
フードスタイリスト飯島奈美さんのレシピ本
『LIFE』シリーズ最初の3巻に掲載したメニューから、
直観的に「興味あり!」と思ったものを教えてください、
とおこなった、大アンケート。
参加者1311名、投票数8408票という
集計しがいのある結果になりました。
その番付を、読者のみなさんの
おたよりとともにご紹介します。
じつはこのアンケート、
これまで写真と文字で紹介してきた飯島さんの料理を、
動画にしたらもっとわかりやすいかも? と考えた、
『LIFE』チームと「ほぼ日の學校」チームの共同企画。
そうしたら飯島さんの料理のすごさが
もっと伝えられるんじゃないかな? と思ったんです。
この結果をうけて、飯島さんと相談して、
どのメニューを動画にするかを考えますので、
たのしみにおまちくださいね!
では10位までのおたよりをご紹介します。
ハンバーグと同率7位に入ったのが、おはぎ。
このレシピ、材料の数がとっても少ないんですよ。
だって、あんこは、
小豆・グラニュー糖・三温糖・塩。
タネは、もち米と、ふつうのお米。以上!
あんこって、自分でいちから煮るのは
ハードルがすごく高い印象があるんですけれど、
飯島さんは「きっとどなたにも
おいしくつくっていただける」ようにレシピを考案。
いまでも「ほぼ日」でごらんいただけますよ。
母が作ってくれるおはぎが大好物でした。
大きな圧力釜いっぱいに炊いた
熱々のごはんを丸めるのは母で、
そこにあんこをまぶすのは
私と二人の姉の三姉妹。
欲張ってあんこをまぶしすぎて、
おにぎりほどの大きさになったおはぎを
3つも4つも食べて
両親に笑われた思い出があります。
大人になっても和菓子好きは変わらず。
けれど、市販のおはぎは私には少し甘すぎて。
親不孝な末娘は母からレシピを習うことも
無いまま家を離れ、母亡き今となっては
教えてもらうことも叶わず。
寂しく思っていた時に
ふと気になって作ってみたのが、
まだ書籍が出る前の『LIFE』の連載で見た
おはぎでした。
これが、記憶の中の母の味
そのままだったんです。
懐かしくて、嬉しくて。
そして、自分で最初から作ってみて初めて、
母が幼い私たちには決してさせなかった
熱々のごはんを丸める苦労も知りました。
3年前に結婚した夫も和菓子大好き。
そして結婚直前に亡くなった義父の大好物も
おはぎ。
今ではお彼岸ごとに『LIFE』のおはぎを作って、
亡母と義父の遺影にお供えしています。
(宮城のあんべちゃん)
(こちらは元々大好きです)。
(じょこ)
「小豆でも煮てみよう」とおもって
奈美さんのおはぎに挑戦してみました。
驚くくらいに美味しくできて、嬉しかったです。
時間がかかる料理でも、
本に従ってちゃんと作ればちゃんとできる、
安心レシピですね。
初めてでも「挑戦してみよう」と思える
素敵なレシピをありがとうございます!
(さだ)
ぼくの家は和菓子屋でしたが、
家のおはぎは、腕のいい職人だった
父のつくるものではなく、
祖母がつくってくれる素朴で大きなものでした。
ちょっと塩をきかせるのがおいしいんだよ、
それを「あんばい」っていうんだよと
祖母が話しながら仕込んでいたのを覚えています。
回答を寄せてくださったかたも、
そんな「おばあちゃんの味」や「おかあさんの味」の
思い出がある人も多いと思うんですが、
飯島さんのレシピがふしぎだなあと思うのは、
「そんな、たくさんの方の思い出に触れる味」
だということ。
みんながいちばんおいしいと思う味をつくってください、
という「ほぼ日」のリクエストに応えてくださっての
ことなんですけれど、みごとなんです。![]()
大皿に、煮玉子といっしょに
たっぷり盛られた写真が最高!
シンプルなんですけれど、
手間も時間もかかるレシピです。
単行本『LIFE3』への書き下ろしです。
マカロニサラダと豚の角煮は何度も作りまして、
これは美味しい! と
夫から褒めてもらいました。
最近『LIFE』を見てないけど、
投票ページを見てたら
豚汁やカレーなどつくりたくなりましたー!
たくさんの美味しいレシピを
ありがとうございます。
料理苦手な私には
たくさんの写真がありがたいです!
あとはやる気の問題。。
(くろくま)
理由はおいしくできるからです。
角煮のタレみたいなものは
お肉売り場に売っていますが、
飯島さんのレシピで作ってからは
買うことはありません。
自分で時間かけて作る過程が好きだし、
おいしくてできてとてもうれしいです。
そのままおかずとして食べたり、
ラーメンに焼豚がわりに乗せたりして、
楽しんでいます。
いつもお人柄が表れる
温かいレシピをありがとうございます。
見ているだけで
おいしい気持ちがみなぎってきます。
本を持っていても
作ったことのないレシピもあるので、
今後も大切に作りたいと思います。
(ちょび)
角煮って丁寧にすればするほどおいしいんですよね。
料理は愛情っていう言い方がありますが、
それって「食べる人(自分も含む)を思うゆえの丁寧さ」
なのかもしれないですね。![]()
おむすび、それもシンプルな海苔むすびを
飯島さんのレシピ本に載せようというのは、
『LIFE』を企画した最初のときから決めてました。
当時は昨今のおむすびブームとはちがう時代で、
おむすびをレシピ化というのはチャレンジ。
でも「飯島さんのおむすびがこんなにおいしいのは、
ぜったいに根拠があるはずだ」って思ったんです。
だから初版の帯も、おむすびの写真だったんですよ。
(いまはしょうが焼きです。)
「ほぼ日」では
「うんどうかいの、おべんとう」の中で紹介。
アンケートで得票数は多かったのですけれど、
コメントはほとんどなくって、
いただいたのはこちらの「うまくできない~」という
おたよりでした。
ごはんの硬さにばらつきが出てしまいます。
重くベタっとしたごはんの時は
あまり美味しく食べられません。
柔らかめに炊けてしまった時でも
美味しく食べられるおにぎりの作り方を
知りたいです。
(ガメスはなえ)
気合入れなきゃ動けないのですが、
なみさんは何時でも動けるよ~な感じが
素敵です。
おにぎり上手く握れるようになりたいです。
ワークショップとかあったら参加します。
(hanao)
そっかー、やっぱり伝えるのが難しいんだなあ。
じつは動画もあるんです。
「ほぼ日の學校」でフルバージョンが、
Youtube版でショートバージョン。
ぼくは何度も目の前で飯島さんがおむすびをつくるところを
見ているんですけれど、いちど、
「これくらいの強さです」と、
手をにぎってくださったことがあります。
それはもう、ほんとうに、「ふわっ!」。
こんなに力を入れないのか! って思いました。
だからできるようになった、‥‥とは言いがたい。
「それぞれのおむすびで、いい」
というふうに、いまは思っているんですが、
飯島さんのおむすびはこうだ、っていうのを、
みなさん、体験してみたいですよねえ。
考えます!![]()
(つづきます)
2025-06-24-TUE

小豆をどうやって煮ていこうかと思っていた時に
『LIFE』を参考にしました。
ごはんへまとわせるところとかもです。
あれから何回も作って、
まあそこそこ手際よくなったのでは?
と自分では思っています。
(ふぶき)