※本についてはこちらをどうぞ

うれしいお知らせです。
ほぼ日刊イトイ新聞の奥野武範が担当した
数々のインタビューコンテンツが
1冊の本にまとまることになりました。
本は星海社さんから出るのですが、
インタビューアーを軸にした本になるなんて、
なかなかないことだと思います。
ここは、胸を張って「本が出ます!」と
言いたいところなんですが‥‥
ま、奥野本人は言いづらいんじゃないかと。
そこで、何人かの乗組員で、
著者と本を応援する文を書くことにしました。

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担当:田中正紘(ほぼ日)

「温かい思い出」としての


インタビュー。

奥野さんの本が出る。
タイトルは
『インタビューというより、おしゃべり。』、
これまでほぼ日に掲載された
奥野さんのインタビューの仕事のなかから、
13本がまとまった1冊である。

本の応援で何か文章を‥‥と思ったとき、
後輩である自分が、奥野さんについて
なにかをわかったような顔で語るのは、
どうも違うなと思った。
そこで、奥野さんに時間をもらって、
ビデオチャットで話を聞くことにした。

聞いてみたかったのは、
「奥野さんはどうしてこんな
インタビューができるんでしょうか」
ということである。

自分の話になるけれど、ぼく自身は
インタビューが相当に苦手である。
いつも取材のたびに、自分の話の下手さに
「なんとかならないものか‥‥」と思っている。
なかでも不得意感があるのが
「インタビューの場でのおしゃべり」で、
聞きたいテーマについて聞いてしまったあと、
自由な話を続けるのが、けっこう苦手である。
そこからはじまる話もあるだろうし、
話題がもっと深まるような気もするけれど、
自分がとんちんかんなことばかり言いそうで、
なにをどう話せばいいのかわからない。
「初対面の方と自由におしゃべりしてください」
といった仕事をもしやることになったら、
ドキドキしてしばらく他の仕事が
全く手につかなくなる気がする。

だから、奥野さんのインタビュー記事が
まとまった本が出ると聞いたとき、
それだけで「すごい」と思ったけれども、
さらに本のタイトルが、
『インタビューというより、おしゃべり。』
だと聞いて、なにより
「どうしてそんなことができるのか‥‥」
ということが、最初に思ったことだった。

奥野さんのインタビューは、
どれもひとつひとつキラキラしていて、
読みながらいろんな言葉が心に飛び込んでくる。
考えが広がって、いいものを読んだな、
という気持ちになれる。
ただ、どんな姿勢で、どんなふうに
相手の方に話を聞いていけば、
こういった「魅力的なおしゃべり」のような
インタビューができるのか、
自分にはまったく想像がつかない。

なので奥野さんに、この機会にもう
直接聞いてみることにした。
インタビューにはなにかコツがあるのか、
考え方が違うのか、そもそも人柄なのか、
それとも他に重要な部分があるのか‥‥。

そこからなんとなく奥野さんという人の
人物像のようなものが、
読む人に伝わったらいいんじゃないかなと。

自分が気になることをいろいろ聞いていたら、
なんだかものすごく長くなってしまいましたが、
よければどうぞ、お読みください。

 

●奥野さんに、インタビュー
ついて聞いてみる。

──
今日はよろしくお願いします。
まだどんなふうに出すかは決めてないのですが
奥野さんにインタビューのことを
聞かせてもらえたらと思ってます。
奥野
ありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いします。

