
この漫画のもとになった投稿
保育園の帰り道、
コドモは、
ご近所の仲良しのAくんBくん兄弟と
一緒に帰る。
Aくんと手を繋いでさっさと歩き出し、
小さなBくん置いてきぼりだったので、
わたしは手を繋いでいた。
帰宅後コドモはしゃくり上げて訴えた。
「お母ちゃんは、
〇〇ちゃんのママなのに
Bくんとお手々繋いでて寂しかった」
お手伝いもたくさんしてくれて、
ごっこ遊びではいつも先生役で、
保育園でも
歳下の子達のお世話が大好きで、
急にしっかりしてきたなぁと思ったけど、
まだ生まれて数年だもんね。
ごめん、お母ちゃんが悪かった。
(春巻き/いつかの「今日のざんげ室」より)
数十年前、20代のころ。
友人Aちゃんのお父さんが急逝された。
お通夜に行って帰宅すると、
狭いアパートで物音がする。
ドキドキしながらそっと入って
電気をつけると、
黒猫がニャーニャー鳴きながら
こちらをじっと見ている。
「ど、どこから入ったの?」
とか言いながら、
玄関から出て行ってもらった。
たぶん、ちょっと開けていた
お風呂の窓から入ったのかと考えながら、
少し落ち着いて黒猫の顔を思い出した。
大きな瞳が
Aちゃんの亡くなったお父さんを
思い出させた。
遊びに行くと
「いつもAちゃんと仲良くしてくれて
ありがとうね~」
と、大きな声で話しかけてくれた。
「Aちゃんとこれからも仲良くしてね」
と、最後に
伝えにきてくださったのかもしれないと、
勝手だけど思われて、一人で泣いた。
(像90/いつかの「今日のいぬ・ねこ」より)
先日、友だちの息子くんの結婚式に呼ばれた。
ただの友だちではない。
14歳のころから40年あまりの友だちで、
その息子くんの出産に立ち会い、
産まれた瞬間から
ずっとずっと見守ってきた大切な息子くんだ。
結婚式の途中、
花嫁さんがお色直しの退場のときに
付き添いの人がサプライズで呼ばれていた。
弟さんと縁のある女性が呼ばれ、
女性は嬉し泣きをしていた。
そうだよね、泣いちゃうよねなんて感動していた
新郎退場のときの付き添いに、
なんと、わたしの名前が呼ばれた。
もう前に出ながら大泣きして、
付き添いながら涙が止まらなかった。
ほんとに優しい子に育ったね。
何度も何度も思い、涙が止まらなかった。
(57歳、親戚のようなおばちゃんより/
いつかの「今日のコドモ」より)
家族4人布団を並べて川の字で寝ています。
長男次男は
布団と布団の間で寝るのが落ち着くそう。
長男が言いました。
一人で寝るようになったら
この気持ちいい「すきま」もなくなっちゃうんだね。
みんなでいるからできる「すきま」なんだね。
そっか、ひとつだけではできないのが「すきま」か。
家族みんなで隣り合うからこそできるそこは
君たちの安全基地だったんだね。
もうすぐ部屋を手に入れる君たちは
「すきま」を巣立っていくんだ。
その先には大きな「よはく」が待っているよ。
それはそれできっといいものだよ。
(すみえ/いつかの「今日のコドモ」より)
2026-04-04-SAT
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エピソード、募集中です。
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「今日の小ネタ劇場」とは
2005年から連載を開始した読者投稿コンテンツです。2022年時点ですでに17年以上、「今日のコドモ」「今日のダンナ」「今日のじーばー」「今日の気になるあいつ」….などの20以上のカテゴリから、日替わりで毎日欠かさず3ネタを更新してきました。アーカイブを残していないため、その日のネタは、その日にしか読めません。2016年には、過去の傑作から選りすぐって書籍化もされました。ほぼ日に来たら、まずはここからという読者も多い、大人気のコーナーです。今日の「今日のコドモ」は、こちらからどうぞ。
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今日マチ子
漫画家。1P漫画ブログ「今日マチ子のセンネン画報」の書籍化が話題となる。文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に4度選出。戦争を描いた『cocoon』は「マームとジプシー」によって舞台化。2014年に手塚治虫文化賞新生賞、2015年に日本漫画家協会賞大賞カーツーン部門を受賞。『みつあみの神様』は短編アニメ化され海外で23部門賞受賞。コロナ禍の日常を絵日記のように描いた近著『Distance わたしの#stayhome日記』が、2022年1月『報道ステーション』にて特集された。
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漫画:今日マチ子
編集:奥野武範(ほぼ日)
デザイン:杉本奈穂(ほぼ日)
感謝:「今日の小ネタ劇場」を愛する
すべてのみなさま
