REPORT

クラッチバッグ、どんな風に?
その2 アクセサリーのように。
MAISON RUBUS.デザイナー
小林有樹子さん

「weeksdays」オリジナルでつくった
ゴールドのクラッチバッグ。
ふだん、忙しく働き、
暮らしもおしゃれも手を抜かない3人の女性に、
このクラッチバッグ、どう使いますか? と
取材をしてきました。
ふつかめは、ジュエリーデザイナーの
小林有樹子さん。
大きなタイプと小さなタイプ、
どんな風に使い分けるのでしょう?

(取材・文・写真=藤井志織)

小林有樹子さんのプロフィール

こばやし・ゆきこ
身に付けた瞬間、肌に溶け込み、
優しく馴染むジュエリーのブランド、
MAISON RUBUS.のデザイナー。
女性とジュエリーの間に生まれる特別な「調和」や、
手仕事による繊細な細工に柔らかな曲線、
意志を感じさせる凛とした佇まいを大切に
デザインしている。

■MAISON RUBUS.のウェブサイト


細やかな職人の手仕事と、
天然石やパールの豊かな表情を組み合わせて、
繊細なディテールのジュエリーをデザインしている
小林有樹子さん。
今日、身につけているのも
すべて自身でデザインしたアクセサリー。
1920年代から30年代にかけての
アールデコの雰囲気が好きで、
デザインをするときに
想いを馳せることが多いのだそう。

「ちょうど手仕事から工業化に移行する時期なので、
削ぎ落としたようなモダンなデザインと
職人の確かな技術による細工が美しくて。
東洋と西洋の文化が交差するような雰囲気も好きで、
MAISON RUBUS.を設立して以来気がつけば、
その時代の空気を感じられるような
ジュエリーを多く製作してきたかもしれません。
どのシーズンにも共通するコンセプトとしています」

小林さんの好みは持ち物にも共通していて
ヴィンテージの小さなバッグが大好き。

「以前、ocailleというセレクトショップで購入した
アンティークの小さなガマ口を
化粧品ポーチとして愛用しています。
壊れやすくても、この美しい佇まいを
身近に感じていたくて。
家や車、アトリエの鍵も、アンティークの
ビーズポーチにまとめています」

便利さや丈夫さよりも、アクセサリーのように
美しいポーチを使いたいという気持ちが勝るよう。
だから本当は、小さいクラッチバッグひとつで
出かけたいというのが本音。

「でも最近は消毒用のアルコールとか
荷物が増えてしまって。
とはいえ、大きなバッグを持つのが苦手なので、
書類などを入れるバッグと、
よく使うものを入れた小さめのバッグと
2個持ちしています」

いつも持ち歩いているのは、
財布、手帳、携帯電話、名刺入れ、化粧ポーチと鍵セット。
こまごまとしたものも、黒で統一されているため、
すっきりと、落ち着いた印象です。

ゴールドのクラッチバッグの小さいほうにも
すべてが収まりますが、
大きいほうだと余裕があるので、
中身を取り出しやすさを考えるなら大きいほう。

「車で通勤しているので、大きな荷物は車に置いておき、
お店に立ち寄る時などは小さなバッグだけを持ちます。
このゴールドのクラッチバッグも
小さい方ならバッグインバッグとしても使えるのがいいな。
バッグの中でこまごまとしたものを
小分けにするのにも便利そう」

やっぱり小さいもの好きの小林さん。
ひとつだけ選ぶなら、と聞いてみたら
アクセサリー感覚で持てる小さい方を
チョイスしたのでした。

2020-08-18-TUE