REPORT

クラッチバッグ、どんな風に?
その1 “オフ”の時間のとっておき。
フォトグラファー
宮濱祐美子さん

「weeksdays」オリジナルでつくった
ゴールドのクラッチバッグ。
思い切った色? いいえ、じつはとっても
使いやすい色なんです。
ふだん、忙しく働き、
暮らしもおしゃれも手を抜かない3人の女性に、
このクラッチバッグ、どう使いますか? と
取材をしてきました。
まず最初は、フォトグラファーの宮濱祐美子さんです。

(取材・文・写真=藤井志織)

宮濱祐美子さんのプロフィール

みやはま・ゆみこ
女性誌をはじめ、料理本などの書籍、
広告などで活動しているフォトグラファー。
スタジオアシスタントを経て2004年に独立。
器や工藝にも造詣が深く、ポートレートから料理、
ドキュメンタリーな取材ものまで、幅広く活躍している。


朗らかな笑顔と柔らかな物腰で現場を和ませつつ、
求めるものを明確に捉える確かな写真の腕で
引っ張りだこのフォトグラファー。
おかげでほぼ毎日撮影が続いている
”売れっ子”の宮濱祐美子さんですが、
趣味や好きなことに費やす時間はちゃんと確保しています。

「駆け出しのときは仕事に夢中で
ただ忙しいだけで日々が過ぎてしまっていました。
でも意識して自分の時間を持つようにしたら、
気持ちにも余裕ができたし、
仕事もますます張り合いが出てきた。
作家さんや骨董の器を見たり、
旅をしたりするのが大好きなんですが、
無理してでもその時間をつくることで、
仕事にも、幅や奥行きが出てくると信じています」

撮影というものは、なかなかの力仕事。
数台もの大きなカメラや機材は重く、
良い表情を捉えるために
背伸びしたりひざまずいたり、時には走ったりすることも。
だから仕事のときの服装は、動きやすさを最優先。

「朝、起きたらぱっと着替えられるように、
仕事着を決めているんです。
動きやすく、洗濯ができるけれど、
上質な素材でそこそこきちんと見えるような
シンプルなトップスとパンツの組み合わせ。
それを毎日のように着て、シーズンごとに着倒すんです」

撮影の後は、まず大切な機材と
撮影したデータを持ち帰ります。
そしてパソコンに向かってデスクワーク。
デジタル時代のフォトグラファーの仕事です。
一日の仕事を終え、夜に出かけるときには、
ここぞとオシャレをするのが宮濱さんの楽しみ。

「仕事着を脱いで、好きな服を着て、きれいな靴を履く。
それだけでオンとオフの切り替えができるので、
このスタイルが気に入っています」

そんなときこそ、クラッチバッグの出番。

「普段、機材を大量に運んでいるので、
その反動なのか、プライベートでは小さなバッグが大好き。
お財布と携帯電話が入れば、もうそれでいいくらい」

今日は、お気に入りの白いシルクのパンツに
レースニットを合わせた上品なホワイトコーディネート。

「ゴールドのクラッチバッグの雰囲気に合わせて
馴染む色を選びました。
仕事のときは、こんな繊細な素材は着られないから、
オフのとき用のとっておきの格好なんです。
ゴールドのバッグを主役にするなら、
全身ネイビーにして、
バッグを引き立たせるのも素敵ですよね」

クラッチバッグの中には、
リップや虫除けオイル、ロールオンタイプの香水といった
こまごまとしたものを入れる巾着ポーチ、
財布、携帯電話、iPadを入れて。

「以前はスマートフォンを使っていたのですが、
ひたすらスマホばかり見てしまうからよくないなと思って、
ガラケーとiPadを組み合わせる方法に変えたんです。
知っているお店で食事するようなときは、
iPadで地図を調べる必要もないから、
ガラケーとお財布だけで出かけることもよくあります」

だから、小さなクラッチバッグでもいいなと迷いながら
宮濱さんが選んだのは大きいサイズ。

「170cmと背が高いので、大きい方がバランスがいいかなと。
このバッグ、シンプルなのに、内側までちゃんと可愛い!
そういうところ、萌えます(笑)」

2020-08-16-SUN