
entoanが「ほぼ日」に登場したのは、
2012年の秋冬シーズンのこと。
イラストレーターの大橋歩さんによる
「a.」(エードット)というアパレルブランドで、
「革のトートバッグ」をつくったのが、
“若き靴職人”、entoanの櫻井義浩さんでした。
そこからおつきあいがはじまって、
2015年からは「ほぼ日ストア」内で
独立した販売ページがスタート。
革靴をつくるさいにどうしても出てしまう「余り革」を
できるだけ無駄なく活用しようとつくりはじめた革小物
(ポーチ、お財布、トートバッグなど)を
紹介してきました。
「ほぼ日」で紹介した履物は、
通販でもサイズが選びやすい
ルームシューズとフリンジサンダルのみ。
本業である手づくりの本格的な革靴は、
櫻井さんたちによる対面でのフィッティングと
対話による微調整、そして発注してから
すこし長めの制作期間を必要とするため、
販売を展示会と直営店の実店舗にかぎっています。
そのため「ほぼ日」ではすっかり「革小物のentoan」の
印象が定着しているのですけれど、
今回、entoanのはじめてのスニーカースタイルの革靴を
「ほぼ日」で販売するにあたって、
櫻井さん、富澤智晶さんにお話をききました。
あわせて、あらためて
「革靴のentoan」がどんなブランドなのか、
entoanの靴をじっさいに履いている
三人のかたにお話をうかがうことにしました。
写真家、画家、都市経済学者、
それぞれのentoanとのおつきあいを通して、
彼らの創作姿勢に触れる連載です。
> 平野愛さんのプロフィール平野愛(ひらの・あい)
写真家。
1978年京都市中京区生まれ。
御所南の築100年の洋風町家で育つ。
現在、大阪在住。
自然光とフィルム写真のフォトカンパニー
[写真とプリント社](現・写真と色々)を共同設立。
住まい、暮らし、人を軸に
撮影から執筆まで幅広く手がける。
写真集に『moving days』、写真担当書籍に
『恥ずかしい料理』(ともに誠光社)がある。
2015年よりUR都市機構のウェブマガジン
「OURS.」「うちまちだんち」企画・運営・撮影、
2018年より無印良品堺北花田&
京都山科つながる市(いち)プロジェクトの
コンセプトフォトを担当。
2020年より劇中写真として、
NHK土曜ドラマ「心の傷を癒すということ」
NHK連続テレビ小説「おちょやん」
「カムカムエヴリバディ」などがある。
2025年、映画『港に灯がともる』(安達もじり監督作品)
ではメインビジュアルのほか
撮影現場に密着した写真集「LIGHTS」を刊行。
2026年1月神戸元町の書店1003にて写真展開催予定。
- 櫻井くんがエスペランサ靴学院という
専門学校の学生だった時代からのお付き合いです。
当時、私はそこのオフィシャルカメラマンといいますか、
イメージ撮影を10年ぐらい担当していて、
学生とカメラマンとして出会ったんです。 - 櫻井くん、飛び抜けて雰囲気がありました。
学院長からのお勧めで、
「平野さん、彼の作品、たぶん好きだと思うんで、
よく撮ってあげてください」と言われ、
その時に撮影したのは、アート的な靴でした。
写真:ほぼ日
- その写真の評判がよくて、
翌年の入学案内パンフレットに
櫻井くんの靴の写真が載ったんです。
そんなこともあって親しくなって、
いつかデビューしたら買わせてねって
話していました。 - そして、entoanがデビューしてすぐに
展示会のお知らせをもらいました。
大阪のシェ・ドゥーヴル(chef d’oeuvre)っていう
カフェギャラリーでの展示会。 - はじめて櫻井くんのつくる靴をずらりと見て、
「おーーっ!」ってなりました。
アートから靴になってる、
プロの靴職人になったんだ、と。
もう、姉のような気持ちでした。 - そこから年に1足、3年続けて靴を買いました。
普通のスリッポン型の黒と茶色を色違いで、
そしてオーソドックスなひも靴も。
なぜ3年連続で買ったかというと、
ひとえに履きごこちがすごくよかったんです。
しかも、あまり劣化せず、
いい味わいが出て来る靴だなと思って。
もともと革靴が好きで
けっこういろいろなメーカーのものを買ってたんですけど、
すっかりentoanばっかり履くようになりました。
写真:平野愛
写真:平野愛
- 修理のできる靴なので、
ちょっと裏が擦り切れてきたら、
近くの修理店に出して、
