ふたつの対談をいったりきたり

こんにちは、「ほぼ日」の奥野です。
ご存知だと思いますけど、
ここ数ヶ月内に、我らがラヂヲ先生は
2冊の本をお出しになりました。
ひとつは『わるい猫』といいまして、
SNS時代の最新の4コマ漫画。
もうひとつは
『和田ラヂヲのここにいます』で、
往年の4コマ作品を復刻した大部の著。
それらの刊行記念として、
前者は画家のヒグチユウコさんと、
後者は旧知のゆかいな仲間たちと、
それぞれ別の日に、別の場所で、
それぞれ楽しく
おしゃべりしていただいたんですが。
あれ、あれあれあれ?
なんだか時空が歪んでいるような‥‥
パラレルワールドにでも、
まぎれこんでしまった‥‥ような‥‥。

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202X年某月某日 おしゃべり with ヒグチユウコさん 07 『わるい猫』の話を忘れてた

ヒグチ
こんなにたくさん描いてくださったんですね。
すごーい。
ラヂヲ
大変だったよ。

ヒグチ
ついでにギュスターヴくんを描いてください。
ラヂヲ
どんなんやったっけ(笑)。
ヒグチ
頭が猫で、手がヘビです。
ラヂヲ
これか。思い出したぞ。足がタコだったんだ。
Tシャツにしたんだよね。

ギュスターヴくん ギュスターヴくん

ヒグチ
そうですよ。
『みんなのGUSTAVEくん展』という展覧会で、
すごい先生方に描いてもらって。
それこそ戦車先生とかもいらっしゃいました。
──
現代の‥‥ちいかわとかは、どうなんですか。
先生的には、ちいかわとかは。
ラヂヲ
ちいかわ‥‥。
(※こちら時空ではこのときまだ
「ちいかわ」の映画は上映されていませんでした)
ヒグチ
おぱんちゅうさぎは?
パンツ穿いてるウサギならだいたいOKです。
あっ、そうそうそう‥‥けっこう似てますよ。
ていうか、気づいたら、
もう2時間半も描かせてました。すみません。

おぱんちゅうさぎ おぱんちゅうさぎ

ラヂヲ
さすがに疲れたなあ。
ヒグチ
パーマンお願いします。
ラヂヲ
おい(笑)。
ヒグチ
パーやんが好きでした。
──
バードマンお願いします。
ヒグチ
2号でもいいです。お猿の。
ラヂヲ
わかったわかった‥‥まとめて‥‥‥あれ。
猿が人間のヤンキーみたいになった(笑)。
ちなみに、怒られないのかなあ。

①パーマン1号、②パーマン2号、④パーマン4号 ①パーマン1号、②パーマン2号、④パーマン4号

──
模写ですから、大丈夫じゃないですかね。
名画は、模写されるさだめにありますし。
ドラクロワの
《民衆を導く自由の女神》とかはじめ。
ラヂヲ
そことの比較かい。
ヒグチ
きっと大丈夫ですよ。たぶん。
ラヂヲ
どういう意味だろう(笑)。
大御所の先生方じゃなくって、
ぼくと同い年の吉田(戦車)さんが
いちばん怒ったりして(笑)。
──
最後に『わるい猫』の話をいいですか。
ラヂヲ
あっ、ほとんどしゃべってない。

