
ふたつの対談をいったりきたり
こんにちは、「ほぼ日」の奥野です。
ご存知だと思いますけど、
ここ数ヶ月内に、我らがラヂヲ先生は
2冊の本をお出しになりました。
ひとつは『わるい猫』といいまして、
SNS時代の最新の4コマ漫画。
もうひとつは
『和田ラヂヲのここにいます』で、
往年の4コマ作品を復刻した大部の著。
それらの刊行記念として、
前者は画家のヒグチユウコさんと、
後者は旧知のゆかいな仲間たちと、
それぞれ別の日に、別の場所で、
それぞれ楽しく
おしゃべりしていただいたんですが。
あれ、あれあれあれ?
なんだか時空が歪んでいるような‥‥
パラレルワールドにでも、
まぎれこんでしまった‥‥ような‥‥。
- ヒグチ
- こんなにたくさん描いてくださったんですね。
すごーい。
- ラヂヲ
- 大変だったよ。
- ヒグチ
- ついでにギュスターヴくんを描いてください。
- ラヂヲ
- どんなんやったっけ(笑)。
- ヒグチ
- 頭が猫で、手がヘビです。
- ラヂヲ
- これか。思い出したぞ。足がタコだったんだ。
Tシャツにしたんだよね。
ギュスターヴくん
- ヒグチ
- そうですよ。
- 『みんなのGUSTAVEくん展』という展覧会で、
すごい先生方に描いてもらって。
それこそ戦車先生とかもいらっしゃいました。
- ──
- 現代の‥‥ちいかわとかは、どうなんですか。
先生的には、ちいかわとかは。
- ラヂヲ
- ちいかわ‥‥。
(※こちら時空ではこのときまだ
「ちいかわ」の映画は上映されていませんでした)
- ヒグチ
- おぱんちゅうさぎは?
パンツ穿いてるウサギならだいたいOKです。 - あっ、そうそうそう‥‥けっこう似てますよ。
ていうか、気づいたら、
もう2時間半も描かせてました。すみません。
おぱんちゅうさぎ
- ラヂヲ
- さすがに疲れたなあ。
- ヒグチ
- パーマンお願いします。
- ラヂヲ
- おい(笑)。
- ヒグチ
- パーやんが好きでした。
- ──
- バードマンお願いします。
- ヒグチ
- 2号でもいいです。お猿の。
- ラヂヲ
- わかったわかった‥‥まとめて‥‥‥あれ。
猿が人間のヤンキーみたいになった(笑)。 - ちなみに、怒られないのかなあ。
①パーマン1号、②パーマン2号、④パーマン4号
- ──
- 模写ですから、大丈夫じゃないですかね。
- 名画は、模写されるさだめにありますし。
ドラクロワの
《民衆を導く自由の女神》とかはじめ。
- ラヂヲ
- そことの比較かい。
- ヒグチ
- きっと大丈夫ですよ。たぶん。
- ラヂヲ
- どういう意味だろう(笑)。
- 大御所の先生方じゃなくって、
ぼくと同い年の吉田(戦車)さんが
いちばん怒ったりして(笑)。
- ──
- 最後に『わるい猫』の話をいいですか。
- ラヂヲ
- あっ、ほとんどしゃべってない。
- ──
- たいへんいまさらながら、
和田ラヂヲ先生、『わるい猫』の発売、
本当におめでとうございます。 - けっこう分厚い一冊になりましたよね。
- ヒグチ
- なりましたね。
- ラヂヲ
- 無理やりまとめるんか(笑)。
- ──
- 急にまとめます。
- 先生的には、
こーんな分厚い一冊になるだなんて?
