REPORT

漆の器の使い方。
伊藤まさこ
[ひら椀 編]

20年来、伊藤まさこさんが愛用しているという
輪島キリモトの漆器。
じっさいにどんなふうに使っているのか、
教えていただきましたよ!

朝がゆを、豆皿と。

朝食によく作るのがおかゆ。
白がゆの時もあれば、
雑穀を混ぜたおかゆの時もあるのですが、
えらぶのはいつも、このひら椀です。

漆の朱が、
ふくよかに炊き上がったおかゆを
ひきたたせてくれて、美しいでしょう?

おかゆと、
あとはお漬けものを小皿に並べた
簡単な食事ではありますが、
漆器のおかげで、
とても豊かな時間にさせてくれるのです。

今日は、しば漬けと梅干し、高菜を、
日本の各地で手に入れた古い豆皿に。
豆皿の質感はそれぞれ違うのですが、
漆器がきりりとまとめあげてくれる。
漆の器が持つ力のすごさを、
こういう時、感じるのです。


中華風のおかずの取り皿に。

「漆器」と聞くと、
和のイメージがつきまとう、
という方も多いかもしれませんが、
私はあまり気にせず、
中華風のごはんにも合わせます。
今日は、豚肉たっぷりのシュウマイを作ったので、
ひら椀を取り皿にしました。

とかく茶色くなりがちな
私の地味ごはんに漆器の朱が
華やかさを添えてくれるところがうれしい。

蒸篭との相性もいいところも、
気に入っているポイントです。

2020-12-01-TUE