤
そうかもしれませんね。
アナウンサー試験のときには、
自分をアピールするために
前に出る必要がありました。
でも、実際にお仕事を始めてみると、
アナウンサーという仕事は
黒子の要素が大変強くて、
誰かを引き立てたり、
ニュースをいちばん伝わるように話したり、
時間通りにうまく進めたりということが
重要だったんです。
なので、自分を目立たせることは
あまり考えなくてよく、
やりやすかったです。
玉木
逆にきょうは、すごく目立つところに
座っていただいちゃって(笑)。
しかも、ギャラリーも多くて。
中澤
そうなんです(笑)。
慣れないので、緊張しています。
玉木
意外と、けっこう緊張されるとも、
本には書かれていました。
黒子になって相手を支えるお仕事と、
自分が主役にならなきゃいけないお仕事は、
やっぱりぜんぜん違うものなんですね。
中澤
本当にそうです。
(明日に続きます)
2026-09-23-WED