
- 太平洋戦争はもちろん、ヴェトナム戦争も知らないですが、
中学生のころに戦後50年を迎えた世代です。
夏休みの宿題で「身近な人に戦争体験を聞きましょう」が
まだできたころで、
わたしは大おじに話を聞きました。
大叔父か大伯父か記憶が定かではないので、
大おじとしておきます。
大おじは、グアム島に配属されていたそうですが、
終戦を知らず
1年間ほどジャングルの中で潜んで暮らしていました。
ジャングルでの暮らし、食べたもの、
最後どうやって日本に帰って来たのか、
話を聞きレポートにまとめ、みんなの前で発表したのですが、
詳細を覚えておらず、
そのレポートもどこかへいってしまいました。
「実家に帰って来たら、
葬式の済んだ人間が帰って来た事にみんなが驚き、
自分の墓の骨壷を開けたら、
紙切れ一枚が入っていた」というエピソードと、
「大おじは終戦後もグアム島のジャングルで生き延びていた」
ということが、
かの有名な横井正一さんのエピソードとも重なり、
そのことばかりが衝撃とともに、記憶に残っているだけです。 - 今思うと、大おじは戦中のことは一切語りませんでした。
歴史を調べると、
グアム島はサイパン島に次ぐ激戦地のようです。
そこで生き延びたことは、
壮絶な時間を過ごしていたのではないかと、
想像しようもないけど、思いをめぐらせています。
最近になって、
満州からグアム島へと渡ったのであろうと知りました。
ジャングル生活のことは、ラジオや新聞に投稿したりと
積極的に発信していたようですが、
戦地での体験は語りたくなかったのでしょうか、
語れなかったのでしょうか。
大おじも、
そのきょうだいであるわたしの祖母も既に他界し、
その真意は分かりません。 - わたしのレポートのように、
紛失して風化してしまう記憶がないように。
留めておく場所をつくって頂いた、ほぼ日に感謝です。 - 8月15日が過ぎると、
現代人の戦争への関心がトーンダウンする気がします。
知り続けること、
伝え続けることは止めてはいけないと思います。 - (かすが)
2025-12-21-SUN

