REPORT

わたしが ふだん つかうもの
[8] 先っぽにコルク

2018年から2019年にかけてのホリデイウィーク3週間は、
「weeksdays」の新作アイテムの販売は、おやすみ。
そのかわりに、もりだくさんのコンテンツをお届けします。
さいしょの2週間は、伊藤まさこさんのエッセイ、
テーマは「わたしが ふだん つかうもの」です。
伊藤さんがお家、アトリエで使っているものについて、
1日ひとつ、写真とともにご紹介します。
そして1月4日からの1週間は、伊藤さんが
ニューヨークに出かけての、矢野顕子さんのご自宅での対談!
どうぞ、おたのしみに。

旅には、ペティナイフと
ワインオープナーを持って行きます。
ホテルで借りれば、それでいい話ではありますが、
貸してくれるナイフは
100パーセントに近い確率で切れ味が悪いし、
借りに行くのも面倒だし。

ペティナイフの先っぽには、
ワインのコルクを刺します。
これはこのナイフを買った
パリの料理道具専門店のアイデア。
包む前に定員さんが手慣れた手つきで刺して、
刃先を保護してくれたのです。

さすがフランス人、
なんて洒落た廃物利用なのだろう!
といたく感激したのですが、
今ではすっかり私もアイディアを拝借しているというわけ。

旅に出る前は、よくよくナイフを研いでコルクを刺し、
ワインオープナーと一緒に、
小さなテーブルクロスでぐるぐる巻きに。

部屋に着いたら、テーブルにそのクロスを広げ、
ワインとチーズで、
ちょっと休憩。
旅先の慣れない部屋に、
自分のものがあるとほっとするもの。
この3つの道具、
スーツケースにしのばせてはどうでしょう?

(伊藤まさこ)

2018-12-28-FRI