──
たいへんいまさらながら、
和田ラヂヲ先生、『わるい猫』の発売、
本当におめでとうございます。
けっこう分厚い一冊になりましたよね。
ヒグチ
なりましたね。
ラヂヲ
無理やりまとめるんか(笑)。
──
急にまとめます。
先生的には、
こーんな分厚い一冊になるだなんて?
ラヂヲ
1日1本、1年も続けましたからね。
400ページ近くになりました。
本のサイズとかも、ええ感じでしょ。
ヒグチ
はい。分厚いけれども重くはないし。
──
おトクなうえに、持ち運びにも便利。
ラヂヲ
ちなみにみんな
4コマ目は同じだと思ってませんか。
ヒグチ
思ってますよ。
えっ、まさか一緒じゃないんですか。
ラヂヲ
少しズレてたりするんですよ。
ヒグチ
ええー、本当ですか(笑)。
何のために?
たまに描き直しているってことですか。
ラヂヲ
いや、描き直しているわけじゃなくて、
同じ柄なんだけど、
コピペの位置がちょっとズレちゃって。
ヒグチ
ははは、そういうことか。
ラヂヲ
ザーッと見てて、あっ、ずれてるって。
ぼくが気がついたんです。
──
そのコマを見つけるのも、また一興と。
ラヂヲ
ヒント、100ページ台。2つあります。
──
そもそもですが、オチの4コマ目を
すべて一緒にしたのはどうしてですか。
ラヂヲ
この絵を刷り込みたいな、と。
──
世界80億人の地球人の脳裏に。
なるほど。
ラヂヲ
1回だけ、ゴルフのネタで、
別の4コマめを描いたことあったけど、
なんかおもしろくなくて。
あとから直してるんです。
4コマ目は、やっぱり同じがよかった。
ただ、正直なところ、
そこまで深く考えてやってもないです。
──
見ている側からすると、
思いのほか長く続いたなと思いました。
ラヂヲ
うん、続いた。
これ一発描きなんですよ、下描きなし。
ヒグチさんは、
ちゃんとした漫画を描いたご経験は。
ヒグチ
わたしは漫画家じゃないけど、
1冊だけ、4コマの日記を出してるんです。
やっぱりTwitterに載せてたやつ。
はじめてスクリーントーンを貼ってみたら、
すごく難しかった。
こりゃ、自分で柄描いたほうが早いなと。
ラヂヲ
ぼくも昔は貼ってたなあ。
アナログ時代は。でも、面倒くさいから、
3種類しか使ってなかったんです。
定番の61番と、その上下。
その3つしか、使ってなかったんですよ。
そもそもファックスだから柄が潰れるし。
──
ファックスはスクリーントーン殺し!
ラヂヲ
ファックスで潰れたトーンを見た人から、
「この柄って、どこで売ってるんですか?」
みたいな問い合わせが来るほどでね。
ヒグチ
いい具合につぶれたんですね。
──
ちなみに、ヒグチさんは
帯にイラストも寄せておられますけど、
この『わるい猫』の、
どういうところに惹かれたんでしょう。
いまごろ、あらためてお聞きしますが。
ヒグチ
わたしは、
第1話からずーっと見てたんですけど、
どこまで、
このオチで行けるのかなあって興味で。

ヒグチユウコさん ヒグチユウコさん

ラヂヲ
そこかあ(笑)。
ヒグチ
でも、大ファンなんです。本当に。
帯に絵を描かせていただいたほどだし。
ラヂヲ
その節は本当にありがとうございます。

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(一方そのころ、もうひとつの時空では。
次回、
07 おしゃべり with ゆかいな仲間たち
へと続く)

2026-08-29-SAT

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  • 好評発売中! 重版街道爆走中の『わるい猫』 「超ヘヴィー級」とくらべたら圧倒的に読みやすい 『和田ラヂヲのここにいます(ヘヴィー級)』

    好評発売中! 重版街道爆走中の『わるい猫』 「超ヘヴィー級」とくらべたら圧倒的に読みやすい 『和田ラヂヲのここにいます(ヘヴィー級)』

    SNSにアップされた数百本の4コマ作品を
    再編集のうえ書籍化した『わるい猫』、
    傑作『和田ラヂヲのここにいます』を中心に
    1990年代の作品を
    ラヂヲ先生自ら選定・再編集した
    『和田ラヂヲのここにいます ヘヴィー級』。
    どちらも、うれしい厚みで、
    どちらも、どこから読んでもおもしろい。
    『わるい猫』はこちらにて、
    『和田ラヂヲのここにいます 超ヘヴィー級』
    『和田ラヂヲのここにいます ヘヴィー級』は、
    ともにこちらで絶賛販売中です!
    また、ヒグチユウコさんのボリス雑貨店でも
    サイン入りの『ヘヴィー級』が
    まだ販売中なのを確認しました
    (「新商品」のカテゴリの前から3ページ目、
    2026年8月17日【月】午前10時現在)。

    ちなみに‥‥ねんのためにおつたえしますと、
    昨年『わるい猫』発売のタイミングで
    ヒグチさんとラヂヲ先生に対談していただき、
    その原稿まとめをモタモタしているうち、
    ヘヴィー級&超ヘヴィー級の
    『和田ラヂヲのここにいます』が出てしまい、
    今回「超時間おしゃべり」と銘打って、
    ふたつの対談を同時掲載することにしました。
    パラレルワールドには迷い込んでいません。