
- わたしの父は、19歳で応召。
関東軍の歩兵として満州に渡りました。
戦争は一年足らずで終わりましたが、
ソ連で3年半の抑留体験をし帰還しました。
トルクメニスタンの
クラスノヴォツク第44収容所にて建築作業、
カガン病院をへてキルギスの第386収容所、
そしてナホトカを出発、昭和23年帰還とのこと、
父は優しい人でしたが、
わたしが手袋をするのを嫌がることを、
とても真剣に怒りました。
母が教えてくれたところによると、
父が足の指をなくしたのは
凍傷が理由だったそうです。
反抗期のころのわたしへは、
社会主義の国よりも、
今の日本の方がよいと思う、
ということなどを話してくれました。
父は62歳で他界しましたが、
もっと父と話したかったと思います、 - (おおぜきひろみ)
2025-10-15-WED

