あのひとのHENRI
~ふだんのコーディネートで~
多田薫さん・行待尚果さん
伊藤まさこさんが一目惚れをした
イタリア・HENRI(エンリ)社のキャミソール。
肌着、下着としてじゃない着こなしもできる
すぐれたアイテムなんです。
そこで、HENRIを日本に紹介している
株式会社金万のおふたり、
多田薫さんと行待尚果さんに、
このキャミソールを取り入れた着こなしを
見せていただきました。
取材・文=伊藤まさこ
写真=畑唯菜(weeksdays編集部)
多田薫さんのプロフィール
ただ・かおる
株式会社金万の営業・店舗部東京営業課所属。
東京出身、青山学院大学卒。
アパレルメーカー営業職を経て金万に入社、
Harriss他レディス全般の営業を担当している。
「クラフトビール好きが高じて、
とうとうホームサーバーを導入。
全国のビールの飲み比べを家でも楽しんでいます。」
行待尚果さんのプロフィール
ゆきまち・なおか
京都出身、平安女学院短期大学生活学科
衣生活専攻テキスタイルコース卒業後、
株式会社「金万」に入社。
販売職、店長を経て、店舗バイヤーに。
現在はHarrissを担当。
「最近は、時間がある時にご近所美味しい物巡り。
思わぬところでいろんな美味しいものを
発見するのを楽しんでいます。」
金万の展示会で一目惚れした、
HENRIのキャミソール。
一年を通して夏の必須アイテム、ということは
エッセイでも書きましたが、
コンテンツでは、
「下着」としてだけではなく、
キャミソールを取り入れた、
ふだんのコーディネートを
金万の多田薫さんと、
行待尚果さんのおふたりに取材。
さすがいつも服と向き合っているプロ。
おおー! という着こなしを披露してくれました。
最初に多田さんが着てくださったのは、
レースキャミソールの黒。

ノースリーブのワンピースの胸元にちらりと、
レースがのぞいている。
一枚でさらりと着るのもいいけれど、
こんな風にレースを効かせると、
やさしい雰囲気に。
「肌着感のないレースのキャミソールは、
一枚持っているととても助かる存在です」

ワンピース ¥49,500/RaPPELER
パンツ ¥22,000/Harriss
サンダル ¥45,100/trippen
パンツを合わせ、
trippenのサンダルを。
肌の見え方の分量がいい感じ。

「言葉では説明しづらいのですが、
インポートならではの黒色がいいな、と思っています。
レースやパイピングも特有の繊細さがあるんですよね」
そう。
HENRIはイタリアからやってきたブランド。
「特有の繊細さ」という表現、なんだか分かる。
ぐっときた理由はそんなところにあるのかもしれません。

ニットフーディ ¥27,500/Harriss
デニムパンツ ¥26,400/le ciel de HARRISS
バレエシューズ 参考商品/meher kakalia
続いては、レースキャミソールの白を。
「パーカにデニム、それにタンクトップだと
ふつうになってしまうので、
あえてレースを合わせました」

足元は素足にバレエシューズ。

このレース、
見えても「下着が見えちゃった」感がないから着ていて安心。
パーカの色合いもかわいくて、
黒もいいけれど白もまたすてきだなぁ‥‥。
キャミソールのグレーには、
オレンジのジレと、
同素材のパンツをセットアップで。

ワンピース ¥33,000/le ciel de HARRISS
パンツ ¥24,200/le ciel de HARRISS
サンダル ¥45,100/trippen
「オレンジはやや冒険?と思ったのですが、
夏は、こういった思い切った色もいいかなと思って」
グレーは万能なカラー!
こんなオレンジとも合うんですね。

シェルのボタンの色とキャミソールのグレーがぴったり。
「ここに白や黒のキャミソールだと強い印象になるので、
グレーをえらびました」
ちらりとのぞくところに、
どんな色を持ってくるかで、
全身の印象が変わるんだ。
「それからこのキャミソール、
胸元がすっきり見えるデザインというところも
気に入っています」

行待さんは、キャミソールの黒を。

シャツ ¥24,200/le ciel de HARRISS
パンツ ¥23,100/le ciel de HARRISS
シューズ ¥70,400/trippen
合わせたのは、
黒いボーダーのマリンパンツ。
「黒にもいろいろありますが、
キャミソールの黒とボーダーの黒がぴったりだったので」と行待さん。
多田さんもおっしゃっていましたが、
ひとくちに「黒」と言っても
いろんな色合いがあるんですね‥‥。
やはりこれは、
日々、お仕事でたくさんの服を
見ている方々だからこそのお言葉。
勉強になります。

足元はtrippenのワンストラップシューズを。
「幅が細いので、足元がすっきり華奢に見えるんです」
どんなコーディネートにも合うので
出番が多いんですって。
また、
「甲の部分から肌がちらりとのぞくので
全身のバランスが取りやすい」
のだそう。
多田さんもそうでしたが、
肌の分量の見せ方が絶妙。
行待さんは、毎朝、出かける時に、
バランスが取れているか、
玄関で全身をチェックするのだそう。

カットソー ¥28,600/RaPPELER
デニムパンツ ¥28,600/RaPPELER
サンダル 参考商品/trippen
「シアー(透ける)なニットやシャツが多いのも、
今シーズンの傾向。
お客さまにもHarrissの服のインナーとして
おすすめしています」
インナーとして、
またこんな風に、カーディガンの前ボタンを開けて。

「シアーな服とインナーとの組み合わせを
考えるのも楽しいんです」と行待さん。
たしかに、下に着るもので印象はずいぶん変わる。
ネイビーに白、さわやかですね!
お勤めの金万の社内でも
持っていない人がいないくらい人気という、
HENRIのキャミソール。
「でもじつは派閥があるんです」
派閥?
と思って聞いてみると‥‥。
「レースありのタイプと、
レース無しのすっきり派とに!」
なるほど!
わたしは、おふたりの着こなしを見ていたからか、
「どっちも派」かなぁ。
全種類、揃えたい。
そんな前のめりな気持ちになっています。
多田さん、行待さん、ありがとうございました。