いま、世界中のみなさんが、
自分の身を守りながらみんなの健康を守る、
そんな時間をすごしています。
21年間、ほぼ日に登場してきた
さまざまなコンテンツのなかから、
今日はこれを読みたいな、みたいな、というものを
編集部がピックアップしていくことにしました。
お好みのもの、見つかったらうれしいです。

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4月12日のおすすめ

「恋歌くちずさみ委員会」(2011年〜15年) 「恋歌くちずさみ委員会」(2011年〜15年)

こんにちは、永田です。
個人的な話になりますが、
これまでにないくらい部屋にずっといて、
自分がなにをして過ごしているかというと、
圧倒的に音楽を聴いているんですよねえ。

外に出られないなら、映画を、本を、漫画を!
って、自宅待機になった当初は、
この機会をわりと前向きにとらえて、
いろんな娯楽をたのしもうとしていたんですけど、
映画や漫画をたのしんだも最初のうちで、
あとは、おおむね、なにかをしながら
音楽を聴くという過ごし方をしています。

聴く音楽は、新しいものよりも、
もともと自分が好きなもの。
好きすぎてあえて聴いてなかったようなものを
わざわざ聴き直してみたり、
昔から好きな音楽の新しい録音や
誰かのカバーなんかを聴いてみたり‥‥。
でも、そういう人って、
けっこう多いんじゃないでしょうか?

もしもあなたが40代以上で、
なつかしい音楽を聴き直してたりするなら、
「恋歌くちずさみ委員会」
というコンテンツがおすすめです。

この読みもののテーマは、ずばり「恋と歌」。
そのふたつにまつわる甘酸っぱいエピソードを
読者の方から募集して、
そこに、武井、山下、スガノ、
そしてぼくの4人がひと言ずつコメントをつけていく、
という構成になっていました。

連載開始当初こそ、
よくある読者参加型の企画、
というライトなコンテンツだったのですが、
回を重ねるごとに読者の投稿の質が
ぐんぐん上がっていって、
中盤からは毎週がまるで恋愛ドラマの感想戦、
といった感じになっていきました。
いや、おもしろかったです、毎週。
(ちなみに連載をまとめた本も出ました

各回には、おもに昭和の懐かしい名曲が提示され、
キーとなる歌詞も掲載されています。
曲のジャケットも載ってますから、
知ってる人の脳内には、
じゃんじゃん恋の名曲の数々が流れると思います。

リンク先は最終回につながってますが、
ページの下のアーカイブから、
どの回を読んでもおもしろいと思います。
あっという間に時間が過ぎてしまうかも?

「恋歌くちずさみ委員会」(2011年〜15年)

「二重作拓也×糸井重里 強さの磨き方。」第2回(2019年) 「二重作拓也×糸井重里 強さの磨き方。」第2回(2019年)

ほぼ日の菅野です。
なるべくステイホーム、と心がけて16日が過ぎました。
緊急事態宣言が実施されてからは4日。
体力的にも精神的にも強くあらねばと思います。
「強く」というのは‥‥つまり、やっぱり私は、
とつぜん大袈裟なことを言いますが、
ウイルスに勝ちたいのです!

「強く」で思い出したのが、このコンテンツ。
特に第2回の
「強さにもいろいろある」というお話のことを
お伝えしたいと思います。

糸井重里との対話のなかで、
二重作拓也先生が、こうおっしゃっています。
「武術の世界に『正々堂々』はない」と‥‥。
たとえば相手の目に砂をかけてから殴るとか、
笑顔で近づいていってなかよくなってから殴るとか、
どれだけずるいことができるかが、
実戦で勝利を左右します。

そういえば私は数年前、
楽器の三線の取材をしたことがありました。
そのとき、沖縄空手界で
牛殺しの異名を持つ方の必勝法を伺いました。
それは決戦の直前まで、
相手がつながれている牛小屋に毎晩通い、
御免と告げて文鎮で殴っては恐れさせ、
本番ではほとんど闘わずして勝利する、
という戦法でした。
牛は当然のように尻込みして逃げ出すのです。
人びとは「存在感だけで圧倒した」と思ったそうです。

二重作先生と糸井の対談の話に戻ります。
この対談の中で、二重作先生はさらに、
ビートルズのジョン・レノンが
「俺は相手がわからない方法で勝ちたい」
と言っていたと教えてくださいます。
私たちもまた、お医者さんが教える都度の適切な方法
(このウイルスが思い及ばない知恵)で
勝利または共存しようではないかと、
読んで鼻息が荒くなりました。

二重作先生は、スポーツドクターで、
リハビリテーションドクターも兼務なさっています。
日々の活動のなかで得たさまざまな知見を
対談のなかで披露してくださるのですが、
闘いや強さについて日頃考えたことのなかった私は
「なるほど!」「はぁぁ」の連続。
ずるさを含んだ技と知恵を身につけたなら、
逃げなくてもいいんです。
背後から砂を握って立ち向かおう!

この対談全体がすばらしいので、
全部を読みたい方は、もくじページから読んでください。

「二重作拓也×糸井重里 強さの磨き方。」
(2019年)

第2回 武術とマンモス刈り。

(また、更新します。)

2020-04-12-SUN

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