REPORT

寝室の改装、その2。

2020年のラストは、
「まさこ百景」で紹介しきれなかった、
つづきの「まさこ百景」を、
伊藤まさこさんが綴ります。

ふだんしていることにくわえ、
新しくできた習慣や、
部屋の模様替え、などなど。
のんびりと、おたのしみくださいね。

ペンキがすっかり乾いたら、
ベッドや椅子を置いて部屋作り。
待ちに待った瞬間です。

壁ができた分、
眠る場所はせまくなったけれど、
気になる箇所がなくなったからか、
かえって広くなった感じ。

「あの棚がなくなるだけで、
ずいぶん部屋の印象って変わるんだね」
とは娘の感想。

棚の中に、
ものがたくさん入っていたからというのもあるけれど、
白と木の色だけになった今は、
すっきりしていて気分がいい。
目覚めもいいし、
寝つきもいい。
もっと早く改装すればよかった! 

壁の奥には、
ラックをふたつ置いて服をかけています。

ふだん、部屋の入り口からは、
その様子はほとんど見えないのですが、
ちょっとのぞき込むと、
奥のラックにかけた服がちらりと見える。

いろんな色の服が見えると、
煩雑な印象になるから、
見える側には、
白いシャツをかけることにしました。

そういえば、と思い出したのが、
積み重ねた雑誌や本の一番上に、
気に入った装丁の本を置く、
という人生の大先輩のお話。
「そうするだけで、すっきりきれいに見えるでしょ」
と涼しい顔でおっしゃっていましたが、
なるほど! 

ほんの少しの工夫で家はもっと過ごしやすくなる。
ほかの誰のためでもなく、
自分のためにする、
「小さな工夫」、
まだまだありそうだなぁ。

(伊藤まさこ)

2020-12-24-THU