REPORT

額装のすすめ。

2020年のラストは、
「まさこ百景」で紹介しきれなかった、
つづきの「まさこ百景」を、
伊藤まさこさんが綴ります。

ふだんしていることにくわえ、
新しくできた習慣や、
部屋の模様替え、などなど。
のんびりと、おたのしみくださいね。

美術館のショップやギャラリー、
古書店で、
なんとなく買い集めていた
リトグラフや絵。

気に入っているけれど、
もともとついていた額が
部屋に合わなかったり、
額装されていないのもあって、
どうしたものかと思っていました。

その都度、額装をしておけば
こんなにももて余さなかったのになぁ‥‥
とは思うけれど、
なんとなく日々の忙しさにかまけて、
先延ばしにしていたのです。

そうだ、こんな時こそ、
額装をお願いしに行こう! 
と思いたったのは、
ステイホーム中のある日のこと。

縁は木で統一し、
絵とマットのバランスを考えて‥‥。
オーダーしてから、
3週間ほどでできあがると聞き、
その日をたのしみに待ちました。

さて、
仕上がった額の一部がこちら。


▲古書店で手に入れたマチスの画集の1ページ。


▲50年くらい前の日本の型染め作家の作品。
雪のようなモチーフが今の季節にぴったり。


▲もともとついていた白いフレームを木に。
動物柄がたのしげな猪熊弦一郎の版画は玄関に飾ることに。

うれしくなって、
全部かけたくなってしまうけれど、
それは欲張りすぎというもの。
季節や天気、
その時の自分の気分に合わせて、
1枚1枚、ぴったりなものを飾りたいな、
と思っています。

そこに絵があるだけで、
部屋の景色はずいぶん変わるものだから。

(伊藤まさこ)

2020-12-29-TUE