
- 昨年、99歳で亡くなった祖父から聞いた話です。
くしくも昭和と同い年の祖父でした。 - 10代で出征したようで、
恐らく陸軍だったのだと思われますが、
出征後は九州に駐留していたようです。
軍の食料を調達する任務についていたそうですが、
地元の方には非常に良くしていただいたそうで、
お世話になった方の名前もよく覚えていました。
いろいろ食べさせてもらったと。 - そのまま戦地に赴くことなく終戦となり、
地元に戻ってきたときには、
出征前より栄養状態がよく太っていたとか。 - 出征中の具体的な話は数えるほどしか
聞いたことがありませんでしたが、
まさか戦時中に栄養状態がよくなるなんてと
驚いた記憶があります。 - 九州から地元に戻る際には、
原爆投下後間もない広島も通過したそうで、
恐らく放射能も多少は浴びたはずですが、
戦後は早くに亡くなった親代わりに
多くの兄弟を育て上げ、
仕事はもちろん趣味にも精を出し、
3人の子どもを大学まで出し、
初孫だったわたしも大切にしてもらい、
身体は弱ってしまいましたが、
最後まで頭はしっかりしたまま大往生しました。 - ただ、九州に行くとあまり体調がよくないと
後年話しており、
九州への家族旅行にも不参加でした。
戦時中のことが遠因ではないかと、
今でも心に引っかかっています。 - (ak)
2025-10-14-TUE

