
毎年毎年、お騒がせしております!
神田錦町につなひき大会のシーズンがやってきました。
ほぼ日のつなひき部、ヒッパレーズが参加するのは
4回めですが、今年はちょっと話が違います。
昨年3位に終わったヒッパレーズは、
チャンピオンの座を守ってきたこれまでと変わり、
トロフィー奪還を狙います。
原点に帰り、勝負より「楽しいつなひき」を大事にしつつ、
できるだけトロフィー奪還を狙います。
出場チームのみなさんにもがっつりインタビューして、
本番ではチーム同士の熱いドラマをお届けするつもりです!
レポートは、マネージャー松本が不定期更新。
最後まで、どうぞお見逃しなく!

〈日時〉
9月26日(金)18:30~
〈場所〉
ちよだプラットフォームスクウェア横の道路
現地での応援、お待ちしています!
こんにちは。
ほぼ日ヒッパレーズマネージャーの松本です。
今年も、ここまでつなひきレポートを
お読みくださり、ありがとうございます。
これまで、神田錦町つなひき大会に出場される
7チームのみなさまに、
大会にかける思いをうかがってきました。
「町内のつなひき大会」という
ひとつのイベントに対しても、
ふだんの神田錦町との関わりや、
これまでのつなひき大会の思い出によって、
さまざまに熱い思いが生まれていました。
取材のたびに「ああ、またいいお話が聞けたなあ」と
しびれる気持ちで帰っていました。
「私は毎日、つなひきのインタビューばかり
やっていて、いいんだろうか」という心配が一瞬、
ほんの一瞬だけ胸をよぎることもありましたが、
たくさんの方とつなひき熱を共有できて、
とてもうれしい期間でした。
さて、予定していたすべてのインタビューを終え、
あとは本番を待つばかりとなったとき、
私は達成感をもって
今年のレポートを振り返りました。
そしてガクゼンとしました。
というのも、
ほぼ日ヒッパレーズについてのレポートが
第3回の「決起集会にも、講習会にも
あんまりメンバーが集まりませんでした。
まじか」以降、なかったからです。
なかったというか
自分が書いていなかっただけなのですが、
これじゃ、ダメだ!
このまま大会本番には突入できない!!
ということで、大会前日のきょうは、
ヒッパレーズが今年はどんな道のりを歩んだのか、
ダイジェスト的にお届けします。
いや、もう、書いてないだけで、
いろんなことがあったのですよ。
まず、第3回でお伝えした、
講習会&抽選会のあとにさかのぼります。
9月1日、ヒッパレーズは
株式会社Bluememeさん、
㈱三菱UFJ銀行神保町支店さん、
パシフィックコンサルタンツ株式会社さん、
安田不動産株式会社さん、NovolBaさん、
㈱精興社さんの6チームと
大合同練習をおこないました。
ここでヒッパレーズは、早くも衝撃を受けました。
昨年度王者、Bluememeさんと練習試合をして、
負けてしまったのです。
私たちは、昨年の大会で
BlueMemeさんに敗退した理由のひとつを
「元海上自衛隊のメンバーの方が
いらっしゃったから」
だと思い込んでいました。
ヒッパレーズはフィジカルではなく姿勢で勝負する
チームなので、相手の圧倒的パワーに
力負けしてしまったのだと。
ところが、この合同練習の日、
元海上自衛隊の方は不参加だったのです。
つまり、神田錦町最強だったはずのヒッパレーズは、
強みである「姿勢」をもってしても、
BlueMemeさんに勝てなくなっていたのです!!
▲がーん。
▲合同練習後、反省会をしていました。「やばいやばい」と顔に書いてありますね。
これは、よくない。
だいぶよくない。まずい。
おおいに焦った私たちは、
「メンバーを増やして、選手層を厚くしよう」
と決めました。
▲見てきたように書いていますが、じつは私はこの日体調を崩し休んでいたため、ヒッパレーズメンバーの南さんに報告してもらいました。リアルな焦りをご覧ください。
私たちがスカウトしようとしたのは、
「女性」と「腕力がありそうな人」でした。
まず、神田錦町のつなひき大会では、
男性ひとりの枠に女性をふたり登録できるので、
女性が増えると人数の面で有利になるのです。
それから、相手がムキムキだった場合、
こちらも多少はムキムキ、せめてムキ、
くらいでないと
パワーで負けてしまう恐れがあるので、
ムキな人を探しました。
その結果、
加入してくれることになった新メンバーが、
こちらの7名!
(私が撮った練習中の写真しかなく、
画質が急に下がって申し訳ありません!)
デザイナー、畑さん!![]()
知らないお爺さんに声をかけられて、
一緒にジャズを聴きに行ったなど、
数々の肝座りエピソードをもつ。
たいていのことには動じないのです。
手帳チームのデザイナー、メロンさん(写真右)!![]()
本名は、山田さん!
長年欠かさずフジロックに行っているので、
ものすごい体力があると思われる。
まとめてすみません、
左から、商品事業部あかまさん
と、
TOBICHIスタッフなつきさん!![]()
私は勝手に、あかまさんはつなひきのようなことに
興味がないだろうと思っていたのですが、
ダメ元でお願いしたところ、
「絶対に勝ちたい」と加入を決めてくれました。
こうと決めたら揺るがない、強いギャルなのです。
そしてなつきさん。
昨年からひそかに(入ってくれないかな‥‥)と
狙っていたなつきさん。
ついに、山下監督が引き抜いてきてくれました。
高身長に加え、店舗の設営や接客で身につけた
体力は大きな武器になってくれるでしょう。
商品の倉庫管理のお仕事をしている、
高桑さん!
