
- 大正の末生まれの亡き祖父は、
10代後半〜20代前半に海軍に所属していたそうです。
何度かの出征を経て帰国し、
母をはじめ4人の子供を育て上げました。
大正生まれの人らしく、
厳しく威厳がありつつも優しい、
昔の校長先生のような人でした。
そんな祖父は、わたしたち孫にはもちろん、
母たち自分の子どもにも
手をあげるような「しつけ」を
決してしませんでした。
親や教師の体罰が当たり前だった、
あの昭和の時代にです。
母が祖母から聞いたところによると、
「殴りつけて言うことを聞かせるのなら、
牛や馬と一緒や。
人間は殴らんでも言葉でわかるんやから、
暴力なんぞ必要ないんや」
とつねづね言っていたそうです。
おそらく、軍隊では酷い目に遭っていたのでしょう。
わたしたちには
戦争の話はほとんどしませんでしたが、
祖父のつらさ、
そして子や孫に同じ思いをさせたくないという
優しさが感じられました。 - (ヤザワーの妻)
2026-09-04-FRI

