REPORT

カシミヤの靴下のこと、
[SLOANEプレス]
森内敏子さんにききました。

じつはこのSLOANEのカシミヤの靴下、
はじめて「weeksdays」が商品化するんです。
(もともとは、非売品でした。)
SLOANEのプレスである森内敏子さんに、
そのいきさつ、製品のこと、おたずねしました。

SLOANEのプロフィール

シルク、ウール、カシミヤなど
上質な天然素材を中心にデイリーウエアで展開する
SLOANE(スローン)は、
ニットの会社である株式会社ヴェンティウーノの代表であり
ニットのスペシャリストである大貫雄さんと、
数多くの海外ブランドに携わってきた
ディレクター/デザイナーの小峰明彦さんが立ち上げた
ユニセックスのニットのブランド。
「自分たちが心地よいと感じる服を」と、
2016年秋冬コレクションからスタート、
ファーストシーズンの展示会から
森内敏子さんがプレス担当として加わり、
男性目線のデザインに
女性目線の着心地を兼ね備えたアイテムを展開している。
現在はニットのほか、
布帛の製品(パンツやスカートなど)も。

直営店「THE SHOP SLOANE」が
東京・自由が丘と神戸・元町にあるほか、
全国のセレクトショップでの販売を行なっている。
SLOANEのウェブサイト


同社で展開する、他業態のカシミヤ専門店が
持っていたカシミヤ糸を使って、
昨冬、SLOANE展示会の
ノベルティ(プレゼント)を作ろう、
というのが、そもそものはじまりでした。

ニットは、製品を作るときに、
どうしても少しだけ糸が残ってしまうんです。
高価な原料なので、ストックしておくわけですけど、
たまたまノベルティで皆さんに喜んで頂けるものって
何だろう? と考えたとき、
せっかく糸も残ってるんだから、
カシミヤで靴下をつくるのもいいよね、と。
おうちのなかでラグジュアリーに過ごしたいとき、
靴下にカシミヤがあってもいいし、
こういうものって、プレゼントで頂くと、
すごくうれしいんじゃないかな、って。
靴下にはサイズの当たり外れがあまりないので、
カシミヤの靴下をもらったら、
きっと、喜んでくださるんじゃないかな、と。

といっても、コロナ禍という状況と、
季節も変わってしまい、
ノベルティといっても、
ちょこっとだけ、本当に数十名のかたにしか
お配りできていないんです。
それでも、とてもうれしい反響をいただいて。
「もう1足、あったら買いたい」であるとか、
「プレゼントに使いたい」とか。
伊藤さんも、「すごくいい!」と
おっしゃってくださいましたね。
「なにしろ気持ちがいいし、
家の中にいることが多いから、
みんなこういうものに敏感で、
きっと『ほしい』って思ってくださいますよ」と。
それで、今回、こんなふうに
製品化をすることができました。

素材は、カシミヤが88.5パーセントです。
これはお出かけ用ではなく、
ホームユースですけれど、
それにしても、どんどん伸びて、ゆるくなってしまうと
履きづらくなりますので、
キックバックを良くするために
ゴム繊維を使用しています。

こういうニット製品の特性として、
家庭で洗濯をすると
(おしゃれ着用洗剤で、ぬるま湯で手で押し洗い、
タオルドライののち、形をととのえて陰干しをする)、
すこしずつですが、フェルト状になっていきます。
ほんのちょっと、縮みもありますが、
そのぶん、あたたかくなっていきます。

ちなみに、この靴下、1足(ワンペア)で、
薄手のセーター1着分と
同じぐらいの分量の糸を使っているんですよ。
昔はこういった厚手の室内履きには
「ルームブーツ」という呼び名があったくらいです。
冬の室内で、ほんとうにあたたかく
過ごしていただけると思います。(談)

2021-09-15-WED