きりり、と。

「包丁を大事にする人は台所がきれい。
立居振る舞いもきれい」

そう言ったのは、
京都の道具屋のご主人。

なるほど。
その方が包丁を研ぐ様子、
とても清々しく美しかった。

その姿が見たいばかりに、
京都を訪れると、
お店に寄らせてもらっていたものでした。

このお箸を使うと、
その言葉を思い出します。

持つと、
思わず姿勢を正したくなるきりりとした佇まい。
お箸って、
ただ器から口へ料理を運ぶためだけではない。
私にとって、
とても大切な役割を担っている道具だということを、
改めて感じさせてくれるのです。

weeksdays、今年最初の販売は、
「大事に使えば一生もの」と言われている黒檀のお箸。
かたいのに、しなやか。
そして美しい。
一年の最初にふさわしい一品です。

伊藤まさこ

2022-01-07-FRI