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読者のみなさんから届いたお便り #34

 
わたしのヴェトナム戦争の記憶で
リアルタイムなものがひとつだけあります。
小学5年生のとき、学校から帰って
いつものように郵便受けから夕刊を出して
玄関に投げました。
すると、一面に縦書きの太い大きな文字で
「サイゴン陥落」と書いてありました。
当時のわたしは、
あの戦争のことはまったく知らずに
毎日遊んでいたのだと思います。
でも、なぜだかあの大きな文字は
ずっと記憶のなかに刻まれていました。
たぶん、子どもながらに
ただならぬ雰囲気を感じたのでしょう。
もちろん、「陥落」なんて言葉は知らないし
読めるはずもありません。
あの見出しの内容を知ったのは、
社会人になってだいぶ経ってからでした。
当時、ただただ、
なにかとんでもないことが起こったのだと感じた
子どものころのわたし。
これが、
わたしのひとつだけのヴェトナム戦争の記憶です。
(ほひのさん)

2025-09-13-SAT

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  • ヴェトナム戦争/太平洋戦争にまつわる
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    感銘を受けた戦争映画や小説についてなど、
    テーマや話題は何でもけっこうです。
    いただいたお便りにはかならず目を通し、
    その中から、
    「50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶」
    の特集のなかで、
    少しずつ紹介させていただこうと思います。

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    特集 50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