REPORT

miiThaaiiのリネンのエプロン 
あの人に着てもらいました 
01 タネカら商店 
滝田俊輔さん・十河和子さん

fog linen workの関根由美子さんが
プロデュースをしている、
インドの布を使ったアイテムを展開するブランド
「miiThaaii」(ミーターイー)。
(くわしくはこのコンテンツをどうぞ。)
今回、「weeksdays」で
miiThaaiiエプロンを販売するにあたって、
関根さんに相談をしたのです。
「このエプロンが似合う方を、
ぜひご紹介いただけませんか」と。
そうして推薦いただいたのが、3組のみなさん。
伊藤まさこさんが出かけてのレポート、
どうぞごらんください。

(取材・文=伊藤まさこ)

タネカら商店のプロフィール

青果店・卸問屋。
滝田俊輔さん・十河和子さんがふたりで営む。
化学肥料、除草剤、土壌消毒を使用していない
農を生業とする生産者から農産物を仕入れ、販売。
肥料に頼らず、自家採種に取り組む生産者を
全力で応援している。
レストランや小売店への卸販売と、
毎週1回の朝市を開催。
「お店や朝市に足を運べなくても、
おうちで美味しいものが食べたい。
安心安全なものを、ほっと食べたい」
という声をうけ、ウェブ販売もスタート。
2023年6月9日に
東京都世田谷区深沢5-2-9にショップをオープン。

●タネカら商店


野菜の卸業と個人宅への配送、
それから、朝市などへの出店‥‥

野菜の作り手と、私たち食べ手を繋いでくれている、
タネカら商店の滝田俊輔さんと十河和子さん。

私がおふたりの扱う野菜を知ったのは、
2年ほど前の緊急事態宣言時。
家からも出られず、
買いものに行くのもままならなくて。
この先いったいどうなるんだろうと途方に暮れている時に、
関根さんが、
野菜をどっさり送ってくださったのでした。

「その頃、fogはコロナで休業中。
せっかくならばと、
野菜を売る場所を提供したんです」と関根さん。

箱を開けた時に、
ふわっと土の香りが広がって、
生きる活力(けして大げさではなくて)が湧いてきた私。
健康に育った野菜って、
すごいんだなぁとしみじみしたことを覚えています。

今日は、おふたりに
miiThaaiiのリネンエプロンをつけていただきました。
感想はどうでしょう? と尋ねると、
声を揃えて、
「軽いですね!」。

そうなんです。
このエプロン、つけているのを忘れるくらい軽い。

ふだん、作業をする時にもエプロンはしているそうですが、
「もっと生地が厚くて質実剛健タイプ」なのだとか。
だからこれは接客する時用かな。

十河さんはモスグリーンを。
淡い色合いが、
野菜にぴったりでかわいらしい。

「洋服を着ている感覚でつけられますね」

黒いシャツと合わせてキリッとした感じに。

滝田さんは「ブルーマリン」を。

「最初、ふたりそれぞれ逆の色えらんだのですが、
シャツの色と似てしまうかなと思って、
僕はこちらの濃い方に」

なるほど。
シャツとエプロン。
ブルーのグラデーションがきれいです。

裾の長さもたっぷりとってあるので、
男性もオッケー。
ご家族で兼用、なんてこともできるんです。

撮影場所は下北沢のfog linen workの一角。
野菜を並べ、手書きの看板を立てて、
あっという間に搬入とディスプレーが終了。

さすがの手際のよさ。

この手書きの野菜の説明がいちいちすてき、そして親切。
読んでいると、あれもこれもと欲しくなっちゃう。

タネカら商店という名前の由来は、
「自分で種を繋いでいく」ところからきているのだとか。

「種を採り、土に撒いて野菜を育てる。
私たちの店の野菜は、
肥料にも農薬にも頼らない農家さんを
優先してえらんでいます。
旬のものだけを扱うから、
なんでも揃う八百屋ではないけれど、
でもその分、おいしいし、力強くて日持ちもいいんです」

たしかに、この日いただいた野菜は、
それぞれの味が際立った個性派揃い。
そして何より、見ていて惚れ惚れするほどきれい!

エプロンと一緒に販売するエコバッグに、
野菜やくだものを入れてみましたが、
ほら、なんだか見ているだけでうれしくなってきませんか?

今は、実店舗を探しているというおふたり。
どこ、とはまだ決まっていないけれど、
住宅街の中がいいのだとか。

「地元に根ざした八百屋がいいなと思っているんです」

お客さまが気軽に、
「今日も来たわよー」なんて、
ふらっと立ち寄ってくれる、
そんな店を作りたいんですって。

わぁ、それはぜひとも我が街に。

お店ができたら、お知らせくださいね!

2022-07-17-SUN