▲ビデオチャット越しの奥野さん ▲ビデオチャット越しの奥野さん

──
さっそくですけど、
奥野さんは、おしゃべり自体は好きですか?
本のタイトルに「おしゃべり」とありますが、
奥野さんって、いわゆる
「おしゃべりな人」とは違う気がするんです。
口数が多いわけではないと思っていて。
奥野
まあ、好きだと思いますよ。
そんなにしゃべるほうではないと
思うんですけど。
嫌いということはないですね。
──
人とのコミュニケーションは得意ですか?
奥野
ふつうだと思うけどな。
人見知りだとは思うけれども、
コミュニケーションが苦手とかではないですね。
やっぱりどんな人もみんな、
多少なりとも人見知りだと思うんで。
──
奥野さんのインタビュー記事は、
「どうして取材でこんな話が聞けたんだろう?」
と思うような、意外な展開があることが
多い気がするんです。
そういった脱線を、どうして聞けるのでしょうか?
奥野
うーん‥‥ぼくとしては、
「ただ相手の話についていってるだけ」
という感覚なんですよね。
「そういう脱線があると嬉しいな」とは
思ってますけど、
それがあるかどうかもわからないし。
結局、どんなに理路整然とした人でも
話がずれていくことはあるから、
そこに延々ついていって、
もしあったらすごい聞く、みたいな。
そうやってると、思いがけないところに
たどり着くこともある気がします。
──
脱線って、もともとの取材意図とは
違う話になるということですよね。
それ、不安になったりはしないですか?
奥野
意図と違うことになるのって、
「自分が想定していない事態が
目の前で起きている」
ということなんで、
それは、とても、面白いことなんですよ。
──
ああー。
奥野
もちろん自分でも、取材前に
「こういう答えかな」という予想はあります。
けど、それをそのまま答えられても面白くないし、
実際、インタビューをしていて、
自分の想像通りの答えが返ってきたことって、
これまで一回もなかったんです。
インタビューって何かというと
「相手の人が、自分がわかってないことを
語りはじめる」ということだから、
脱線してもらったほうが面白いですね。
──
自分のことを思うと、インタビューで
そういう脱線がありそうなとき、
奥野さんのようには拾えてない気がするんです。
奥野
うーん‥‥目の前で話されることに
ついていってるだけなんですよね。
取材するときに「これを聞きたい」という
動機はまずあるけど、
話がはじまったらそういうことを含めて全部
「ひとまず置いといて」になるので、
目の前で話されていることを真剣に聞いて、
そこにリアクションをしていってるだけ。
ぼくはそういう感覚ですかね。
だから、聞きたい話が10分くらいで終わって、
ほかの9割、全然違うことをしゃべってる
みたいな取材もけっこうありますよ。
──
変な話、聞きたい話を聞いてしまったら、
「早く終わらないといけないのでは」
みたいに思うことはないですか?
奥野
それは、ないんじゃないですか?(笑)
すごく急いでいる人の場合以外は。
映画監督の原一男さんに
話を聞かせていただいたとき、
「どんな人でも、
自分をわかってほしいと思っているものだ」
とおっしゃってたんです。
それは原さんが長年にわたって
ドキュメンタリーを撮られてきて、
たどり着いた人間観なんですけど。
●奥野さんの記事(1)
インタビューとは何か。原一男さん篇
──
わあ。
奥野
いろんなかたに話を聞かせてもらいながら、
そこはぼくもすごく思うんです。
いまのこの時間でもそうですけど、
自分が質問をされるのって、
けっこうたのしみだと思うんです。
「何を聞かれるんだろう?」って思うから。
──
ええ? そうなんですか?
奥野
うん。だから取材のときは、
相手の方にいっぱい聞くと良いんじゃないか、
と思うんですけどね。
──
実際のところ、ぼくはインタビューのときに、
相手の方の時間を使ってることに
申し訳ない気持ちがあるんです。
奥野
もちろん、相手の時間を使っていること自体は、
ぼくにも申し訳ない気持ちがあるんですけど。
それはピエール・バルーさんの
取材のときに、すごく思いました。
●奥野さんの記事(2)
その人が「道しるべ」だった。
ピエール・バルー、ほとんど最後のインタビュー
1時間ちょっとしゃべってもらったんですけど、
ご高齢で、2ヶ月後くらいに
亡くなられたわけです。
つまりピエール・バルーさん、
残り2ヶ月しか命がなかったのに、
そのうちの1時間をぼくにくれたわけですよね。
──
はい。
奥野
そのときほんとに
「時間というのは命と同じだな‥‥」
と思いました。
だからこそ、やっぱりその1時間なり、
