夕方6時30分ごろになったら、
ほぼ日のキッチンでなにかをつくり、
まわりで適当な雑談をし、
それを生中継するという、
行き当たりばったりな中継コンテンツです。
さぁ、今日はなにをつくって話しましょうか。

中継のある日は、午後6時30分になりましたら、
Twitter(@1101complus)から生中継します。

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3月16日 

天丼

みなさんこんにちは、ほぼ日のスガノです。

月曜のメニューは天丼でした。
正直いって、
あんなに時間がかかるとは思っていなかった‥‥。
終了時、たいへんな時刻になっていましたね。
生でおつきあいいただいたみなさま、
ありがとうございました。
本日も夕方6時30分から
ほぼ日のTwitterで生中継を配信いたします。

天丼は長時間&超大作となりましたが、
糸井さんも遊びにきてくれて、
まことにたのしい数時間でした。
みなさん。
天ぷら揚げるのって、たのしいね!

▲糸井さんも食べにきてくれました。 ▲糸井さんも食べにきてくれました。

<材料>
あなご/いか/ほたて/えび/わかさぎ/
れんこん/たらの芽/まいたけ/しそ/
海苔

コツのいらない天ぷら粉揚げ上手/水

酒/みりん/しょうゆ/かつおぶし/ごはん

あれこれ材料を用意しすぎたのが、
時間がかかった要因でした。
それぞれの下ごしらえが、あんがい大変です。

今回特筆すべきは、
先週の三色団子ゆで騒動から
のりにのっている永田さんでしょう。

▲自分で抜いた軟骨イカソードに魅せられる永田さん。ライトセーバーみたい。 ▲自分で抜いた軟骨イカソードに魅せられる永田さん。ライトセーバーみたい。

永田さんは、いかさばきを担当しました。
まじめにまじめに、
誰も求めていないのに
手引を声に出して読みあげながら、
いかの下ごしらえを完遂しました。

今後、我々のチームに
どのようないかメニューがやってきても
もう大丈夫です!
すべてうちの永田が、
イカライトセーバーでいかの相手をしてくれます。
いか大根もいか里芋もいかしゅうまいも大丈夫。
いかメニュー、カモ―――ン。

それからね、野菜のおいしさったら、なかったです。
天ぷらにすると香りの成分が引き立って、
気持ちの悪いたとえで申し訳ないですが、
野菜の香水を食べている気分でした。
揚げたてをパクパク食べていくそのようすを
ぜひ動画で振り返ってください。

▲きれいに下ごしらえされた、いか。 ▲きれいに下ごしらえされた、いか。

海で老いた海老を器用な山下さんが、
たらの芽などの野菜をスガノが、
洗ったり切ったりして下ごしらえしました。
そして、揚げる作業は山下永田ぼうし両人が
ほとんどやってくれました。

ですので、私は便宜上、
「揚げたてを食べていくだけの役割」に、
しばらくのあいだ、なっていました。

みなさんがコメントで
「天ぷらは1秒ごとに味が落ちる」
と教えてくださいましたが、
あれは真実ですね。
天ぷらは揚げたてがいいッス。
だからカウンターでひとつひとつ食べさせる形式の
お料理屋さんが多いんですね。

▲揚げたてをとにかく次々食べていた私。 ▲揚げたてをとにかく次々食べていた私。

▲じゃんじゃん揚げていく! たのしい。 ▲じゃんじゃん揚げていく! たのしい。

いかを揚げるときに爆発するのが怖くて、
今日はそれが山場だと思ってました。

永田さんがずいぶん水切りをしてくれたのですが、
それでも、ゲソを揚げだしたとたん、
ぽーんぽーんと、花火があがるように
油がはねたのが見事でした。
はねた、はねた。
ほんとに「忘れたころにはねる」ですね。
やけどしないように気をつけないと。

▲向田邦子さんスタイル(?)で、油はね防止盾。便利でした。 ▲向田邦子さんスタイル(?)で、油はね防止盾。便利でした。

みなさんが
「最近の天ぷらはかんたんにできますよ!」
とおっしゃっていたとおり、
コツのいらない系の天ぷら粉というのは、
すごいですね。
慣れてなくてもカラッと揚げられます。

揚げたてがおいしいのもよ〜くわかったのですが、
今回私が食べたかったのは
なんといっても「天丼」なのです。

それは、調理をはじめる前、
天ぷらを成功させる自信がまったくなかったから。
天丼であれば
丼つゆ=Don’t youを
『LIFE』のレシピでつくればいいから、
最後になんとかなると思ったのです!

▲Don't youを盛りつけた丼にまわしかけ〜。 ▲Don't youを盛りつけた丼にまわしかけ〜。

『LIFE』の天丼つゆは、
やっぱりまちがいないうまさでした。
これも「かもめ食堂のしょうが焼き。」と同様、
『LIFE』1巻にあたる本
「なんでもない日、おめでとう! のごはん」
掲載されています。

丼によそう頃には
天ぷらがすこしさめていたのですが、
この『LIFE』の天丼つゆのおいしさに、
すべてを助けられました。
天丼のよろこびはDon’t youによって保証されます。

▲遊びに来てくれたのは、いわもっちゃん、糸井さん、宮くん。 ▲遊びに来てくれたのは、いわもっちゃん、糸井さん、宮くん。

▲紙でたとえた糸井さんの風呂のフタの話。 ▲紙でたとえた糸井さんの風呂のフタの話。

糸井家のお風呂のフタの話、
ここでしか聞けない話でした。おもしろかったですね。
個人的には、
「半年かけて『あ、自分がやってんだ!』と気づいた」
というところがめちゃくちゃおもしろかったです。
自身の深層心理の分析に移る前に、
その「自分がやってんじゃん!」の
ワンクッションが入るのが、
糸井重里さんという人なのですね。

動画中継だからこそできるおしゃべり、
もっとやりたいです。

それにしても、です。
今回のキッチンは途中まで
「揚げてアツアツの天ぷらランド」でした。
ほんとうにたのしいかった。
なぜいままで天ぷらを
家でつくったことがなかったんだろう!
粉のコロンブスがすでに発見されていたというのに、
大後悔時代です。
(すみません、終了時間が遅かったので
あたまがまわらず、
ダジャレがおかしな方向にキレています)

▲自宅でも、やってみようと思いました。 ▲自宅でも、やってみようと思いました。

みんなでたのしく食べたあとは、お片づけ。
永田さんは感動した「剣先いかライトセーバー」を
撤収時にあっさり破棄していました。
いか記念で、取っておけばいいのに。

▲さようなら、いか記念。 ▲さようなら、いか記念。

<おまけ>今日の撤収動画

今回の天丼は、はからずも
長時間ロケになってしまったので、
次は軽いメニューにしてみようかな、と
いまは思っています。
でもまた目論見違いで巨編にしてしまうかも。

そして。
中継中に予告しましたが、今週木曜日(19日)には、
レ・ロマネスクのTOBIさんが来てくださいます。
何をつくってくださるのか、とてもたのしみです。
やっぱりフランスのものなのかな。

そういえば、最近のコメントに
フランス語がときおりまじっています。
おーい、フランス。お互い乗り切ろう〜。

 

3月16日スガノ記

(今夜もおたのしみに!)

2020-03-17-TUE

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