
ある日、ほぼ日に届いた1通のメール。
映画館でよく目にする「映画チラシ」を
30年以上趣味で集めている方からで、
「家に3万枚ほどあるのですが、
よかったら見に来ませんか?」というお誘いでした。
映画チラシが‥‥えっ、3万枚?!
しかも、この方がすごいのは、
ただチラシを集めているわけではなく、
「俳優別」に分類したファイルをつくり、
その俳優のデビューから最新作まで
出演した全作品のチラシを集めるという、
かなり変わった収集癖をお持ちの方だったのです。
誰に見せるでもなく、趣味で集め続けた映画チラシ。
その貴重なコレクションの数々、
ご自宅におじゃまして見せていただきました!
- ──
- 映画そのものは、
どういうジャンルがお好きなんですか。
- Tさん
- ホラーがけっこう好きです。
小学校3年生のとき、
姉に連れて行かれて劇場で観たのがあって。
この映画なんですけど‥‥。
- ──
- 小学生でこれは‥‥!
- Tさん
- ほんとうに怖くて怖くて。
なんでこんなもん観せるんだって。
- ──
- お姉さんは平気だったんですか。
- Tさん
- 姉は5歳上で中学生だったので、
ちょっと怖いもの見たさがあったのかも。
でも、こっちはまだ小学生ですからね(笑)。
あれで耐性がついたのかもしれない。
『サスペリア』も好きです。
- ──
- 「決して、ひとりでは見ないでください」
- Tさん
- 当時、このコピーが流行ったんですよね。
- 一応、ホラーファイルもつくってあります。
『オーメン』『13日の金曜日』『悪魔のいけにえ』。
このあたりはデザインもかっこいいんです。
- ──
- ホラーは他に比べて、
攻めたデザインが多い気がしますね。
- Tさん
- 映画のテーマがはっきりしている分、
デザインにも勢いがありますよね。
- ──
- 『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』。
ああ、これもまた懐かしい。
- Tさん
- 思わせぶりがすごいですよね。
かなり要素を絞ったチラシだと思います。
- ──
- よく見ると、手形がいっぱい‥‥。
- Tさん
- ホラーとは打って変わって、
「仮面ライダー」のファイルはどうですか。
- ──
- なんでもありますね(笑)。
- Tさん
- 仮面ライダーの映画は昔からありますけど、
チラシがきちんと単体で存在するのは、
おそらく平成ライダーになってからなんです。
私が調べたかぎりでは、アギトが最初。
- ──
- あー、漢字にはルビが振ってあるんですね。
小さい子でも読めるように。
- Tさん
- でも、デザインはけっこう大人っぽいです。
ごちゃごちゃしてるけど、
ちゃんとフォーマットに添っていて、
デザイン的にも上手いなって思います。
- ──
- おーっ、電王。
うちの子どもが再放送でよく観てました。
- Tさん
- 佐藤健さんですね。
うちの子どもはフォーゼでした。
福士蒼汰さん。
- ──
- このファイルは親子で盛り上がりますね(笑)。
- Tさん
- 仮面ライダーシリーズは見てて飽きないです。
映画チラシとはまた別の、
日本のヒーローものの歴史が感じられます。
- ──
- ちょっと話は変わりますが、
Tさんが使っているファイルって、
全部同じメーカーですか?
- Tさん
- これは「西友」で買ったファイルなんですけど、
いまはもう売っていないんです。
B5サイズのファイルって、
そもそも種類があまりないみたいで。
- ──
- いまはどうされてるんですか?
- Tさん
- いまは「ナカバヤシ」というメーカーのものを
ネットで購入して使っています。
1冊600円ちょっとくらいです。
B5サイズになると、
選択肢がそんなにないんですよね。
- ──
- そっか、映画チラシはB5サイズなんですね。
- Tさん
- ときどきちがうサイズもありますけど、
基本は昔からずっとB5ですね。
- ──
- 全部ブックタイプですけど、
バインダータイプは使わないんですね。
- Tさん
- 真ん中にリングがあるものですよね?
あれはダメなんですよ。
- ──
- ダメ?
- Tさん
- 映画チラシの中には、
2枚で1枚の絵になるようなデザインが
ときどきあるんです。
真ん中にリングがあると、
見開きのデザインがたのしめなくて。
- ──
- ああ、なるほど。
- Tさん
- 例えば、こういうのもそうですね。
これ、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの
2枚見開きでひとつになるデザインなんです。
- ──
- おぉ、かっこいい!
- Tさん
- スキマはなるべくないほうがいい。
だからいまはこのファイル一択ですね。
(明日につづきます)
2026-08-23-SUN