2時間なりをもらうんだったら、
ほぼ日でよく言われることばで言えば、
「『いい時間』にしないとダメだな」
と思ってはいますね。
──
あの‥‥奥野さんは
インタビューをしにいくとき、
「いい時間」にできるぞ、という自信は、
多少はありますか?
奥野
自信は、ないですね。
──
え、あれだけ取材をしていても?
奥野
ないですないです(笑)。
相手がどんな人かわからないし。
レ・ロマネスクのTOBIさんとか、
何十回も取材をしてる人なら思わないですけど、
初めて会う人って、
まあ、怖いじゃないですか。
恐怖感はありますよね。
●奥野さんの記事(3)
レ・ロマネスク TOBIのひどい目
──
ええ。
奥野
だからいつも、はじめる前には
ぜんぜん自信がないけど、
やっぱりその‥‥話しはじめて、
あるていど意志が疎通していけば、
だいたいなんとかなってきたので。
──
ああ(笑)。
奥野
ただ、それだけですね。
でも、なんとかなってきた経験はあるけど、
「次の1回がものすごくダメになる
可能性は常にあるな」
という気持ちではいますけどね。
──
取材したけれど記事にならなかった、
みたいな経験はないですか?
奥野
それはないですね。
──
じゃあ、いつも何かしらは聞けている。
奥野
そうですね。
でも実際、ほぼ日の場合は、
何も聞けなくても大丈夫だったり
するじゃないですか。
本当に何も聞けなかったとしても、
「やりとり自体が面白い」ということは
あると思うんです。
「何も言ってないけれど、やりとりが、いい」
っていう。
──
はい、はい。
奥野
たとえば、永田さんが担当している
「黄昏」(南伸坊さんと糸井さんの対談)は、
なにか役立つことや、決定的なことを
語っているわけじゃないけど
いつまででも心地よく読めますよね。
まあ、あれはレベルが全然違いますけど(笑)。
やりとり自体がおもしろいのなら、
ほぼ日は、いいので。
自分が行ってそうなった取材も
ありますよね。
──
具体的にこの記事、というのはありますか?
奥野
荒俣宏さんの取材はそんな感じでした。
もともとの自分の企画書どおりには
まったく進まなかったけど、
荒俣さんが全然違う話をしはじめたわけです。
それが、めちゃくちゃ面白くて。
普通の雑誌とかだと、その全部を
記事にすることはできないけど、
ほぼ日だとできたんですよね。
●奥野さんの記事(4)
目眩く愛書家の世界
〜荒俣宏さんにいざなわれる〜
──
はい。
奥野
で、そのとき
「インタビューってそういうことが面白いんだ」、
つまり何かがひっくり返ることが
面白いなと思って、
そこから「インタビューって面白いな」と
思いはじめたというのはありますよね。
──
なるほど‥‥。
じゃあもし、たとえば相手のかたが
想定内のことばかり話されたとしたら、
どうですか?
ご自身の著書に書いてあることを
そのままなぞるような話になったりとか。
奥野
ぼくは基本的に取材に行くときは、
自分がその人の考えに共感していたり、
大切なことを話されているなと思ったり、
「教えてもらいにいっている感じ」なので、
それはそれでいいんですね。
話をしてもらえるだけで、ぼくの場合は成立してます。
──
ああー。
奥野
仮にずーっと本の内容そのままだったとしても、
それはそれで、あるていど聞くと思います。
本に書くくらいってことは、
相手の方がものすごく大事に考えている
内容ということだから。
ただ、話を聞きながら、
「記事が本と同じ内容になるな」と思ったら、
どこかでぜんぜん違う質問をしたりしますね。
たとえばこどもの頃の話とか、
ごはんは何が好きですか、みたいな話を。
──
ごはんはなにが好きですか(笑)。
奥野
そういうのは原稿にならないことが
ほとんどですけど(笑)、
そこで場の空気が変わって、
また別の話がはじまったりもするので。
──
自分の場合は、つい焦って
「よくあるインタビュー」のような
質問ばかりしてしまいがちな気がするんです。
奥野さんはそういう質問ってされますか?
奥野
ぼくは、してないような‥‥。
やっぱりそれをすると、
いいものになりにくいのが
わかるじゃないですか。
だから、そうならないようには
やろうかな、と思ってるんですけど。
──
ただ、うわべのことをとっぱらって
話を聞くときには、自分がそのまま出ますよね。
裸でいかないといけない、みたいな。
そのあたりの恐怖はないですか?
奥野
ああー、あんまりそこはないですね。
ぼくはやっぱり話を聞きに行ってるので。
インタビューであって、
対談ではないじゃないですか。
対談というのは、
ときにふたつの主張がぶつかって、
それが面白かったりするものですけど、
ぼくはやっぱり
「この人のことが聞きたい!」
