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読者のみなさんから届いたお便り #109

 
太平洋戦争はもちろん、ヴェトナム戦争も知らないですが、
中学生のころに戦後50年を迎えた世代です。
夏休みの宿題で「身近な人に戦争体験を聞きましょう」が
まだできたころで、
わたしは大おじに話を聞きました。
大叔父か大伯父か記憶が定かではないので、
大おじとしておきます。
大おじは、グアム島に配属されていたそうですが、
終戦を知らず
1年間ほどジャングルの中で潜んで暮らしていました。
ジャングルでの暮らし、食べたもの、
最後どうやって日本に帰って来たのか、
話を聞きレポートにまとめ、みんなの前で発表したのですが、
詳細を覚えておらず、
そのレポートもどこかへいってしまいました。
「実家に帰って来たら、
葬式の済んだ人間が帰って来た事にみんなが驚き、
自分の墓の骨壷を開けたら、
紙切れ一枚が入っていた」というエピソードと、
「大おじは終戦後もグアム島のジャングルで生き延びていた」
ということが、
かの有名な横井正一さんのエピソードとも重なり、
そのことばかりが衝撃とともに、記憶に残っているだけです。
今思うと、大おじは戦中のことは一切語りませんでした。
歴史を調べると、
グアム島はサイパン島に次ぐ激戦地のようです。
そこで生き延びたことは、
壮絶な時間を過ごしていたのではないかと、
想像しようもないけど、思いをめぐらせています。
最近になって、
満州からグアム島へと渡ったのであろうと知りました。
ジャングル生活のことは、ラジオや新聞に投稿したりと
積極的に発信していたようですが、
戦地での体験は語りたくなかったのでしょうか、
語れなかったのでしょうか。
大おじも、
そのきょうだいであるわたしの祖母も既に他界し、
その真意は分かりません。
わたしのレポートのように、
紛失して風化してしまう記憶がないように。
留めておく場所をつくって頂いた、ほぼ日に感謝です。
8月15日が過ぎると、
現代人の戦争への関心がトーンダウンする気がします。
知り続けること、
伝え続けることは止めてはいけないと思います。
(かすが)

2025-12-21-SUN

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  • ヴェトナム戦争/太平洋戦争にまつわる
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    特集 50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