見るからにたいへんな筋肉をお持ちです。
牛乳をたくさん飲み、
この体格を手に入れたそうです。
頭に巻いているのは本気の証、バンダナです。
さらにもうひとかた、
強力な新メンバーがいるのですが、
彼はふだん尾瀬にいるので、
まだ一緒に練習ができていません。
でもとにかく期待大なのです。
シークレットメンバーとして、
本番に出場してくれるのをお楽しみに!
こうして頼もしい仲間を揃えたヒッパレーズ。
しかし練習は一筋縄にはいきませんでした。
(ここで「つなひきだけに」と言うボケ、
何回かやったことがある気がするので、しません)
第2、3回のレポートでもお伝えしたとおり、
メンバーが仕事で忙しく、
なかなか練習に集まれなかったのです。
来られる人数が少なすぎるので、
やむなく中止にした練習も何度かありました。
これは本当に、しかたない。
誰もわるくない。
そうとわかっていても私は、
危機感をつのらせていました。
それは、毎日ほかの出場チームに
インタビューをするなかで、
町のみなさんの本気を目の当たりにしたからです。
いままでの年は、ヒッパレーズが率先して練習し、
ほかのチームのみなさんが
くらいついてきてくださりました。
でも、今年は明らかに違いました。
ほとんどどのチームの方も、
週に1回以上は集まって練習し、
「絶対にこのチームで勝つ!」という気合いが
みなぎっていました。
私にはそれがまぶしくてしかたありませんでした。
ヒッパレーズはまだほとんど練習できていないのに、
ほかのチームのみなさんは
「ほぼ日さんが盛り上げてくれたおかげですよ」
「ほぼ日さんは強いからなあ~!」
と言ってくださったのです。
これでいいのだろうか、
今年はエンジョイで、
ゆるめに取り組むと決めたから、
いいのか‥‥
いいのか?
このままのヒッパレーズで、
本当にエンジョイできるんだろうか?
そんなモヤモヤを抱えたまま、数日を過ごしました。
そしてある日、またしても、
人数が集まらず練習が流れました。
何度も言うようですが、欠席のメンバーが
わるいわけではまったくありません。
でも、ここでモヤモヤを一度共有しなければ、
ずっと低いテンションで本番を迎えてしまうと
私は思いました。
うざがられてもいいや、言おう!
いや、こんなことでうざいと思う人は
ヒッパレーズにはいない!
決心した私はLINEの送信ボタンを押しました。
LINEって送ったあとに既読がついていく時間が
いちばん緊張しますよね。
メンバーに気持ちは伝わるのか、
どんな言葉が返ってくるのか、
はたまた未読無視とかだったらどうしよう、
そんなわけはないと信じているけど‥‥
スマホを握りしめて私は反応を待ちました、すると。
山下監督(ロケット)‥‥!!
あかまさん(月)‥‥!!!
リアクションや既読をつけてくれたみなさん‥‥!!!
こんなにうれしく安心したのは久しぶりでした。
あかまさん(月)が言ってくれたとおり、
エンジョイとビクトリーは、
両立できないものではなく、
むしろ、同じことだったのです。
私たちはビクトリー目指して
一所懸命やるのみだ。
それがヒッパレーズのエンジョイだ!
このあと、ちょうど繁忙期が
少し落ち着いてきたこともあり、だんだんと
練習に参加できるメンバーが増えていきました。
さらにありがたいことに、
合同練習をさせてくださるチームも多かったので、
練習に人が集まらない問題は
ほとんど解消されました。
▲体を張って新メンバーにレクチャーする監督。
山下監督の発案で、合同練習の前に
「マル秘練習タイム」を設け、
ヒッパレーズ独自の練習も欠かしませんでした。
私はというと、
「運動したあとはアイスを食べたい」という
人間の最も原始的な欲求に目をつけ、
練習に参加した人にアイスを配り、
参加率の上昇をはかりました。
練習のようすは逐一動画に撮り、
みんなで見返してフォームの改善を目指しました。
▲実際はこの3倍くらいの動画を毎日送りつけていました。
改善に次ぐ改善、話し合いに次ぐ話し合い、
パピコに次ぐガリガリ君で順調に練習を重ね、
自信を持って本番に挑める状態まで
ヒッパレーズは仕上がっていきました。
偉そうなことを言いながら動画を撮る担当の私は、
手が痛くなっても何度もつなにしがみつく
メンバーたちを前に、心が震えました。
みなさんがまぶしくてまぶしくて、
しかたありませんでした。
▲「つなひき楽しいねぇ!」と満面の笑みのメロンさん。
▲何度も「おもしろいなあ!」と言ってくれた高桑さん(写真左)は、共立女子大学のメンバーおふたりに負けた日、悔しくて眠れなかったそうです。常に的確な改善のアイディアを出してくれた内藤さん(写真右)は、たぶん、かなりガリガリ君が好き。
ヒッパレーズには本当にすごい人たちがいます。
本番では彼らの本気のエンジョイを、
そしてビクトリーをどうか見届けてください。
今年も結局ハードな練習になりましたが、
ヒッパレーズらしかったなと思います。
中途半端なことは、できないのです!!
明日、大会開始は18時30分。
それまでの数時間、
ヒッパレーズは1秒も惜しまず練習します。
みなさまも1秒も目を離さず、
応援よろしくお願いいたします!
いくぞ、おー!
引くぞ、おー!
勝つぞ、YES!
ほぼ日、ヒッパレーズ!!!
(明日、大会本番テキスト中継に続く。がんばるぞ!!)
2025-09-25-THU



