REPORT

知らなかった
HENRIのこと

weeksdays初登場となる
インナーウェアブランドのHENRI(エンリ)。
その歴史をご紹介します。

ミラノのちいさな工房から

HENRI(エンリ)は1957年イタリア・ミラノで創業。
家族経営の小さな仕立て屋からスタートした、
インナーウェアメーカーです。

イタリアにはこうした「小さな家内制手工業出身」の
メーカーがいくつもあるそうで、
それがのちの「イタリアの奇跡の経済」
(高度経済発展)を支えたといわれています。
HENRIも、そんなメーカーのひとつ。

創設者のCav. Enrico Aldasio は、
当初から男性・女性・子供向けの下着の製造に
取り組んできました。
Maglificio Henri
(Maglificio とはニット工場のこと)は
ミラノの老舗メーカーとして着実に成長し、
もの作りへの真摯な姿勢と品質の高さによって、
国内外で信頼を獲得してきました。
現在では、イタリア全土はもちろん、
カナダ、ベルギー、日本、ラトビア、
リトアニア、サウジアラビア、アルバニアで
代理店を通して販売しています。

ちなみに創設者Cav. Enrico Aldasio の「Cav.」とは「cavaliere」の略で、
「カヴァリエーレ勲章の佩勲者」を意味します。
これは「イタリア共和国功労勲章」のことで、
各分野で功労のあった個人に対して
大統領から授与されるものだそうですから、
Enricoさん、そしてHENRIは、
イタリア国内でも公に高く評価されていたのですね。

生産はすべてイタリア国内で

HENRIのすべての製品の背景には、
「創造、企画、良質の糸の選択」
というストーリーがあります。
まず、スタイリストが製品を企画し、
使用する最高の糸を探して、
モデルを作り上げていきます。
そのあと、生地の製造、裁断、縫製、
加工、アイロンがけ、梱包までのすべてのステップを、
確かな技術を持つスタッフによって、
イタリア国内で行ないます。

吟味された材料と糸の入手先も、
もちろんイタリアの企業から。
糸は、「光学制御装置」を備えた機械で織られます。
この機械によって、
縫い目がなく、立体的な縫製が可能な
「ホールガーメント」がかなえられます。

生地の裁断は、
常に正確な寸法で行えるよう、
Bierrebi 社のプレス機で行われます。
このBierrebi も
HENRIと同じイタリアの老舗メーカーで、
高い技術を持つ裁断機を生み出してきました。

最終工程の縫製と加工は、
ミラノ郊外の工場や、
近隣の「外部研究所」と呼ばれる手工業チームに委託して、
丁寧に仕上げられます。

上質な肌着をつくりつづける

製品のラインナップは、
現在も創業時から変わらず、
男性・女性・子供用のインナー。
綿100%、Filoscozia(フィロスコッチア/
世界最高品質と称されるブランド綿糸)、
プラッシュ(長い毛羽の織物)、ウール混紡など、
さまざまなバリエーションで展開されています。

HENRIを象徴する上質な素材と
縫い目のない「ホールガーメント縫製」。
抜群の着心地と、
ストレスを感じさせないフィッティング感は、
多くの方から愛され続けています。

2025-06-02-MON