REPORT

日常着はスタンダードがいい。
草場妙子

「weeksdays」では初めまして、となる
SLOANE(スローン)のニット。
つねづね「ずっと身近な存在です」と語るふたりに、
思いを書いていただきました。
まずは、ヘアメイクアップアーティストの草場妙子さん。
どうぞよろしくおねがいします!

草場妙子さんのプロフィール

くさば・たえこ
ヘアメイクアップアーティスト。
熊本県出身。サロンワーク、アシスタントを経て
2006年に独立、雑誌や広告、CMなどを中心に
幅広く活躍している。
著作に『TODAY’S MAKE -UP
──今日のメイクは?──』
がある。
みずから香りの監修を行なった
OSAJIのヘアケア製品とボディゲルのシリーズ
「kokyu(呼吸)」が好評を博している。

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出会いはある女性編集者からの勧めだった。

当時、彼女は細かいディテールや
ブランドヒストリーを大切にする
ファッション誌の編集担当、
オタク気質的に服を愛する姿勢は私も好みだったので、
スタンダードなニットが欲しいのだけれど、
と彼女に聞いてみた。
どこにでもありそうなのに、
いざ探してみると自分の基準には一長一短で、
欲しいと思えるものにはなかなか出会えない。
それで勧めてもらったのがSLOANEだった。

まず、私の思うスタンダードとは何か、
今回の原稿を書きながら考えてみた。
言葉にするならば、
それは自分が意識しないで着られるものだと思う。
持っているパンツやバッグに合う、
サイズは少しゆったりしている、
動きが制限されない、
そして着ていることを特に気にしないで着られる、
そんなところだろうか。

デザイン性が高く普段着慣れないものは
持っている服に合わせづらく、
日々のローテーションの中には入らないし、
ウエストがシェープされていたり丈が短かったりすると、
いちいち気になってしまう。
仕事に着て行かれるというのは重要なことだし、
いつもと違う雰囲気を出さないことも
自分らしくいられる要素の一つのように思う。

メンズライクなスタイルが好きな私にとって、
ユニセックスでサイズ展開がちゃんとあることは
特に重要で、メンズの型をそのまま
自分好みのサイズで着られることはすごく嬉しいことだ。

自分の日常着はスタンダードがいい。
仕事でも休みでも、いつもの私のスタイルで。
そしてたまにスパイスのように特別な服を着てみたり。

そんな日々に欠かせない存在。

2021-04-06-TUE