「weeksdays」からお届けする配信番組
「weeksdaysトーク」。
伊藤まさこさんと、「weeksdays」チームである
太田有香、山川路子の3人のおしゃべり、
昨年は「日めくりカレンダー2026」をテーマに
音声だけでお届けしたのですけれど、
今年はパワーアップ、
9月1日に発売が決まった
「日めくりカレンダー2027」についてのトークを、
動画でお届けすることになりました。
このコンテンツは、その音声を採録し、
読みやすく編集・再構成した
テキスト版をお届けします。
いわば日めくりカレンダー2027の“副音声”。
購入を検討なさっているみなさまの
背中を押すことができたらな、と思っています。
できたてのカレンダー、
写真をどんどんお見せしながら解説していきますよー!
伊藤まさこ
いとう・まさこ
「weeksdays」プロデューサー、スタイリスト。
2018年夏にスタートした「weeksdays」も9年目、
人・もの・食・住まいなど
暮らし全般への好奇心は変わらないまま、
「最近は、お酒控えめ、
バランスよく食べることを心がけてます」とのこと。
現在はNetflixの大草原の小さな家にLOVE。
「懐かしいーっ、って思いながら、着ているものとか、
小道具にも目を凝らしながら観ています」
太田有香
おおた・ゆか
「ほぼ日」商品事業部。愛称「おーた」。
日めくりカレンダーの商品担当。
毎朝、カーテンをあけるのと同時に
日めくりカレンダーをめくるのが日課。
フルーツ探検隊コンテンツで台湾に行ってからは
パイナップルとマンゴーに夢中。
なかなか日本では食べられないので、
採れたて剝きたてのあのフレッシュな味わいを求めて、
来年も狩りに行こうかと真剣に考えている。
幸運を呼ぶというパイナップルモチーフを身につけたくて
パイナップルアイテムを探す日々。
フルーツ好きが過熱して、
最近は、小玉スイカを真ん中から輪切りした後
ハーフカットにする手法を知り、
ナイフとフォークで切り分けながら、
甘い部分だけを贅沢に堪能するのが至福のひととき。
山川路子
やまかわ・みちこ
「ほぼ日」デザインチーム。
愛称「みちこ」「みっちゃん」。小2双子の娘の母。
仕事の折り合いをつけながら、
お弁当づくりに翻弄されながら、
夏祭り、お泊り会、花火大会、海水浴、と
ノスタルジックな夏をなんとかやり過ごした。
「私の幼少期に姉と二人で着ていた、
祖母が仕立ててくれた浴衣があるのですが、
娘たちが着られるくらいの背丈になり、
置いておいてくれた母と姉に感謝でした」
育児の傍ら、昨年から推し活に目覚める。
しかし推しのチャームをカバンから下げたり、
Tシャツを着たり、推しぬい(ぬいぐるみ)を
飾る勇気がまだなく、さりげに推しのメンバーカラーを
持ち物にとりいれるにとどまっている。
05伊藤さんのポジフィルム
- 山川
- weeksdaysの日めくりカレンダーは
伊藤さんがiPhoneで日々撮りためた写真で
制作をしているんですが‥‥。
- 太田
- が!
- 山川
- 今年はちょっと変わり種の写真も混ざってまして。
- 太田
- そうですね。今年初ですね。
- 山川
- はい。今日のテーマは
伊藤さんのポジフィルム写真です。
最近の写真はデジタル化してますけど、
フィルム写真の時代もあったんですね。
そして一般的に使うのはネガフィルム、
私たちも見たことのあるフィルムで、
明るさや色が反転して記録されるんですが、
伊藤さんが使ったのは、
ポジフィルムっていう
見たままの色が記録されるフィルム。
リバーサルフィルムとも言ったりします。
- 伊藤
- そうだね。
- 太田
- 私は初めて見ました、これ。
- 伊藤
- その発言にすごい年の差を感じた!
