インターネットのあらゆる場所で
ヒットを連発するオモコロが、
新しい事業「オモコロ出版」を始めます。
Webメディアのオモコロがなぜ、
いま紙の本をつくるのでしょうか。
そもそもオモコロはどんな環境で、
おもしろコンテンツを
生みまくっているのでしょうか。
気になる、気になりすぎるということで、
オモコロを運営する
株式会社バーグハンバーグバーグ社長の長島さんに
お聞きしました!
長島さん、オモコロ出版ってどんな事業なんですか?

この授業の動画は、
「ほぼ日の學校」で全編ご覧いただけます。

>長島 健祐さんプロフィール

長島 健祐(ながしま・けんすけ)

新潟県新潟市出身。
ニコニコ動画の広告の立ち上げに参画。
その後、グリー株式会社、株式会社nanapi
(現Supership株式会社)でIP戦略、
アライアンス、メディア運営など
様々な分野で経験を積み、
2016年にバーグハンバーグバーグに参加。
2019年、代表取締役に就任。
社長となった今でも数多くの
デジタルプロモーションに
第一線で携わり続けている。
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【第6回】「いいやつ」が売れてほしい

──
長島さんにとって、
残ってほしいライターさんとは
どんな方なのでしょうか。
長島
売れてほしいライターは、
「いいやつ」というか。
──
いいやつ。
長島
真面目に頑張ってるライターは売れてほしいし、
みんなにも知ってほしいし、
報われてほしいですね。
トロの上澄みだけすくって食べるような、
なにも頑張ってないのに
おいしいところだけさらっていく人よりは、
頑張ってるライターのほうが応援しがいが
ありますし。
それに、結果的にも
「頑張ってて、人がいいライター」が
残っている気がします。
継続的に記事を書き続けてる人が、
実力も上がっていますし、
良い記事はしっかりウケるので、
頑張ってる人が報われる世界に
なっていってるのかなと思いますね。
才能一発でかっ飛ばしていく人がいれば、
それはそれでハッピーなんですけれども、
意外とそうなっていないので。
継続性や持久力は大事なんだと感じます。

──
コツコツ継続できるというのは、
「いいやつ」のひとつの指標ですね。
長島
納期を守ったりとか、嘘をつかないとか、
ほんとにそういったところが大事です。
納期って、やぶったもん勝ちとか、
やぶるのがかっこいいと思う人も
いるかもしれませんが、
全然そんなことないです。
「真面目にやりましょう」
ということですね。
──
破天荒な作家のイメージとは違うんですね。
ちょっと意外です。
長島
と言いつつも、
みんな納期はやぶるんですけども(笑)。
ただね、そのやぶり度合いと言いますか。
──
納期を守ってもらうための
コミュニケーションは
密にされているのでしょうか? 
長島
はい。いまのオモコロ編集長の
みくのしんは、ライターとの
コミュニケーションが抜群にいいんです。
なので、納期などの問題は、
まさにコミュニケーションで
解決していると思います。たぶん。
──
コミュニケーションも含め、
Webライターや作家という言葉に
入っている仕事って、
すごくたくさんあると思うんです。
人柄もそのひとつだし、企画を立てるとか、
多くの人に読まれるようにする
というところまで
「ライター」の仕事に入っていて。
大変なお仕事ですよね。
長島
そうなんですよ。
ぼくらも実際に本を出すまでは、
「出版社さんが
盛り上げてくれるんじゃないか」
「なんでもやってくれるんじゃないか」
と思いがちだったんですけども、
意外とライターが頑張らないと、
なかなか本が広まっていかないんです。
──
本を出したところまでで、
まだ5%ぐらいだという話もありますね。
出してから、あと、95%仕事があると。
長島
そのぐらい、告知やサイン会、
書店のイベントでも、
著者自身が協力してやっていかないと
売上が伸びなかったりするので、
著者がそれを気持ちよくできるように
気持ちいい環境をつくっていきたいんです。
それに、自分自身が著者を経験して
思ったのが、「自分の本の告知なんて
したくない」ということだったんですよ。
なんか、ちょっと恥ずかしいし。
──
あーー。
長島
やっぱり、斜に構えたまま売れたい
っていう気持ちがあったりして。
でも、斜に構えていて売れることは
ほとんどないので、ぼくのような立場の者が
ライターの背中を押すことが必要だと
思っています。
誰かに「もっと告知しよう」
と言われればやりやすいと
思うんですけれども、
自分の本について「買ってください」って、
人によってはなかなか言えないので。
自分の宣伝なんてして、
ダサいと思われるんじゃないか‥‥とか、
考えてしまって。
──
その葛藤との戦いですね、「売る」って。
長島
ほんとにそうです。
ダサいことはしたくないんですけどね。
ただ、ちゃんと自分らができる範囲で
できることはやっていきたいです。
──
2026年9月に、オモコロ出版
最初の書籍が出る予定で、
第2弾ぐらいまで
告知されている状況ですね。
「2年ぐらい様子を見る」と
おっしゃってましたけど、
2年後にオモコロ出版が大成功していても、
もしかしたら撤退していても、
もう一回お話を聞いてもいいですか。
長島
もちろんです。
エグエグの大ヒットしてたら、
ぼくも堂々と来られます(笑)。

──
「あの言葉が現実になりました」と。
でも、万が一撤退していても、
お話をお聞きしてみたいです。
長島
ありがとうございます。
ぼくのモチベーションの原石のひとつが
「次、この人と会うときに
ちゃんとえらそうにしたい」
ということで(笑)。
次にほぼ日さんとお会いするときに、
ちゃんと胸を張って来られるように
頑張ろうと思いました。
──
きょうここにいるメンバーは、
オモコロ出版の一冊目、
絶対に買うと思います。
長島
あ、うれしーい。
ありがとうございます。
──
長島さんの「オジだけど応援したい」と
思わせる雰囲気を体感しました。
部外者ながら、
オモコロ出版の始まりに、
なんだか当事者のように
ドキドキしてきたくらいです(笑)。
大ヒットを出されたら、
すぐおうかがいします。
長島
ぜひ、お願いします。
──
「撤退した」という噂を聞いたときも、
ご連絡します。
長島
そのときはそのときで、
堂々と来ます(笑)。

(終わります。お読みいただき、ありがとうございました。)

2026-09-13-SUN

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  • オモコロ出版第1弾が発売されます!

    オモコロ出版からの1冊目として、
    オモコロライターのかまどさん、
    みくのしんさんによる読書シリーズの第3弾
    『本が読めない34歳がはじめてごんぎつねを読む』が、
    2026年9月10日(木)に発売されます。

    特別編として、
    『変な絵』などの著者である雨穴さんと
    かまどさん・みくのしんさんによる
    対談も収録されています。
    帯には、雨穴さん、原宿さん、
    ダ・ヴィンチ・恐山さん、
    ARuFaさんの4名によるコメントを掲載。
    「オモコロ総出でお届けする渾身の一冊」です。