修繕しながら履き続けています。 - 埼玉の店まで行くのが遠いので、
entoanに戻して直してもらうことは
まだしてないんですけれど、次はそうしてみようかな。 - 茶色の靴はわりと日常的に履く用に、
黒い方はフォーマル向けに使い分けてます。
職業柄、式典に出たり、
舞台挨拶やトークショーで登壇することもあって、
そういうときのための、正装の靴です。 - 足元ってけっこう人が見ますよね。
自分もよく見ているので、
ちゃんとするときはentoanの黒だ、って。
写真:平野愛
写真:平野愛
- その3足を揃えたのが、
今から10年ぐらい前のことになります。
それを修理しながら、回転しながらって感じですね。 - あと、まだまだありまして。
ルームシューズです。
あれは、「ほぼ日」さんでも売られたんですよね。
そのとき櫻井くんから連絡が来たんですよ、
「ほぼ日さんで売らせてもらうことになりました!」って。 - 私が買ったルームシューズは、
茶色の革で、ソールが初期段階のものですが、
軽くて、履き心地がよくて、
底がギザギザしてて、
トゥのところがちょっと立ち上がってて、
すごくいいですよね。 - 子どもの学校行事によく持って行きました。
学校行事って上靴、スリッパを持参してくださいって、
あるじゃないですか。
ほかのみなさんは普通のスリッパなんですけど、
entoanだとちょっとオシャレしている感じだし、
役員をやっているとけっこう長時間立ったり、
長く座っていたりするんですが、
足元がとても楽でした。
- それから、このラゲージタグ。
めっちゃかわいいんですよ。
これがすごく活躍しているんです。
移動が多いんです、自分が。
ほぼ毎日、機材を持って出かけているので、
スーツケースにこれをつけています。
雨風受けまくってますけど、大丈夫。
買ったのは靴の展示会です。
いつも余り革をつかったレザーグッズを
いろいろ出されるんですよね。 - このタグ、不思議なことに、
空港で荷物を受けとるときによく目立つんですよ。
すぐに自分のスーツケースだとわかる。
そういうところも気に入ってます。
写真:平野愛
- もう一つは、「ななめパスケース」。
これは撮影助手の誕生日にプレゼントしました。
色の変化も気に入ってくれて、
8年くらいかな。今も毎日使っています。
写真:平野愛
- そうそう、entoanが桐の下駄箱を
つくったことがあるんですが、
そのPR冊子を、私たちが撮って、つくったんです。
その時「玄関でたのしむ時間」ということに、
私、初めて気づかされたんです。
櫻井くんたち、「玄関をプロデュースしたい」と
いうことを言っているんですが、
そういえば、今の暮らしって、
玄関はただ通る場所で、
昔ながらの暮らしのように大切にしていないなって。
写真:ほぼ日
- 私、二人の結婚式の写真も撮ったんですよ。
手づくりのお式で、
中心にあの靴のアート作品が置かれてた気がする。
その写真、まだあるかなぁ?
櫻井さんたちに訊いてみましょうか。
平野さん撮影のお写真、entoanさんにお借りできました!
(つづきます)
2026-02-09-MON
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- [販売方法]
受注販売
※制作できる数に上限があるため、
受付期間中であっても、上限に達し次第、販売を終了します。 - [お申し込み受付期間]
2026年2月16日(月)午前11時〜2月26日(木)午前11時 - [出荷時期]
6月中旬予定 - [商品価格(税込)]
ヌメ革 クリーム ¥49,500
オイルキップ ブラック ¥55,000
スエード グレーxブラック ¥55,000 - [展開サイズ]
22.0cm〜27.5cm(0.5cm刻み) - [商品の展示について]
2月6日~25日のあいだ、
神保町のTOBICHI東京にて実物を展示いたします。
そのなかの2月13日~15日の3日間のみ、
サイズサンプルのご試着をしていただけます。
(お試しいただけるサイズ:22.5cm~27.0cm) - お近くにいらっしゃることがありましたら、
ぜひお立ち寄りください。 - ●TOBICHI東京
東京都千代田区神田錦町3丁目18
ほぼ日神田ビル 1F
営業時間 11:00〜19:00
(2月13日のご試着可能時間は
14:00〜19:00となります)