- ラヂヲ
- 1日1本、1年も続けましたからね。
400ページ近くになりました。
本のサイズとかも、ええ感じでしょ。
- ヒグチ
- はい。分厚いけれども重くはないし。
- ──
- おトクなうえに、持ち運びにも便利。
- ラヂヲ
- ちなみにみんな
4コマ目は同じだと思ってませんか。
- ヒグチ
- 思ってますよ。
えっ、まさか一緒じゃないんですか。
- ラヂヲ
- 少しズレてたりするんですよ。
- ヒグチ
- ええー、本当ですか(笑)。
何のために? - たまに描き直しているってことですか。
- ラヂヲ
- いや、描き直しているわけじゃなくて、
同じ柄なんだけど、
コピペの位置がちょっとズレちゃって。
- ヒグチ
- ははは、そういうことか。
- ラヂヲ
- ザーッと見てて、あっ、ずれてるって。
ぼくが気がついたんです。
- ──
- そのコマを見つけるのも、また一興と。
- ラヂヲ
- ヒント、100ページ台。2つあります。
- ──
- そもそもですが、オチの4コマ目を
すべて一緒にしたのはどうしてですか。
- ラヂヲ
- この絵を刷り込みたいな、と。
- ──
- 世界80億人の地球人の脳裏に。
なるほど。
- ラヂヲ
- 1回だけ、ゴルフのネタで、
別の4コマめを描いたことあったけど、
なんかおもしろくなくて。
あとから直してるんです。 - 4コマ目は、やっぱり同じがよかった。
ただ、正直なところ、
そこまで深く考えてやってもないです。
- ──
- 見ている側からすると、
思いのほか長く続いたなと思いました。
- ラヂヲ
- うん、続いた。
これ一発描きなんですよ、下描きなし。 - ヒグチさんは、
ちゃんとした漫画を描いたご経験は。
- ヒグチ
- わたしは漫画家じゃないけど、
1冊だけ、4コマの日記を出してるんです。 - やっぱりTwitterに載せてたやつ。
はじめてスクリーントーンを貼ってみたら、
すごく難しかった。
こりゃ、自分で柄描いたほうが早いなと。
- ラヂヲ
- ぼくも昔は貼ってたなあ。
アナログ時代は。でも、面倒くさいから、
3種類しか使ってなかったんです。
定番の61番と、その上下。
その3つしか、使ってなかったんですよ。 - そもそもファックスだから柄が潰れるし。
- ──
- ファックスはスクリーントーン殺し!
- ラヂヲ
- ファックスで潰れたトーンを見た人から、
「この柄って、どこで売ってるんですか?」
みたいな問い合わせが来るほどでね。
- ヒグチ
- いい具合につぶれたんですね。
- ──
- ちなみに、ヒグチさんは
帯にイラストも寄せておられますけど、
この『わるい猫』の、
どういうところに惹かれたんでしょう。 - いまごろ、あらためてお聞きしますが。
- ヒグチ
- わたしは、
第1話からずーっと見てたんですけど、
どこまで、
このオチで行けるのかなあって興味で。
ヒグチユウコさん
- ラヂヲ
- そこかあ(笑)。
- ヒグチ
- でも、大ファンなんです。本当に。
帯に絵を描かせていただいたほどだし。
- ラヂヲ
- その節は本当にありがとうございます。
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(一方そのころ、もうひとつの時空では。
次回、
07 おしゃべり with ゆかいな仲間たち
へと続く)
2026-08-29-SAT
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SNSにアップされた数百本の4コマ作品を
再編集のうえ書籍化した『わるい猫』、
傑作『和田ラヂヲのここにいます』を中心に
1990年代の作品を
ラヂヲ先生自ら選定・再編集した
『和田ラヂヲのここにいます ヘヴィー級』。
どちらも、うれしい厚みで、
どちらも、どこから読んでもおもしろい。
『わるい猫』はこちらにて、
『和田ラヂヲのここにいます 超ヘヴィー級』
『和田ラヂヲのここにいます ヘヴィー級』は、
ともにこちらで絶賛販売中です!
また、ヒグチユウコさんのボリス雑貨店でも
サイン入りの『ヘヴィー級』が
まだ販売中なのを確認しました
(「新商品」のカテゴリの前から3ページ目、
2026年8月17日【月】午前10時現在)。
ちなみに‥‥ねんのためにおつたえしますと、
昨年『わるい猫』発売のタイミングで
ヒグチさんとラヂヲ先生に対談していただき、
その原稿まとめをモタモタしているうち、
ヘヴィー級&超ヘヴィー級の
『和田ラヂヲのここにいます』が出てしまい、
今回「超時間おしゃべり」と銘打って、
ふたつの対談を同時掲載することにしました。
パラレルワールドには迷い込んでいません。