ほぼ日が「マンガ部」をはじめます。
「マンガ部って、なあに?」という問いを、
じぶんたち自身にも投げかけるように、
「ほぼ日マンガ部」最初のメンバーである
「糸井」「皆川」「サノ」の3人で話をしました。
募集ページを読んでいただいている今この時間が、
誰かにとっての「新しい夢」の
幕開けになっていたらいいなと、
そしてこの募集がそんな「あなた」と
出会える場になっていったらいいなと、
部員一同、心から思っています。
ぜひ、応募の参考にしていただけたら幸いです。

>マンガ担当:山本さほ

山本さほ(やまもと・さほ)

1985年生まれ。幼少時代からの
親友「岡崎さん」との友情や
子供時代の思い出を描いた
自伝的作品『岡崎に捧ぐ』を
ウェブサイト「note」に掲載し、大きな話題になる。
現在、『無邪気な16bit』(週刊ファミ通)、
『おかあさんクエスト』(文春オンライン)を連載中。

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サノ
ええっと、今日はここに3人いますけど、
まず、今は、ぼくたち3人が「ほぼ日マンガ部」です。
糸井
そうだね、今はこの3人ですね。
サノ
このメンバーではじめて集まったのが8月26日で、
そこが一応、マンガ部の「創立記念日」なんですけど。
このとき糸井さんが、
「ほぼ日マンガ部を創設します」という
社内向けの宣言文を書いてきてくださったんですよね。
で、その冒頭のことばが、こちらで。

野望で始める。
ほぼ日がマンガ部を作ります。
今回は公園部やつなひき部のような
楽しいクラブ活動としてではなく、
世界をあっと言わせたり
ドキドキさせるような
『面白い事業部』としてスタートします。
本気でほぼ日手帳を追い越すような
大きな世界市場を創造するのです。

サノ
この書き出しを見たとき‥‥
皆川さんはどう思いましたか?

皆川
なんか‥‥「わっ」ってなりました。
「野望から始める」っていうところに。
私も今年の6月にほぼ日に入ったばかりなんですけど、
それまでは17年くらい、一つの出版社ではたらいていて。
そこでものづくりの「筋トレ」みたいなことは
ずっとしてきたけど、
マーケット調査とかデータとかを見続ける毎日に
ちょっと疲れちゃったというか、
じぶんにとって大事だったはずの「夢」みたいなものを
もう一度大切にしてみたいと思って、
ほぼ日に転職した人間なので‥‥
もう、「わっ」って。
サノ
そうですよね。
ぼくもやっぱりその、「わっ」があって。
ワクワクしたのはもちろん、
糸井さんがなにかを始めるときに
「ほぼ日手帳を本気で追い越すような
大きな世界市場を創造する」
みたいな宣言をすること自体、
けっこう驚いたというか、新鮮だったんです。
今日はまず、
このあたりのお話から伺ってもいいですか。
糸井
これはやっぱり、
「内輪のメンバー」に向けて書いてるんですよ。
だから、まさか‥‥
読まれるとは思わなかったんだけど(笑)。
サノ
はあっ、すいません‥‥!

糸井
いやいや、いいんだけどさ(笑)。
質問にちゃんと答えると、
こういう始まり方にしたのは、
「ほぼ日マンガ部」として
最初のミーティングをやろうというときに、
「おままごとじゃない」とぼくが思っていることを
伝えたかったんですよ。
サノ
「おままごとじゃない」。
糸井
たとえば「公園部」は、
本来、総務とか人事の人が考えるような「福利厚生」を、
社内で手を挙げた人たちで集まって考えるチームですよね。
簡単に言えば、
「みんなが会社に集まりたくなることを
次々と考えるチーム」。
皆川
毎月「ケーキの日」をやったり、
屋上に「芝生の公園」をつくったり。
糸井
そうそう。
で、「つなひき部」はつなひき部で、
神田錦糸町の「つなひき大会」に本気で挑戦したい!
という乗組員たちが集まったチームですけど、
やっぱりこのふたつは
「みんなで楽しもうぜ」っていうチームであって、
「事業」ではないんですよね。
でも「ほぼ日マンガ部」は、そうじゃない。
「もしかしたらこれを中心に、
これから俺たち、えらい苦労するかもしれない」
っていう、そういう覚悟が必要なので。
まだいない部員たちに向けて、
「おもしろいし、大変だぞ」
って言いたかったんですよね。
つまりマンガ部は、
登ろうとしてる山の高さを示すときに、
指先に角度がついてるんですよ。
「頑張るぞー!」(前を指さして)じゃなくて、
「頑張るぞ。」(上を指さして)なの。
だから、珍しくそう書いて。
で、じぶんもそれで、煽られた。
サノ
おおー。

糸井
「この気持ちを忘れないようにしろ」って。
で、この文章はあなたたち以外にも
何人かに読んでもらってるんだけど、
やっぱりみんな、そこの部分がいいって言うね。
サノ
やっぱりそうですよね。
しかもこの「野望で始める」の部分ってたしか、
もともとは宣言文の
「締めくくり」として書かれたんですよね。
でも最終的に、このパートを一番上に持ってきた。
皆川
ああ、おっしゃってましたよね。
これって、どうしてだったんですか?
糸井
「バカを言って始める」
っていうことをやりたかったんだよね。
今の世の中ってどうしても、
「何がどう儲かるからやる」
って話ばっかりじゃないですか。
「調査したらここに5%隙間があったので、
ここをこうやって攻め込めます」みたいな、
そういう話にすぐ収まっていっちゃう。
でも、もう、それは、AIがやればいいんで。
「ほぼ日マンガ部」はそうじゃなくて、もっと、
子ども同士が「海賊王におれはなる!」とか、
「世界一の野球選手になる!」とか
って言ってるような話なんですよ。

サノ
子どもがなにかを夢みるみたいに。
糸井
そうそう。
そういう大きさの「夢」の話なんだと、
みんなに伝えたかった。
ぼくからすると「マンガ部」は、
「この先何が起こるかわからなくて
ドキドキします」っていうところが、
もう、考えれば考えるほどとめどもないんです。
考えてみたらこれも「マンガ部」の仕事だ、
あれも「マンガ部」の仕事だっていうのが、
いくらでも出てきちゃう。
寝る前にふっと思いついて、
そこからずーっと考えちゃったりして、
どんどん広がっていく。
その感覚が久しぶりだなあというか、面白くて。
「会社にマンガ部をつくったほうがいい理由」とか、
そういう話だってもちろんできるんだけど、
それよりもさきに、
俺のこの「うわーっ」と思ってる気持ちを、
まず共有したほうがいいと思って。
この宣言からだいたい2か月立ちますけど、
たぶんぼくだけじゃなくてみなさんも、
冷えてないですよね、この気持ち。
皆川
はい、冷えてません。

2026-02-13-FRI

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