と思って行ってるから。
──
はい、はい。
奥野
やっぱりその‥‥なんでしょう、
態度として素直なんじゃないですか(笑)。
相手の方が言っていることにも、よくウケるし。
反論とかもよっぽどじゃないと
しないですし。うん。
だからまあ‥‥ほんとにもう、
やってることはおしゃべりなんですよ。
──
おしゃべり。
奥野
誰かとしゃべるときって、
わざわざ怒らせたりとかってしないし、
難しい質問とかもしないですよね。
それと同じです。
まあ、山口晃さんの場合とかだと、
難しい質問を投げかけると、
すごく面白い答えを
返してくださったりするので、
あえて聞いたりもするんですけど。
●奥野さんの記事(5)
技術とは、なぜ、磨かなければならないか。
─画家・山口晃さんに訊く「絵描きの技術論」
──
はああー。
奥野
やっぱり、インタビューって、
おしゃべりみたいなことをさせてもらいに
行くわけですけど、
そこの時間が、なにかぼくにはいっこいっこ、
わりと温かい思い出として、残ってるので。
その感じが読者の方にも届くと良いのかな、
とか思いながら、
あとで編集してる感じですかね。
──
文章についても聞いていいですか?
奥野さんの文章って、
独自のリズムがある気がするんです。
「型にはまってない文章」というか。
奥野
まあ、「型にはまったことをするな」は
自分がほぼ日に入ったときに、
糸井さんにかなり直されたところなので、
その影響があるんじゃないですか。
毎晩毎晩、糸井さんに直接原稿を渡して
直してもらうことが
長く続いた時期があって、
そのときに学んだことというか。
それ以来、すこしでも常套句の気配があると、
「やだな」と思うようになった気がします。
──
ええ。
奥野
でも、だからといって、
珍しい表現をしようとは、
まったく思わないんですよ。
自分が書いてるのって、たぶん
「説明文」なんですよね。
そこで起きた状況の説明をしてるだけ。
──
あ。そうですか。
奥野
そして修飾語とか、形容詞をいっぱい使うのが、
あまり好きじゃないんです。
きちんと意図があるとき以外は、使いたくない。
だから基本的には、
「いろんな飾りを取り払った文章で
説明をしている」
ということな気がしますけどね。
──
へええええ‥‥。
奥野さんの文章は、テンポがよくて、
すいすい読めるというのも、よく思うんです。
会話の応答がはやい、というか。
奥野
まあでも、いまやってるこの感じですよね。
いまはビデオチャットなんで
多少ギクシャクしてるけど(笑)、
お互いにしゃべりあってるだけですよね。
それをそのまま起こしてるだけで、
何のコツもないというか。
──
ほんとですか(笑)。
奥野
小学生もやってるようなことを
やってるだけのような気が。
──
ええ? いやぁ‥‥。
奥野
でも、その「感じ」を、
「律儀に残す」ってことは、
やってるかもしれないですけど。
──
はい、はい、はい。
奥野
よく、外部の人に
「ほぼ日の記事はあいづちが多い」って
言われるじゃないですか。
あれ、みんな意図があって残してると思います。
たぶん読みやすさって、
リズム感に直結してるから。
──
一般的な会話って、実は微妙に整合性が
とれてないものだと思うんです。
そこについてはどう考えてますか?
奥野
ああー、そのあたりの整合性は、
昔はすごく気になってたんです。
けど、いまは
「2時間のなかで発言が矛盾するのが人間だな」
って思ってますね。
だから、頭のほうで言っていることと、
終わりのほうで言うことが違ってても、
いまはそのまま出したりしています。
編集的に「こう感じてほしい」とかで
仕立て上げちゃうのは、
ぼくにはなんか面白くない気がするので。
だから素直に
「こんなことでした」を説明する。
そこから何かを感じてもらえれば嬉しい。
そんな気持ちでやってるところが
大きいかもしれないですね。いま。
──
自分の原稿の「良い」「悪い」って、
どこで判断をされてますか?
奥野
はっきりした判断基準はないけど、
自分が飽きっぽいのがわかってるから、
読むと、自分でなんとなくわかるんです。
「なんかおれ、飽きてんな」って。
やっぱりその時点では、
原稿が完成してないんですよね。
だから、飽きっぽい自分が
飽きずに読めるようになるまで、
推敲とか、編集をして、
なんとか飽きずに読めるようになったら、
オッケーを出している感じです。
──
ああー。なるほど。
奥野
まあ、それも、読むときどきの気分に
よるかもしれないですけど。
ただ、やっぱり飽きないものにしたいですよね。
いつ、誰が読んでも。
そういうものにしたいなとは思いながら
作ってますけどね。
(インタビューおしまい)

