ノースリーブを着たい気持ちと、
二の腕をちょっと隠したい気持ち。
カジュアルなほうがらくだけど、
ちょっとドレッシーにも装いたい気持ち。
一枚で着ても部屋着っぽくなく、
アクセサリーやサンダルを合わせれば
食事に出かけてもOKの「きちんと感」もある、
そんなふたつの服を
SLOANE × weeksdaysからお届けします。
ワンピースですけれど、スニーカーを合わせたり、
あるいはキャップをかぶってみたり、
大人の女性が、そのくらいのカジュアルさで
何も考えずに着ても様になっちゃう服なんです。

写真=有賀 傑
取材写真=山川路子(weeksdays編集部)

森内敏子さんのプロフィール

森内敏子 もりうち・としこ

ユナイテッドアローズのプレスを経て、
ドゥロワーの立ち上がりより参加。
代官山にあったセレクトショップのラスティーク、
マディソン・ブルーを経て、
SLOANEのプレスを担当。
「最近購入した自動調理器でスープ作りを楽しんでいます。
レパートリーは少ないですが、
作り立てのスープはレストランの味(?)。」

川原裕子さんのプロフィール

川原裕子 かわはら・ゆうこ

ドゥロワーでバイヤーをしたのち、フリーランスとなり、
アパレルの企画やブランド立上げ、
アドバイザーなどをお手伝いする。
現在はSLOANEのレディースモデル
(ニットとカットソー)のアドバイザー担う。

「健康の為、菌活をしています。
塩麹、醤油麹、今の時期は新玉ねぎで
玉ねぎ麹を仕込んでいます」

SLOANEプレスの森内敏子さんとは、
ドゥロワー時代の同僚。

■website

02
ドレッシーすぎず、気軽に

森内
SLOANEのこういうタイプの服に
ポケットがつくようになったのは
以前、まさこさんの提案があったからなんです。
伊藤
え! そうでしたっけ。
森内
ボーダーのワンピースのとき、
まさこさんの提案で
ポケットをつけることになりましたよね。
そこからなんです、
「次からは必要な服にはポケットをつけなきゃ」
となったのは。
伊藤
ほんとうに? でも、言ったかも。
ポケットのないワンピースを着て、
ポケットを探すときがあるんですよ。
川原
ね! そうですよね。
ポケット、あったほうがいいと思うんです。
伊藤
ないほうがきれいに見えるデザインもあるけど、
これだったらあったら嬉しいですよね。
でも、服によりますよね。
森内
そうなんです。
「オーガニックコットン ショルダーギャザーワンピース」
のほうは、あえて、ポケットをつくりませんでした。
伊藤
こちらは、ブラウジングをするから、
ポケットがあって携帯とか入れると、
重くなっちゃいますよね。
だからなくてもいいと思う。
森内
ちなみに、ギャザーワンピースは、
もっと丈が長いほうがいいかなっていう
意見もあったんだけれど、
これもまさこさんのひと声で──。
伊藤
覚えてます。
ブラウジングすると膝下ぐらいになるのを見て、
「それがかわいい!」って。
森内
マキシ丈にする方向だったところを、
「え? いいですよ、このままで」って。
川原
その意見、嬉しかったです。
これはブラウジングしていただいてなんぼ、
っていうデザインにして、
着たときに自分のウエストに合わせた
バランスになるようにつくっているんですよ。
だから私は長くなくていい、と思っていて。
森内
私はどちらがいいか迷っていたんです。
着丈の長いものを必要としているお客さまが
いらっしゃるんじゃないかなと思って。
でも、たしかにこれはブラウジングをする服。
あんまり長すぎるとドレッシー感が強まっちゃうから、
結果、この長さにしてよかったなって思います。
伊藤
これなら、スニーカーも合いそうですよね。
川原
はい。ギャザーを寄せ、ブラウジングもすることで、
ドレッシーっぽく見える要素を入れたので、
逆にスニーカーでカジュアルダウンして
着ていただきたいな、って。
素材も、「タックショルダーワンピース」のような
光沢のあるものを使うと
一気にドレッシーになっちゃうので、
ちょっと薄くて、ちょっと柔らかく、
ふだんから馴染みがあるような素材を使いました。
オーガニックコットンのベア天竺は、
きれい過ぎず、いい素材ですよ。
特別な一枚ではなく、
日常でカジュアルに着てほしくて、
取り扱いしやすい素材を使ったんです。
伊藤
しかも天然由来の成分で抗菌防臭加工を?
森内
そうなんです。
グレープフルーツから抽出した天然成分由来の成分を使い
抗菌防臭加工を実現しているんです。
加えて、加工過程で使用の溶剤に、
シルクの粉末が含まれていることによって
しなやかさと艶感がプラスされています。
川原
夏に1枚で着て汗をかいても、
気にせずに取り扱ってもらえますよ。
カジュアルに、という意図では、
ドロスト(ドローストリング)コードを使い、
スポーティーな要素を入れました。
伊藤
それがかわいいなって思いました。
川原
これをリボンにすると、
急にドレッシー感が増しちゃうんです。
さっきまさこさんがおっしゃってくださったみたいに、
スニーカーを合わせたり、
あるいはキャップをかぶってみたり、
大人の女性が、そのくらいのカジュアルさで
何も考えずに着ても様になっちゃう、という服にしたくて。
伊藤
助かります。今度旅行に持って行きます。
川原
ああもう、ぜひぜひ!
伊藤
森内さん、川原さん、
今回もたくさん聞かせてくださって
ありがとうございました。
またぜひ、よろしくおねがいします。
森内
どうもありがとうございました。
川原
ありがとうございました!
(おわります)
2025-06-17-TUE