ゆーないと

さてさて。
ここにいるメンバーは、かれこれ1年以上、
「防災」のことを考えているんです。

あやや

そうです。
「そろそろ大きい地震が、日本列島に来そうだぞ」
って、ずっと言われてるじゃないですか。
こわいと思いつつ、まだまだ準備ができないでいる。

ゆーないと

そうなんです。
いったい、いつなんだろうって考えはじめると、
途方に暮れて、後回しになっちゃって....。
備蓄も、どうしたらいいかわからないまま、
なんとなく水を多めにストックするとか、
それくらいです。
でも、やっぱりそろそろきそうだし、
それじゃあダメだよね。とも思ってた。
うちは、小さい子どももいるので、
そうもいかないなと思って。

あやや

そうなんですよ。
話すとそういう人が周りにも多くて、
興味ありそうなメンバーで、
少しずつ勉強をし始めてました。
東京都の全世帯に配られたという
『東京防災』をしっかり読んだ
り。

やすな

わたしはもともと、
アウトドアの仕事をしていたので、
そのへんは他のみんなよりも、
少し知識もあったから、
「簡易トイレは、ぜったいにあったほうがいいですよ」
とかお伝えしたりしてました。

ゆーないと

わたしは、それで買いました!
あとほら、ソーラーの発電機とかも教えてもらって。
コンパクトにおりたためるやつ。

やすな

はいはい。
それも登山のときに使うものです。
荷物を極力減らさなくちゃならないので、
コンパクトで。
そういうものは、アウトドアと災害用で
兼用できるんですよね。

あやや

あとやすなさんは、
非常食も色々知ってましたよね。

やすな

これも、登山食として売っている、
お湯をそそげばできるごはんで、
よく山で食べています。
災害時は、非常食として使われます。

やまと

ぜんっぜん知らなかった!
カンパンとか、缶詰くらいだと思い込んでました。
調べたら、色んなのが出ていて。
ご飯だけじゃなく、中華のおかずとか。
麻婆豆腐なんかもあったよね。
けっこうおいしくって、びっくりでした。

あやや

おもちとか!

ゆーないと

お湯を入れたら、おもちになるって、
本当にびっくりでしたね。
どれも、フリーズドライで。

やすな

案外おいしいのもそうですけど、
実は、災害が起きて、
そういうものを食べなくちゃならない状況が
おとずれたときのために、
平常時から、味に慣れておいた方がいい。
と言われてるんです。

あやや

わたしたち、
そういうのも、知らなかったですからね。

やすな

味に慣れておけば、
突然の非日常な場面でも、
少しでも落ち着いて対応することができます。

あやや

大人は、非常食だからしょうがないって思えても、
小さいお子さんなんかは、
「おいしくない!」って食べないことも、
起こりうるわけですよね。

やまと

食べてもらわなくちゃ困りますー。
非常用のトイレも同じく、
やり方を知らないままではだめで、
平常時に試しておいた方がいいんですよね。
知らなかった~。
色々勉強しながら、
わたしたちにできるんことってあるかな?
と考えていたところで、
能登の地震が起きてしまって。

やすな

びっくりでした。
そこで知り合いの方といっしょに、
2024年の1月の後半から半年間、
毎月現地にうかがって、
自分たちができることがないか探しながら、
ご縁ができた方のお話しを、
コンテンツにしてきました。

あやや

わたしたちも春に訪れたときに、
断水している場所で、
貯まっている雨水でトイレを流す経験もしました。
ちょっとではあるけれど、お手伝いできることをして。

ゆーないと

避難所の方々のお弁当を作るための、
野菜のカットとか、
そういうお手伝いを少しさせてもらいました。

やすな

３月半ばから、夕食のお弁当を
１回1400食作って届けるところから始まり、
３食分を届けておられて。
そのうちのたった１回のお手伝いですが、
本当に勉強になりましたよね。

ゆーないと

のちに、その方々が仮設の建物を使って、
お弁当販売とレストランをやられることになったので、
そちらには、ひびのこづえさんとのプロジェクトで
定期的に応援させてもらったり。

あやや

わたしたちが色々なことを考えるにあたって、
「防災士」の勉強もしてみたいと思って。
やまとさんと、やすなさんが、
がんばって勉強をして、
資格を取ってくれたことで、
わたしたちも自信を持って、動けるようになりました。

ゆーないと

さすがです、よ、防災士!

やすな・やまと

(笑)。

やまと

勉強して、本当によかったです。
防災の本質を勉強できたことで、
自分たちが思っていたこととのギャップもあったし、
逆に、できそうなことも発見できました。

やすな

講習のときにうかがった、
廣井先生の話がとてもおもしろかったので、
改めてお話しもうかがいました。

「大都市防災が、大都市の日常をもっとよくする。」 防災研究者 廣井悠先生

やまと

そして世の中には、
便利なもの、いいものはいくらでも売っているので、
わたしたちは、そういうものを紹介しながら、
自分たちの得意分野で、
何か防災にかねられるようなものを
お届けしたいなと考えるようになりました。