奥野さんはこんなふうに、話のあいだずっと、
とても真摯に答えてくれたのであった。

話を聞きながら、ぼくは何度となく
「嘘をつかない訓練が身についている人だ」
と思った。

たぶんそれは、奥野さん自身が話の中で言っていた、
「(嘘のようなものが混じりはじめると)
いいものになりにくいのが
わかるじゃないですか」
ということにつきるんじゃないかと思う。

奥野さんは、ほぼ日に入って、
糸井さんとのやりとりの中で
嘘のない言葉だけを使う訓練をした。
さらに、たくさんのかたに
インタビューをしていく経験のなかで、
その技術を、どんどん研ぎ澄ませていった。
その過程でたくさんの魅力的なインタビューが生まれ、
さらに、1冊の本まで誕生することになった。

そういうことなんじゃないかと。

今回、実のところ、インタビューへの苦手意識から、
ぼくは話を聞くまで、ちょっと緊張していた。
(社内なのに!)
だけど奥野さんと話しはじめたら、
わりとなんとかなってしまった。
さらに言えば、ぼくですらこのとき
「おしゃべりの温かさ」みたいなものを感じた。
それはひとえに奥野さんという人の力で、
奥野さんがまっすぐに嘘のないやりとりを
してくれたから、という気がする。

そして、取材相手のどの人に対しても、
奥野さんが常にそういう態度で
向き合っているからこそ、
ひとつひとつのインタビューが
「いっこいっこ温かい思い出」として、
奥野さんの心に積み重なっていく。

そんなことを感じて、ぼくは
「そりゃあいいものになるよなあ‥‥」
と思った。

いやはや、奥野さんのことを聞くつもりが、
自分の勉強にもなってしまった。

『インタビューというより、おしゃべり。』
という本は、そんな奥野さんの、
大切に積み重ねてきた温かい思い出を
ひとつひとつ、のぞかせてもらうような
本でもあると思います。

記事の向こう側には、
その、温かいやりとりが
たぶんいつもあるはずで。

そのあたりを感じながら本を読むと、
またいっそうひとつひとつのインタビューの
魅力が見えてくるのではないかと、
話を聞いて、ぼくはそんなことを思いました。

(ほぼ日 田中正紘)

(次の乗組員につづきます。)

2020-04-24-FRI

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  • <本について>

    『インタビューというより、おしゃべり。
    担当は「ほぼ日」奥野です。』
    奥野武範

    星海社
    ISBN: 4065199425
    2020年4月26日発売
    ※更新時27日と記していましたが、ただしくは26日です。
    訂正してお詫びいたします。(2020年4月22日追記)
    1,980円(税込)

    星海社さんのページはこちらです
    Amazonでのお求めは、こちら。
    ※ほぼ日ストアでの販売はありません。