- 太田
- いやいや!
- 山川
- 業種の差です~!
- 太田
- 仕事上、見ることがなかったので。
- 伊藤
- 昔、雑誌の編集部に行くと、
ビューワー(ライトボックスとも)っていう、
下からピカーンって光るテーブルがあって、
フィルムだけワーって並べたのを見てチェックして。
- 山川
- ルーペで、こうして(片目で覗くしぐさ)。
- 伊藤
- 誌面に使う写真を選ぶんです。
- 太田
- それ、映画で見たことあります!
- 山川
- 『プラダを着た悪魔』でやってたよね。
- 太田
- あ、そうそう。編集部のデスクの人がやってた。
だからそのビューワーは知ってるの。
- 伊藤
- それが、当時の雑誌の編集部の風景だったんです。
- 山川
- ポジフィルムは、90年代ぐらいまで、
印刷物の入稿に使われていました。
- 伊藤
- そうそう。
- 太田
- なるほど。(出版の)歴史の勉強になる。
- 伊藤
- 私、一眼レフで写真を撮るのが流行っていた時期が
20代にあって。そしてそれはポジフィルムだろう、
ってなって、全部これで撮ってたの。
そのアルバムがうちに6冊。
途中でiPhoneに変わって。
- 山川
- いやあ、ポジフィルムで撮る方が難しいんですよね。
- 伊藤
- えっ、そうなの?
- 山川
- ネガフィルムに比べて、
露出とかのごまかしがきかないんです。
ポジフィルムの方が、適正露出で撮らないといけない。
ネガは振り幅いろいろで、
現像のときにけっこう加工ができるんですけど。
- 伊藤
- そっか。じゃあプロが
ポジフィルムを使ってたのはなぜ?
- 山川
- ポジの方が粒子が細かくて情報量が多いので、
引き伸ばしてもきれいに印刷できるんです。
- 伊藤
- あ、そうだ!
- 太田
- なるほど。
- 伊藤
- それで、なんで今回、
これを使うかっていう話なんですけど、
候補写真の中に
ヨーロッパに行った写真がなかったんですよ。
でもやっぱりちょっと外国の雰囲気が
入った方が素敵じゃない? となって、
そうだ、こんなのあるよって、出して来たんです。
- 太田
- すごいですよ。
こんなきれいにとってある。
- 山川
- ちゃんとマウントして
(1枚ずつフレームに入れて)ある、
っていうのがすごい。
- 伊藤
- なんでそうしたのかわからないんだけど、
たぶんいらない写真を捨てたんだと思う。
そしてぐちゃぐちゃになっちゃうと嫌だなあと思ったし、
こうしてる方が見やすいし。
写真にはパリを中心にブルゴーニュの
ワイン旅行をしたときのものもあるし、
1998年のフランスのワールドカップに
行ったときの写真もあって懐かしいんですよ。
ほんと、今から30年ぐらい前に撮ったものだから、
ちょっとテイストが違うんですよね。
- 山川
- ‥‥って、伊藤さんは言いますけど、私たちは、
伊藤さんの好きなものの変わらなさ具合にびっくり。
- 伊藤
- そうかなあ。
- 太田
- ずっと好きなものは好きなんだ、
伊藤さんは一貫してるって思いました。
- 山川
- きれいだよね。
- 伊藤
- そう言われてみると色がいい時期に
行ったっていうのもあると思うんです。
5月とか。
- 山川
- 外国の光がね。
- 太田
- 写真は光なんですかね、やっぱり。
- 伊藤
- ほんとですね。
物が好きだから物に寄った写真が多いのも、
今撮ったものと同じように見える
理由なのではないかなあと思うんですけど。
- 山川
- このチューリップがいっぱい集まってるところとか。
- 伊藤
- あ、それね、バラなのね。
パリにバラだけの専門の花屋さんがあって。
30年ぐらい前だから、
今あるかどうか、わからないですけど。
ほかにもノルマンディーに行ったり、
ブルゴーニュに行ったり、
バシャバシャ撮りました。
- 太田
- 素敵な写真です。
- 山川
- 素敵です。
- 伊藤
- これは、花びらがすごくきれいで。
藤かなんかかな、バケツにも落ちてて、
「あ、きれい」って撮ったの覚えてます。
- 太田
- 撮ったの覚えてるのすごくないですか。
- 山川
- 確かに。
- 太田
- 見逃してしまいそうな些細な風景にも見えるのに、
適当に撮ってないっていうことですよね。
- 伊藤
- きれいな風景って、
やっぱり毎日なにかしら
出会ってるんだと思う。
- 山川
- ‥‥すごいですね。
- 太田
- ‥‥背筋が伸びました。
- 山川
- 私たちも見てるんです、たぶん。
- 太田
- 切り取れないだけで。
- 伊藤
- そうかなあ。こういうのも見てみる?
