
ふたつの対談をいったりきたり
こんにちは、「ほぼ日」の奥野です。
ご存知だと思いますけど、
ここ数ヶ月内に、我らがラヂヲ先生は
2冊の本をお出しになりました。
ひとつは『わるい猫』といいまして、
SNS時代の最新の4コマ漫画。
もうひとつは
『和田ラヂヲのここにいます』で、
往年の4コマ作品を復刻した大部の著。
それらの刊行記念として、
前者は画家のヒグチユウコさんと、
後者は旧知のゆかいな仲間たちと、
それぞれ別の日に、別の場所で、
それぞれ楽しく
おしゃべりしていただいたんですが。
あれ、あれあれあれ?
なんだか時空が歪んでいるような‥‥
パラレルワールドにでも、
まぎれこんでしまった‥‥ような‥‥。
- ──
- それではラヂヲ先生、最後にあらためてですが、
こうしていま、
目の前の「ヘヴィー級」と「超ヘヴィー級」を
ごらんになって、どう思われますか。
- ラヂヲ
- 単純に、「俺、こんなに描いてたんだなあ」と。
- ──
- わはは、「マンガ」を。
- ラヂヲ
- あらためて見返すと、
ああ、これが俺の漫画人生の一部だったんだな、
若いころの自分が凝縮されたかたちなのかなと。
とくに「ここにいます」は
最初のヒット作だったんで、感慨深いですよね。
- ──
- 青春のまぼろしみたいな
「ヘヴィー級」というコンセプトが、
何十年かあとに、
こんな姿となって会いに来てくれた。
- ラヂヲ
- だから、売れてほしいですよ、やっぱり。
- 藤江
- 本当に。
- 小林
- うん。売れてほしいです。
- ──
- 数々の作品を世に問うてきた先輩方が
「売れてほしい」って、グッと来ます。 - 100部限定の「超ヘヴィー級」は、
もう売り切れちゃうと思うんですけど。
- 吉田
- 普及版の「ヘヴィー級」のほうは、
まだまだ在庫はございますので、ぜひ。
- ──
- 実際に中身を読もうとなった場合には、
「ヘヴィー級」のほうが、
圧倒的に読みやすいでしょうしね。
- ラヂヲ
- そうそう。
- ──
- 人生を豊かにする分厚い表紙&裏表紙が
ついていないぶんだけ。
- ラヂヲ
- どっちかっていうと眺めるものなのかな。
「超ヘヴィー級」のほうは。 - 少なくとも電車では読めないと思うんで。
- ──
- 無理でしょうね。
- ラヂヲ
- 保安検査場では止められそうな気がする。
- 藤江
- たしかに。
- ──
- 「マンガ本です」「ウソをつくな!」と。
- 「超ヘヴィー級」の表紙や裏表紙などに
1冊1冊ちがう絵が描かれていますが、
そのお仕事は、もう、終わったんですか。
- ラヂヲ
- 描いたよ‥‥100冊。
- 小林
- おおー。
- ラヂヲ
- 死ぬかと思った。いちばんヘヴィーだった。
- ──
- わはは、そこでしたか(笑)。
- ラヂヲ
- とはいえ、愛情を込めて描いていますので。
時間はかかったけど、
よろこんでもらえる本ができたと思います。
- ──
- 藤江さんは、いかがですか。
- 若かりしころに担当していたシリーズが、
こんなカタチとなって、
この令和の時代に、
しかも、別の版元から出たわけですけど。
- 藤江
- いやあ、その間20年以上あるんですよね。
そのことが、またいいですよね。 - 20年前にいちど終わったものが、
タイムトンネルみたいに時空をくぐり抜けて
いま目の前に戻ってくるって。
ちょっとね、いま、ドキドキしているんです。
ありがとうございます、本当に。
- ラヂヲ
- カッコよくできてよかったなと思うんですよ。
やっぱり。 - だって、これがダサかったら、
ダサさも超ヘヴィー級になってしまうからね。
- ──
- そのあたりはもう、小林さんの手腕で。
- 小林
- 久しぶりに、楽しんでやらしてもらいました。
こことか勝手に「4K」マーク入れてるし。
- ──
- あ、これは「勝手に」でしたか(笑)。
- 小林
- はい。もう、誰にもなんにも言わずに(笑)。
- 藤江
- 当時も、ぼくがアオリの文言を出すの遅いと、
小林くんは
勝手に何か文言を入れてデザインしてました。 - 「アオリこんなん入てみたけど、どう?」
「ええな」みたいな。
あの感じが残ってるのも、いいんですよまた。
- 小林
- 俺が個人的に気に入ってるアオリはこれです。
- ──
- わはは、「お会計はレジまで」!