- 伊藤
- これはパリですね。
- 太田
- すごい。かわいい。
- 山川
- うわー。宝。
- 伊藤
- これはたぶん、私の好きな花屋さんで、
ホテルに飾ろうと思って
花束を作ってもらったような気がします。
- 太田&山川
- へえー。
- 太田
- エピソードもいい。
- 山川
- 旅先でお花を飾ろうとは。
- 伊藤
- 今考えてみると20代でね、
「そういえばそんなことしてたんだなあ」って思います。
- 太田
- 20代でも伊藤さんは伊藤さんですね。
- 山川
- こちらに、伊藤さんが好きそうな
集合系の写真もあります。
(写真)
- 伊藤
- あと、娘に「時代!」って言われた、
私の若いときの写真を、この前発見して。
「ウケるんだけど!」って。
メイクが古いって。
- 太田&山川
- えーっ。
- 伊藤
- ちょっとこれ、全部は見せられない。
- 太田&山川
- (笑)
- 太田
- 公表していいもの、
ここでお見せしませんか。
- 伊藤
- そうですね。
古いって言われたのはこれ。
「眉毛がねえ」って。
- 太田
- 時代はね、それはそうなりますけど。
- 伊藤
- 犬と一緒の写真、多いなあ。
- 山川
- 若い!
- 伊藤
- 犬、好きでした。ウケるんだけど。
- 山川
- えっ、かわいいですよ。
- 太田
- ほんとだ。犬ともふれあい。
- 太田
- 貴重!
- 山川
- これ、日めくりカレンダーに使われた写真の
アザーカット(同じ時に撮った写真)ってことですよね。
- 伊藤
- このとき友達がいっぱい一緒に行ったので、
自分の写真も残ってるんです。
もうそこから撮ってもらわなくなったけど、
「ま、いいや」と思って。
- 山川
- これは自分のカメラを友達に渡して撮ってもらってる?
- 伊藤
- そのへんがね、ちょっとわからない。
同じテイストだけど、
私は「撮って」とか言わないと思うし、
みんな、カメラを持ってた気がする。
- 山川
- 伊藤さんはどんなカメラを使ってたんですか。
- 伊藤
- 私ね、EOS Kiss
(Canonが1993年から展開した
写真初心者向けの小型軽量一眼レフ)でした。
最初はちょっと難しいのを使ってたんだけど。
- 山川
- EOS Kissでポジフィルム使ってる人は
すごく珍しい気がします。
(編集部註:当時、ポジフィルムを使う人は出版や広告の関係者か、
ハイアマチュアだったので、カメラ機材もハイスペックのものを使っていたそうです。)
- 伊藤
- あ、そうなの? そっかそっか。
EOS kissって懐かしい。
- 山川
- こんなに素敵に、思い出が残っている。
- 伊藤
- 時代とともに。
- 太田
- それがまさか30年後に
日めくりカレンダーになるとは。