- そのへんはもう、
編集の藤江さんとデザイナー小林さんの間の
ラリーなわけですね。
- ラヂヲ
- お任せですね。
- 藤江
- いろいろ一緒くたになってつくってましたよ。
- 小林
- どっちがデザイナーで、
どっちが編集かえわからんぐらいの感じでね。
- ──
- ドリームチームだなあ。
- ラヂヲ
- こんなドリームチームあるかい(笑)。
- でも、本当に、そんなふうにつくったほうが、
やっぱりおもしろいものになるよ。
- 藤江
- 途中から既刊を紹介するコーナーをつくって、
ぼくが書いてるんですけど、
当時の某有名音楽誌のパク‥‥いやパロ‥‥
いや、オマージュになってるんです。
- ──
- 一目瞭然ですよ(笑)。
- 小林
- あと、このへんの感じは『Olive』だよね。
デザインはもちろんだけど、
文章もすごく『Olive』に寄せてるんです。
- 藤江
- 「恋のグレイシー占星術」。
- ──
- わはは、柔術じゃなくて(笑)。
ホイス・グレイシーが占ってくれるのかな。
- 小林
- じつにくだらないですねえ。
- ──
- ラヂヲ先生ご本人の人柄があってこその遊び、
みたいな感じが、本当にすばらしいです。
- ラヂヲ
- きみら、やりたい放題じゃないか!
- ──
- そのツッコミも当時と同じなんでしょうね。
本日は、
先輩方のとんでもない仕事を拝見しました。 - 本当に勉強になりました。
ありがとうございました。
- 藤江
- 勉強にならないほうが‥‥(笑)。
でもこちらこそ、楽しかったです。
- 小林
- ありがとうございました。
- ラヂヲ
- ありがとうございました。

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(2つの時空にまたがる超時間おしゃべりはこれにて終了。
永遠に読み続けたい方は、
「01 おしゃべり with ヒグチユウコさん」へ戻るがよい‥‥)
2026-08-30-SUN
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SNSにアップされた数百本の4コマ作品を
再編集のうえ書籍化した『わるい猫』、
傑作『和田ラヂヲのここにいます』を中心に
1990年代の作品を
ラヂヲ先生自ら選定・再編集した
『和田ラヂヲのここにいます ヘヴィー級』。
どちらも、うれしい厚みで、
どちらも、どこから読んでもおもしろい。
『わるい猫』はこちらにて、
『和田ラヂヲのここにいます 超ヘヴィー級』
『和田ラヂヲのここにいます ヘヴィー級』は、
ともにこちらで絶賛販売中です!
また、ヒグチユウコさんのボリス雑貨店でも
サイン入りの『ヘヴィー級』が
まだ販売中なのを確認しました
(「新商品」のカテゴリの前から3ページ目、
2026年8月17日【月】午前10時現在)。
ちなみに‥‥ねんのためにおつたえしますと、
昨年『わるい猫』発売のタイミングで
ヒグチさんとラヂヲ先生に対談していただき、
その原稿まとめをモタモタしているうち、
ヘヴィー級&超ヘヴィー級の
『和田ラヂヲのここにいます』が出てしまい、
今回「超時間おしゃべり」と銘打って、
ふたつの対談を同時掲載することにしました。
パラレルワールドには迷い込んでいません。